ミズノのアンバサダー契約の写真で、
こういう撮影には珍しく、昌磨は
試合の時のようなゾーンに入った顔をしている。
オーラが半端なく出るから、
昌磨の周りに余白を取りたくなると言った
あるカメラマンさんの言葉がよく分かる。
「かっこいい表情」なんて作らない人だから、
これが彼の内面から滲み出たものとすると、
ここ半年でどれほど彼は変わったのだろうと思う。
もともと、「ゾーンに入る」ことの上手い選手。
極度の集中状態を維持できる。
トップアスリートたちの資質だけど、
昌磨のそれは群を抜いているように思えるのは、
彼の精神がいつも’今’にあるから、と感じる。
「過去に囚われるな。未来を夢想するな。今この瞬間に集中せよ」
その言葉を体現するかのように、
彼は過去に囚われてもいないし、夢を見ることもしない。
’今’だけに生きている人には、きっと、あまり怖いものがない。
あなたは、この瞳を見つめ返すことができますか。
瞳に斬られるっていうことがあるのね、
と思ってしまう凄い写真。
気高いほど強い、昌磨。
視線はこちらを突き刺しながら、遠くに繋がっている。
コーチなしでシーズンを戦うかもしれないこと。
望んでその状態になったのかは分からないけど、
彼の剛毅な部分が、きっと容認している。
感情を自分で決める人で、
普通の人が想像するようなことで落ちたりはしない。
ただ、彼にとって一番大切なことは、
自分の望むものに没頭する。
ただ、それだけ。
それができなくなったら、
すっぱり方向転換をするだろうし、
つまり、成功の鍵はそこに必ずあるのだろう。
(それにしても、、、昌磨ってアスリートにしては顔が良すぎるのよ)
ゾーンに入った昌磨の演技で、
ふたたび渦の中に引きずり込まれるあの感覚を、
心待ちにしている。