ゴヨウマツの林 | 世界のブナの森

ゴヨウマツの林

島の西部にあるゴヨウマツの林。これまで東側から中央部しか歩いていなかったので、その存在は知っていたものの出会っていなかった。
これがまた島嶼特有の極めて奇妙な林で、写真左の大きな木がゴヨウマツ、その右の細いのがツガ、右奥の叢生するのがタケシマブナ、そしてさらに右に見えるのがヤブツバキ。島の高所に広く分布するチシマザサはここには出てこない。

 

こちらのほうが臨場感があるだろうか。中央右がゴヨウマツ、その右奥がツガ、右手前はヤブツバキ、左奥はタケシマブナ。痩せ尾根の上部にだけ見られる、何とも奇妙な組み合わせの林だった。ササの代わりにヤブツバキが出てくるとは。
ゴヨウマツの枯れ枝には日本では最も多いヒゲナガカミキリやカラフトヒゲナガカミキリの食痕がまったくなく、島嶼の単純化された生物相がこうした場面にもよく表れていた。

 

ゴヨウマツ

 

ゴヨウマツの間のタケシマブナ

 

尾根筋ではツルアリドオシの花が一面に咲いていた。
6月20日、Ulleungdo, S.KOREA 韓国鬱陵島