アイシールド21に学ぶアメフト 第8回 ポジションを知る!ディフェンス S編 | アメフト交差点

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今回もアイシールド21から、ポジションについて学んでいきたいと思います!
そういえば、アニメのアイシールドで「有馬隼人のアメフトクリニック」というコーナーがあったことはご存知でしょうか?
アメフトの基礎的なことを、日本のアメフト選手(元TBSアナウンサー)有馬さんがチラッと紹介してくれるコーナーでした。
そのイケメンの有馬さんが、このたび社会人Xリーグ所属の『アサヒビールシルバースター』で現役復帰されました!
#3、ポジションはQB。
秋のシーズンは是非、アサヒビールの試合を訪れてみて下さい!


さて、本題に入りましょうww
前回はパスカバーをメインの仕事とするCB(コーナーバック)を紹介しました。
アイシールド21に学ぶアメフト 第7回 ポジションを知る!ディフェンス CB編
神龍寺ナーガの一休(#33)や、帝国アレキサンダースの鷹(#10)のポジションがCBでした。

今回紹介するのは、守備の最後列に位置するS(セイフティ)です!


ディフェンス(守備)編
S(セイフティ)


セイフティというポジションはですね、守備の最後列で守るということもあり、相手の攻撃を防ぐための
最後の砦 とも言われるポジションです(=゚ω゚)ノ

アイシールド21ではあまりセイフティらしい感じが描かれていないのでこの選手!っていうのは言いづらいところもあるのですが、泥門デビルバッツでいえばセナ(#21)と蛭魔(#1)がセイフティを担当しています。
他のチームでいうと西部ワイルドガンマンズの陸(#29)、白秋ダイナソーズのマルコ(#4)、NASAエイリアンズのパンサー(#20)が守備ではセイフティを担当しています。
これらの選手が何故セイフティをやってるのだろうか?というのは解説に絡めていきますね(^^)


では、今回もWikipediaの アメリカンフットボールのポジション から引っ張ってきた図でSのプレー開始時の位置を確認してみることにします!


セイフティには2種類のポジションがありまして、色が変わっていて、『FS』と書かれているのが「フリーセイフティ」
『SS』と書かれているのが「ストロングセイフティ」のポジション。
まぁご覧いただきますと分かるように、左右の位置の問題で名前が違うのもあるのですけれども、いずれのセイフィも最後の砦には違いないけれど、少しずつ役割が違うというのもポイント。
それはまた下のほうで解説します。
同じく色が変わっていて前回紹介した『CB』とあわせて、
守備の後方のカバーを任されるということでまとめて DB(ディフェンスバック) と呼ばれることもあります。


さて、では『FS』と『SS』の役割の違いも含めて簡単に解説していきたいと思います。

まず 『FS』=フリーセイフティ 。
FSはですね、どちらかといえばフィールドの奥深くを全体的にパスカバーする役割が多いです。
ロングパスを阻止することが最大の目的である、といってもいいかもしれません。
そうでありながらも、プレーによって、あるいは相手の選手の位置取りによっては思い切って前にいくことはありますがそれはかなりレアなケース。(めったにないからこそそういったプレーが効果的だということもありますね)
そういう特徴があるので、広いスペースを守れるバツグンの身体能力、相手のQBの目線やレシーバー達の動きからパスプレーを読んで先回りする能力などが要求されます。
もちろん、瞬発力やスピードを活かしてぐっと相手選手に近づいてパスをカットしにいったり、相手に簡単に裏をとられないようにというのも大事になってきます。

最後の砦だから後ろのほうで慎重に慎重にやる、というよりは広いゾーンをうまく使いながら相手のプレーを先読みして、相手選手をしっかりカバーしにいったり、思い切って止めにいったり、時には大胆にボールを奪いに行く(インターセプトを狙う)こともある派手な砦さんでありますwww
けっこうボールを奪うのが上手い、いわゆるボールへの嗅覚がある選手がつとめている印象。

NFL(米国プロアメフトリーグ)にはこのFSのスター選手も沢山いまして、見ていて楽しい派手なプレーも量産してくれております(*´ω`*)

現役選手でいうと、昨年優勝を果たしたシアトル・シーホークスのFSにアール・トーマス(#29)という選手がいます。
彼はパスカバーでも素晴らしい、パスを奪う能力もある選手ですが相手がランプレーをしてくると素早く切り替えてキョーレツなヒットをしにいくという、ガンガンプレーに絡んでこれる選手です(;゚Д゚)
彼のハイライト動画を見つけたので、是非ご覧ください!




では、もう一つのほう『SS』のほうも見ていきましょう!
『SS』=ストロングセイフティ 。
SSは、パスカバーよりもランプレーを止めに行くことをメインにすることが多いです。
さらに前の方前の方へ上がって早い段階で相手のプレーを潰してしまうことも狙いとしているので、最後の砦でありながらもかなりアグレッシブな砦さんでありますwwww
まあそういう役割なので、確実なタックル力を持った選手であり、相手の動きを瞬時に把握する力も持ち合わせている選手がつとめます。
時には一番最後列にいるはずのSSがQBにガンガン突っ込んでいく(=セイフティブリッツといいます)こともあり、本来は来るはずの無い選手が予想外のところからつぶしに来るのでQBとしてもやられてしまうというシーンはけっこうあります。
そういうところを考えてみてもかなりアグレッシブな砦さんですよねww
こええwww

こちらもNFLにはものすごい選手がいますけれども、特にスーパーな現役選手を紹介しておきましょう!
ピッツバーグ・スティーラーズトロイ・ポラマル(#43)という選手です(*‘∀‘)!
彼はものすごい突進力と相手の動き出しのタイミングを読む力がありまして、ここしかないというタイミングで突っ込んできてぐしゃっと相手選手を潰してしまう能力がある選手ですww
さらにはパスカバーもうまく、特に神がかった反射能力を見せることもあり、同じ人間とは思えない動きでインターセプトも量産できる選手。
かれは並のSSじゃないし、FSもいけるだろうし、なんかもう特殊なセイフティですwww
ちなみに彼は宗教上の理由で髪の毛をのばしており、なんとその髪の毛には100万ドル(約9000万円)の保険がかけられているのですwww
そんな面白い一面もある彼のハイライト動画をご覧あれ!





このように紹介してきたように、いくつかセイフティのポイントをあげるとするならば
◎相手のプレーを先読みできる、そして瞬時に行動できる
◎確実なカバー、タックルで絶対に自分の後ろに選手をいかせない
◎可能ならばボールを積極的に狙う

といったあたりでしょうか。

パスカバーメインがFSランストップメインがSSという印象はあるけれどもセイフティであることは同じなので、上記のような能力がバランスよく備わっていれば備わっているほどイイです(*´ω`)!

アイシールドでいえば、蛭魔やマルコというのは相手の動きを読む能力、そして先読みして回り込むことができるのでセイフティが適任になっている。
セナや陸はスピードに加えて瞬間的な反応がすごく早くできるので、相手を止めに行ける。
パンサーはスピード、反応もいいしそれなりにパスカバーもうまくボールを奪うこともできる。

アイシールド21:第8巻70話「野生の現実」参照

このあたりがそれぞれの選手、セイフティを任されている所以と言えます。
この辺を踏まえたうえでアイシールドを読んでみる(あるいはアニメを見る)と、少し守備側の視点で考えることもできてまた違った面白さがありますよー!
比較的フィールド上での判断を任されているセイフティだけに、けっこう重要なポイントです。


では、おまけにもう少しNFLのセイフティの選手を紹介して今回の記事を締めくくりたいと思います!

☆おまけ☆
NFL JAPAN.COM フォト より!


画像左の赤いユニフォーム、パスをカットする
SSエリック・ベリー(カンザスシティ・チーフス#29)


昨季までバッファロー・ビルズ所属
FSジャイルス・バード(ニューオーリンズ・セインツ#31)