2024年7月16日夏の甲子園地区予選ベスト10(4) | ロロモ文庫

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10位は長崎大会1回戦の島原対佐世保実で、島原の草野流和は二塁打2本を含む3安打3打点の活躍で、八回コールドゲームでの快勝の立役者となりました。一回には2死満塁から狙った直球を右翼へはじき返して先制点を挙げ、三回には1死二、三塁から左中間に二塁打を放って2点を加え、勝負強さを見せました。草野は昨年秋、練習試合で痛めた右足を手術し、リハビリをへてレギュラーとして復帰できたのは5月のNHK杯地区予選から。その間、不安な気持ちを支えてくれたのは、チームメートが寄せてくれた動画メッセージで「早く戻ってこいよ」という言葉を支えに、焦る気持ちを闘志にかえ、この日の試合は会心の結果を残し「仲間に少しは恩返しができた」と草野は笑顔を見せたわけです。

9位は京都大会3回戦の宮津天橋対東舞鶴で、東舞鶴の天野竜希は全3打席でヒットを放ち、チーム唯一の得点を挙げました。3本のヒットは、左前、中前、右前と打ち分け「外角打ちを練習してきたので外角に的を絞り、内に来た球はしっかり引っ張ることを心掛けた」とコメント。得点につながった六回のヒットは、外角のボールにちょこんとバットを出して合わせ、その後、4番打者のヒットで三塁を回ったところで一度止まりましたが、相手の連係プレーが乱れたのを見て、本塁へ生還。チームは1対9で敗れ、3年生が抜けるとチームは1、2年生の4人だけになりますが「試合に出た2年生の木舩を筆頭にがんばってほしい」と天野はエールを送ったわけです。

8位は栃木大会2回戦の宇都宮短大付対幸福の科学学園で、宇都宮短大付が6対1で飼って3回戦に進出。先発した背番号「5」の右腕・成瀬彪はこの試合が公式戦初登板。「緊張していたが、先頭打者を三振に取りリズムに乗れた」と5回4安打1失点の好投。「度胸がある子なので大丈夫だと思っていた」と送り出した増田清監督の期待に応えました。 次戦は宇都宮商と宇都宮の勝者と戦い「今日のピッチングができれば通用すると思う。自分の力だけでは勝てないので、周りと力を合わせて戦っていきたい」と成瀬は気合を入れたわけです。

7位は山口大会2回戦の宇部鴻城対厚狭で、八回2死一塁、厚狭の9番高木俊佑選手の打球は中前に跳ね、得点圏に走者が進み、1番の松尾優太主将につなぎました。「厚狭として戦う最後の夏だ。絶対に決勝大会に進もう」開幕前、チームはこ誓いを立てました。来春、田部と統合され「厚狭明進」に校名が変わり、強豪が並ぶ決勝大会に厚狭の名を刻むためには、連覇を狙う宇部鴻城に「下克上」を遂げなければその先へ進めません。「大きな当たりは狙わず、ライナー性の打球で野手の間を抜く」八回の好機は生かせず、0対6で敗れましたが、厚狭は実力差のある相手にチームは大崩れせず、きびきびしたプレーを貫き「王者にひるまず戦えました。自分としては100点満点」と高木はコメントしたわけです。

6位は大阪大会2回戦の佐野対貝塚で、佐野が13対0の5回コールド勝ちで下し、初戦を突破。佐野は登録選手20人全員が両打ちで、登板した相手投手2人は、いずれも左腕だったものの、打者は左右どちらの打席に立つべきか自ら選択。さらに6番の松井健太郎と7番の星瑞己は、打席の途中で左右の打席を移動。元々右打ちの星は、相手投手が左打者に対して制球を乱していると分析し、3対0の初回無死満塁の第1打席で左打席に入り、相手左腕が投じた2球目の見逃しストライクでカウントになると「打つのは右の方が自信がある」と右打席に移動。佐野はベンチ外も含む選手35人全員が両打ち。藤井朋樹監督が「子どもの可能性は無限大」と考え、監督に就任した2021年から選手全員に両打ちの練習をさせるようになり、チームはノーサイン野球を貫くなど「考える野球」をモットーとし、流し打ちするか引っ張るか、軽打か強振かなどを選手自らが考えて、左右の最適な打席の方に立ちます。2017年以来7年ぶりとなる夏1勝に、藤井監督は「この緊張感の中で自分で考えて動いてくれました。子どもたちは、ようやってくれました」と手放しで称えたわけです。

5位は神奈川大会4回戦の武相対松陽で、県立高の松陽は、春の県大会王者で私学の武相と対戦し、1回戦で19奪三振、3回戦で14奪三振、救援に入った2回戦を含め、3回戦までの3試合で計37奪三振の柏木徹平が先発しますが、初回に2連続四球などで2失点。「力のあるチームで雰囲気に圧倒された。直球を中心に打ってきた。最初は制球が乱れていて、ツーストライクに追い込むまで、なかなか振ってくれなかった」柏木はそれから立ち直りますが、八回に5点を追加されて力尽き、コールド負け。「力の差はあった。最後まで投げられ、成長できた。勝って泣いて、笑顔で負けたかった」と柏木はコメントしたわけです。

4位は京都大会3回戦の洛星対京都すばるで、洛星のエース、竹下純平が参考記録ながら7回ノーヒットノーランを達成。「序盤にストライクが先行したのが良かったと思う。スライダーも決まっていた」京都すばるを相手に、迎えた打者は22人。94球を投げて奪三振15、四球1という内容。洛星は4回戦は京都両洋と対戦し、昨秋の府大会で敗れた相手で「あの時は自分が体調を崩していた。今度はリベンジしたい」と竹下はコメントしたわけです。

3位は熊本大会2回戦の熊本工対八代で、9対1で7回コールドで勝った熊本工の最速146キロ右腕、廣永大道が6回に2番手で救援登板し、1イニングを3人で打ち取りました。「調子が良くて球も走っていた。いいスタートが切れたかな」昨夏は準々決勝で九州学院に敗れ、先発した廣永は5回途中4失点で降板。「雰囲気にのまれてしまって悔しい思いをしました」1年後のマウンドでは雰囲気にのまれることなく、堂々とエースの投球を見せることができたわけです。

2位は茨城大会2回戦の水戸商対日立一で、春4度、夏10度の甲子園出場を誇る水戸商が日立一との乱打戦を制し、3回戦進出を決めました。最速142キロ右腕・青木蓮投手が初回、自らの犠飛で先制するも、3回6安打4失点で降板。その後も日立一打線は止まらず、序盤から7点のリードを許しますが、5回2死二、三塁のピンチで登板した木村甲汰投手が見逃し三振を奪い、悪い流れを断ち切り、その裏打者13人、6安打9得点と打線が奮起。2死満塁で1番大野剣、2番小林大介、3番高橋琉碧が二塁打、二塁打、三塁打で加点するなど、一気に逆転し、11対10で逃げ切ったわけです。

1位は兵庫大会3回戦の東洋大姫路対浜坂で、東洋大姫路の2年生の白鳥翔哉真外野手が全4打席で出塁し2安打3打点。父一馬さんが元阪神桧山進次郎の大ファンに由来して名付けられた左打ちの外野手が12得点の大勝に貢献。白鳥は名前については「覚えやすいし、メリットしかない。感謝しかないですね」と大歓迎。自身も大ファンとなり、直筆サイン入り色紙も保管、憧れの選手が本拠地でプレーした地での戦いを目指す夏。東洋大姫路は夏は2011年以来遠ざかりますが「2年生主体ですけど、3年生の分まで絶対に甲子園に行くことを目指してやっていこうと思います」と白鳥はコメントしたわけです。