勝手にしやがれ!!強奪計画 | ロロモ文庫

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便利屋の雄次はヤクザにボコボコにされて傷だらけになり、保育園の保母をしている涼子に手厚い看護を受けてほのぼのとした気分になるが、その涼子が相棒の耕作が夢中になっているキャバクラ「ニューヨーク」のホステスのキャンディーちゃんと同一人物と知ってガッカリする。

涼子から事情を聞いたと雄次に話す耕作。「田舎の親父さんが病気でお金がいるんだって。保母の仕事が好きだからやめたくないけど、余った時間でやるとしたらホステスくらいしかないよね。彼女は昼も夜も戦ってるんだよ」父の腎臓手術に3000万かかると雄次と耕作に言う涼子。「日本ではいつ順番が回って来るかわからないんです。だからお金がたまったら父をアメリカに連れていくつもりです。私、日本の医者を信用してません。父の病気も初期の手当が適切だったら、ここまで悪化しなかったんです」

涼子の父を誤診した元医者の松浦は涼子に10万円を渡そうとして拒絶される。「雄次さん、この人貧乏神なの」途方に暮れて何か仕事はないかと雄次に頼む松浦。「私は会社をクビになりました。女房とも離婚しました。一文なしです」「と言うことはあなたは人間のクズですか」「まあそうですか」エージェントの由美子に松浦のために何か仕事はないか頼む雄次。とりあえず3万円の仕事ならあると言う由美子。

松浦がどんくさい男であることに気づき、涼子も天使のような女ではなくどんくさい女であることに気づき、ガッカリする雄次。「二人とも貧乏神だったのね」運び屋の仕事なら100万円であると雄次と耕作に言う由美子。「ただし、あなたたちの他に女が必要よ」「なんで」「最終受け渡し場所が女性専用パブなの」

涼子は自分が運んでいるものが末端価格5000万の覚醒剤の結晶と知って、取引相手にカマンベールチーズを渡してしまう。「どうする、雄さん」「どうするって持ってきたものはしょうがないだろ」「これで俺たちは町を歩けなくなっちゃったよ」「涼子、お前は俺の部屋にいろ。一歩も外に出るんじゃないぞ」

取引相手は殺し屋の近藤を使って、涼子と松浦を拉致する。やむなく雄次は5000万の覚醒剤と涼子と松浦を交換しようとするが、近藤は覚醒剤の入った箱を海に落としてしまう。「おい、どうする気だ」「また、近々取引がある。そのブツを持ってこい」面倒くさくなった雄次はびっくり箱を近藤に渡し、そのスキをついて涼子と松浦の奪還に成功する。

松浦に音信不通だったハワイのパイナップル農園で大儲けした叔父がいることが判明し、涼子は父の手術のために松浦とともにロサンゼルスに行く。「涼子さんはお父さんの手術がうまくいったら3人で永住する気だそうだよ」「まあ、よかったんじゃないの」「なんだか俺たちに全部貧乏神がついちゃった感じだよね」「まあな」「雄さん、また駅前に新しいキャバクラができたんだ。今度はロサンゼルスって言うんだけど、今度一緒に行こ」