2024年7月14日夏の甲子園地区予選ベスト10(1) | ロロモ文庫

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10位は岩手大会1回戦の金ケ崎対遠野緑峰で、単独廃校ルール適用で出場の金ケ崎が5対2で勝利し、2018年以来6年ぶりの夏1勝をつかみ、金ケ崎・三浦拓己主将は「高校に入ってから初めて夏の大会で校歌を歌えた。うれしかったです」と勝利をかみしめました。金ケ崎の野球部員は3年生2人、2年生1人、1年生2人の計5人で、同ルールを適用し、花巻東から2年生3人、1年生2人の協力を得て、2021年以来3年ぶりの夏の単独出場が実現。千葉和馬監督は「練習試合だけでも、1カ月で17試合ぐらいやっている。その中で、花巻東の子たちが教えてくれて、うちの生徒たちが聞いて、だいぶチームになってきた」とコメントしたわけです。

9位は埼玉大会2回戦の大宮東対新座柳瀬で、昨夏県ベスト16の大宮東が7安打10得点と5回コールド発進。初回、一死満塁の場面で5番・平松陽向一塁手の2点適時打で先制。「ライナー狙いで打席に立ち、良い感じにセンターに打てた」と平松は打席を振り返りました。3点リードで迎えた3回二死満塁では、9番・白井響大二塁手がライトへ走者一掃の三塁打を放つと、続く1番・内海伶音右翼手もレフトへ適時三塁打を放つなど打者一巡の猛攻で、この回だけで6点を奪ったわけです。

8位は東東京大会3回戦の明大中野対都八丈で、今春の都大会でベスト4入りした明大中野は自慢の打線が初戦から爆発。適時三塁打2本を放って計5打点の活躍を見せた田中健吾内野手は「打撃の調子がむちゃくちゃ良くて。最高です」と笑みを浮かべました。初回2死一、二塁から右中間へ2点三塁打。4回1死満塁からは走者一掃の中越え三塁打を放ち「どっちも打ったは真っすぐ。積極的に振れました」と胸を張りました。  今春は背番号「3」を託されたが、最後の夏は「13」。「少し悔しい思いもあるが、みんなで戦いたい」田中も含めて明大中野中から進学した選手も多く「3年間、甲子園だけを夢見て野球をやってきた。必ずかなえたい」と田中はコメントしたわけです。

7位は兵庫大会2回戦の神戸北対神戸で、ベンチ入り13人の神戸北が、神戸一中時代の1919年夏に全国制覇経験があり、プロ注目左腕の舩見将太投手を擁した神戸を4対2で破って3回戦に進出。先制直後の2回に逆転を許しますが、4回にエースの羽村優志投手の適時二塁打で同点とすると、6回には敵失の間に勝ち越すと、暴投でも1点を追加して2点のリードを奪い、先発の羽村は投2失点完投。「夢を見ているみたい。人数で野球をするわけじゃない。人数が少なくてもプロ注がいる相手にも勝てるのは野球をやっているみんなに見せられたので良かったです」 神戸北は来春の2025年4月に神戸甲北と統合予定で、今夏は3年生5人を含むベンチ入り13人で挑んでおり、今夏が終われば現状では連合チームになる予定。2年生左腕の羽村は「単独チームへの思いは強い。まだまだ3年生と一緒に野球をしたいので負けてられない」とコメントしたわけです。

6位は北北海道大会1回戦のクラーク対武修館で、昨夏の甲子園に出場したクラークが、6対1の逆転勝ちでベスト8進出。1回に1点の先制を許すも、直後の攻撃で相手失策と犠飛などによって無安打で2点を奪い、試合をひっくり返し、2番手の辻田丞投手は、4回1死満塁のカウント2ボール2ストライクから登板。1球目のチェンジアップで2人目を三振、次打者を2球目の速球で遊ゴロにしとめるなど、4回2/3を投げて1安打6奪三振無失点と、安定した投球を見せ、打線は7回に辻田の中前打を皮切りに5安打で4点を挙げて試合を決めました。投打で勝利に貢献した辻田は「ピッチャー1人では、やっぱり夏は暑くて厳しいと思う。常に肩を作っておいて、どんな場面でも投げられるようにしたい」と、顔をほころばせたわけです。

5位は宮城大会2回戦の東北対石巻工で、石巻工は4回までに4点を失う苦しい展開も、6回から登板した1年生左腕の遠藤颯汰投手が9回まで2安打無失点に封じ、打線は2点をリードされた7回、早坂太志捕手と、石堂颯也内野手の適時打で同点に追いつきました。しかし、延長10回のタイブレークの1死、一、三塁で得点できず。その裏に遠藤颯が適時打を浴びて力尽きました。利根川直弥監督は「ナイスゲームです。1年間の中で一番のゲームをしてくれた。びっくりするくらいのゲームをしてくれた。正直、もしかするとコールドだってあると覚悟していた」とコメント。  石巻工の3年生は3人のみで、主将の石堂は3安打3打点と活躍。指揮官は最後の夏を戦い抜いた最上級生の活躍に「少しでも長く野球をやらせたいなっていう一心で頑張りましたけど、思った以上の結果を残してくれて。終わった時には私も涙が出ました」とねぎらったわけです。

4位は愛知大会3回戦の豊川対愛知啓成で、シード校の豊川が今夏の初戦を迎え、プロ注目スラッガー、モイセエフ・ニキータ外野手は「3番・中堅」で先発出場し、3回の第2打席で走者一掃の3点二塁打を放つなど3打数1安打3打点をマーク。3回に1点先制した豊川は、なおも1死満塁のチャンスで打席にはモイセエフ。愛知啓成の先発・和田から右中間への二塁打を放ち、一気に3点を追加。リードを4点に広げ、その後も小刻みに加点し、チームは7対1で快勝。チャンスの場面で2度も申告敬遠され、相手チームからの要警戒されたモイセエフは、この夏も強力打線を引っ張っていくわけです。

3位は東東京大会3回戦の帝京対淑徳巣鴨で、2011年以来、13年ぶりの甲子園を目指す帝京が7対0でコールド発進。今季の公式戦連続本塁打記録は10試合で止まりましたが8安打7得点。金田優哉監督は「初戦はどんな相手であっても難しい。その中、まずは勝てて良かった」と振り返りました。主将で遊撃の西崎桔平内野手がケガのため大事をとって欠場で、白羽の矢が立ったのが1年生の池田大和内野手。初回、先制直後の2死満塁の場面で打席に立つと「思いきり振ることだけ意識した」と言い聞かせて2球目を思いきり引っ張った打球は右前で弾む2点打となり、貴重な追加点を加えました。初めての夏は「緊張して」と前日は夜中1時近くまで寝付けませんでしたが、それでも結果を残し「西崎さんのためにも戦えました」と池田はコメントしたわけです。

2位は新潟大会3回戦の長岡大手対東京学館新潟で、昨夏代表の東京学館新潟が1対2で敗れ、3回戦で姿を消しました。長岡大手の先発・井上凌佑を攻略できず、わずか1点どまり。12奪三振と力投した左腕エースの朝妻渚斗を援護できませんでした。旅川佑介監督は「相手投手が本当にていねいに投げていたので、しっかり絞って振り抜くように指示を出していたんですけど、なかなか捉えきれなかったです」とコメント。2回戦の新津工戦は1対4の9回に一挙4点を奪ってサヨナラ発進しましたが、この試合でも打線が低調。「前回もバッティングが渋かったので修正してきたつもりだったんですけど、力が入っていましたね。私以上に子供たちの方がプレッシャーを感じていたんじゃないですかね。まじめないい奴らばっかりなんで。私が取り払ってあげられなかった」と旅川監督は話したわけです。

1位は神奈川大会3回戦の慶応対足柄で、昨夏の甲子園で107年ぶりに日本一になった慶応が16対0で快勝し、初戦の横須賀学院戦に続き、コールドで試合を決めました。初回、2死三塁から原遼希の適時二塁打で先制。その後も2回に5点、3回に7点と順調に得点を重ね、足柄を引き離し、投げては先発の鷹尾充千雄投手が3回を無失点。バトンを受けた品川千尋投手が2回を無失点に抑え完封勝ちを収めたわけです。