2024年7月13日夏の甲子園地区予選ベスト10(7) | ロロモ文庫

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10位は栃木大会1回戦の真岡工対宇都宮白楊で、真岡工が春季県大会で競り負けた宇都宮白楊に4対1で雪辱。序盤の攻撃ではもたついた場面もありましたが、五回、主将で捕手の青木夢弥が捕邪飛を好捕して併殺を奪い、流れを変えました。岡田宗大監督は「チーム全体でよく守った」とコメントし、青木は「強豪の私学と戦うことを目標にやっている」とさらなる活躍を誓ったわけです。

9位は大阪大会1回戦の東淀川対大阪園芸で、東淀川のエース川上汐那投手は捕手としてスタメン出場し、六回途中からはマウンドに上がり、3者連続空振り三振に抑えます。七回の攻撃では、前の4番打者が申告敬遠されて満塁になり、外寄りの球を中前にはじき返し、失策も絡んで一挙3点を挙げました。この日は4イニングで9奪三振。打っても2安打の大活躍。「低めに球を集められたし、変化球が結構良かった。次もこんな感じでいけたら」と川上はコメントしたわけです。

8位は長野大会3回戦の東京都市大塩尻対丸子修学館で、丸子修学館の4番・塚田颯太は五回裏、低めの直球をすくい上げ、打球は左中間へ。100キロに迫る体で必死に二塁へ到達すると、ベンチに向かって拳を振り上げました。塚田はがっしりとした体格から、入学後は長打を期待されましたが、本塁打は0本。度重なるけがも経験し、腰の痛みや肉離れとも闘ってきました。チームは1対5で負け、塚田は「本塁打が打てなかったのは悔しい。でも自分がやってきたことが最後に出せました」と大粒の汗をぬぐったわけです。

7位は大分大会2回戦の大分対藤蔭で、8回裏、無死一塁。藤蔭の主砲・佐藤一徹選手は初球を振り抜くと、打球は大きな放物線を描き、スタンド上段のフェンスに直撃しました。 4点を追う八回裏で、立川一郎監督の指示は「思い切って引っぱれ」会心の一打で2点差に詰め寄りました「監督がずっと4番に使ってくれたおかげ。春の大会や夏の大会を通じて成長することができた。4対8で試合に敗れ「このチームでもっとやりたかった」と佐藤はコメントしたわけです。

6位は三重大会1回戦の鈴鹿対桑名工で、2点を追う八回裏2死三塁、桑名工の好機に一色勇伸主将が打席に立ちますが、鈴鹿バッテリーの選択は申告敬遠。次の打者が倒れてスリーアウトとなり、これが一色主将の最後の打席になりました。一色は本職は捕手ですが、この日は投手として出場。藤吉光監督は、対戦相手が昨秋の県大会準優勝の鈴鹿と決まった時から先発と決めていたとコメント。「うちの攻守の要。一色が投げて負けたのなら、みんな納得できる」一回に2点を失った後は立ち直りますが、チームは1対3で敗れ、3年ぶりの初戦突破には届きませんでしたが、一色主将は「バックに助けられ、うちらしい試合ができた。悔しさは後輩が晴らしてくれるはず」と、笑顔で球場を後にしたわけです。

5位は茨城大会2回戦の常磐大高対磯原郷英で、常磐大高は、元西武投手の佐藤勇コーチの教えを受けた2年生エース・沢畑壱心投手が6回1失点に抑え、チームを3回戦進出に導きました。右腕は、初回からいきなり3者連続三振に抑え、ピンチの場面でも冷静さを保ち、10三振を奪い、打線も2回以降つながり、9安打14死四球で10得点で沢畑を援護。「1年で体重が10キロ以上増え、下半身を使った投球ができるようになった」佐藤氏は「見てる限りもっと上に行けるが絶対的なボールがない。空振りをとれる変化球が必要」とスライダーの習得を課題を分析したわけです。

4位は兵庫大会2回戦の篠山産対伊川谷で、9回終了時点では2対2で、延長10回タイブレークに突入。篠山産は表の守備では2点を失いますが、裏の攻撃では主将・丸山友輔二塁手の二ゴロの間に挙げた得点と、酒井風雅左翼手の右越え適時二塁打で同点。なおも1死一、三塁、ここまで10回4失点と粘投した5番・波部仁奈投手が投前にスクイズを決め、2時間18分の激闘に終止符を打ちました。2022年10月、同校は創志学園(岡山)の監督として西純矢(阪神)らを指導し、春夏合わせて6度甲子園出場の実績を持つ長沢宏行監督を招へいしますが、昨夏は初戦で敗退。長沢監督は同校監督として夏初勝利となり「一つ勝つ大変さというか、公立の先生の大変さが身に染みて分かった」と、笑顔で勝利の余韻に浸ったわけです。

3位は権福岡大会5回戦の西日本短大付対自由ケ丘で、二回の守り、自由ケ丘の長谷川莉土捕手は、高見竜聖投手の異変に気付きました。腕の振りが小さく、コースが甘く、適時二塁打で1点先制され、なお二、三塁のピンチ。マウンドに駆け寄り、耳打ちしました。「ここをゼロで抑えたら、何でもおごっちゃる」高見投手の表情が少し緩みました。「回らなくなっていた腕が動き出した」試合は2対9で敗れましたが「相手の力が上だった。竜聖の良いピッチングが見られてよかった」と長谷川はコメントしたわけです。

2位は大阪大会2回戦の関大北陽対汎愛で、阪神岡田彰布監督の母校、関大北陽に玉木大也外野手が、決勝2ランを含む3安打2打点の活躍で、チームを4対3の勝利に導きました。2回無死二塁から「後ろにつなぐことを考えながら、自分のスイングをしっかりすることを意識した」と汎愛の森口大雅投手の直球を引っ張り、弾丸ライナーで左翼芝生席に運びました。身長177センチ、体重94キロの大砲は高校通算15本塁打で、低反発バットは5本目。辻本忠監督は「玉木だけ新基準バット関係なしです。当たればいきます」とコメント。昨夏の大阪大会は4強で敗退しており、玉木は「大阪1位を目指して、甲子園で全国制覇することを目標に、1戦1戦勝っていきたい」とコメントしたわけです。

1位は奈良大会2回戦の高田商対生駒で、高田商の仲井颯太投手が2年前に決勝まで勝ち上がった生駒を相手にノーヒットノーランを達成。八回、自らの失策もあって一死一、三塁のピンチを迎えますが「1点とられても大丈夫」という赤坂誠治監督の指示に落ち着きを取り戻して後続を打ち取り、4対0の勝利に導きました。試合終盤、快記録達成の可能性に球場全体がざわつくなかでも「記録にこだわるのではなく、打たせて取ることだけを考えていた」と仲井は振り返ったわけです。