2024年7月8日夏の甲子園地区予選ベスト10(2) | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

10位は神奈川大会1回戦の七里ガ浜対荏田で七里ガ浜が6対4で競り勝ち、6年ぶりの白星をつかみ取りました。6回に1点差に詰め寄られましたが、真鍋武史監督が「同点までいいから」と声を掛け、逃げ切りました。チームは筋力トレーニングのやり方を見直し、先発で6回4失点、打っては4打数2安打1打点と活躍した2年生右腕・飯塚颯真は「重さ重視から瞬発系に変えたらヒットも出てきて結果につながった」と成果を実感し、笑顔がはじけたわけです。

9位は秋田大会1回戦の大館桂桜対平成で、全員キャプテンの大館桂桜は、チャンスを確実に生かして6対2で勝利。1回裏に敵失で先制すると、3回には小舘由和のタイムリーなどで加点。その後も着実に得点を重ねて6点を奪い、守っても4投手の継投で2失点にしのぐ総合力を見せました。ゲームキャプテンは伊藤祐翔ですが、冬季練習では16人の3年生が日替わりで務め、高谷勉監督は「初めての試みです。みんな真面目で、先頭に立って引っ張る選手がいなかったので、全員に責任感を持ってもらおうとやりました」とコメント伊藤主将も「3年生はみんな自分の意見を言うし、それぞれやり方も違って参考になりました。今日はゴロの処理など取れるアウトを取れなかったのが反省。打撃でもミスショットがあったので、それを課題に次へつなげたいです」と意気込みを語ったわけです。

8位は広島大会1回戦の呉港対広で、「ここで打ったら、絶対に流れが変わる」四回2死満塁の好機、広の1番打者・福田広夢選手は自らに言い聞かせましたが、二直に倒れ、ベンチに戻る際、悔しさから思わずグラウンドをたたきました。相手は、昨夏の準々決勝で0対5で打ち負かされた呉港で、この日、雪辱を期しましたが、1対11で5回コールドの大敗。「あそこで流れを取り戻せていれば」と福田は唇をかみしめた。2年の秋から主将を任されたが、重責に部活からしばらく足が遠のきましたが、仲間は嫌な顔一つせず、戻ってきた自分を受け入れてくれました。「最高の仲間に出会えた。感謝しかない」と福田は振り返ったわけです。

7位は鹿児島大会1回戦の薩南工対大口・鹿児島第一・蒲生・霧島・串良商で、薩南工は初回、5番・末重晃貴の犠飛で先制点を挙げると、2回は一死満塁から押出しと、3番・小川 祐生の左前2点適時打で3点を追加。グラウンド整備明けの6回表に相手のエラーで追加点を挙げると、7回には7番・大坪 拓典のスクイズで6点目。8回には暴投と途中出場の6番・永吉慧成の犠飛でダメ押しの2点を追加し、ジリジリとリードを広げて、8対0で勝ったわけです。

6位は鹿児島大会1回戦の川内対指宿商で、1対8と大きくリードを奪われた指宿商は7回表が無得点ならコールド負けが決まるところでしたが、相手の犠打エラーと9番・松村圭剛の中前適時打で2点を返し、コールドを阻止し、4対9で迎えた9回表は4番・田中琳久が左前2点適時打を放って、点差を3点に縮めましたが、反撃もここまでだったわけです。

5位は京都大会2回戦の北嵯峨対南丹で、昨夏は2勝した南丹ですが、この夏は初戦で0対11で敗戦。4月に1年生が9人入るまで2、3年生は6人で、昨秋と今春の府大会は連合チーム。春木詩音主将は「1年生が入ってくれるのを信じて練習を続けた。来年は1勝でも多く勝ってほしい」と後輩にエールをおくり、坂本帆駿監督は「春木の入学時、捕手がいなかったので頼んで捕手になってもらった。無理を言ったかもしれないが、最後まで粘り強い捕手になってくれた」とねぎらったわけです。

4位は東東京大会1回戦の新宿対桐ヶ丘・第三商・千早で、新宿が28点を奪う圧勝で、2回戦へ駒を進めました。初回に先制点を失うも、2回裏に先頭の主将・中川翔太捕手の右前打から一挙6点。さらに3回裏には17点を奪い試合を決めました。長井正徳監督も「いつも通りの雰囲気が出せれば結果はともなってくる」とコメント。新宿は2年前の11月下旬に、イチローから2日間指導を受け、その時教わった練習の一つとして、イチローの背番号にちなんだ「51ドリル」があります。「目の前からトスされたボールを逆方向に強く打つメニュー。最初は難しく、右にこするような打球が行ってしまうこともあった。51ドリルをやってからは右に強くライナーで返すのを習得した」と中川はコメントしたわけです。

3位は茨城大会1回戦の明秀日立対境で、明秀学園日立が9安打15得点で境に大勝。初回から4回を除いて毎回得点。最終6回には打者10人の猛攻で6点を入れ、突き放しました。「7番・一塁」でスタメン出場した台湾人留学生の李ブン勲内野手は5回1死一・三塁の第3打席に右越えの3ラン本塁打。「打ったのはストレートのインコース低め。最高の結果になった」先日までは4番でしたが、この日は7番での出場。金沢成奉監督は「ちょっと肩の荷を下ろして7番にして良かったと思います。全ての打席の内容がよかった」と褒め称えたわけです。

2位は権茨城大会1回戦の取手二対水海道一で、故・木内幸男監督のもと、取手二が夏の甲子園決勝で清原、桑田を擁するPL学園を破って優勝したのが、ちょうど40年前の1984年。昨年は初戦負けでしたが、3回裏2番・川出颯人一塁手が先制の中前タイムリー。2死から4番・渡辺敦也投手が走者2人を返す左中間三塁打を放ち、計3点を挙げました。渡辺は水海道一の打線を封じ、1失点完投でリードを守り切りました。1984年の優勝メンバーのひとりで、2021年から母校の指揮を執る下田和彦監督は「まず、守備が成長したことが勝因。渡辺は、精神的に成長してくれた。満点のピッチングだと思います。今大会の目標はベスト8」とコメントしたわけです。

1位は京都大会1回戦の京都外大西対久御山で今春の選抜大会に出場した京都外大西が久御山を9対1で七回コールドで下し、春夏連続出場に向けて好スタートを切りました。打線は16安打を重ねて毎回得点。エース・田中遥音投手)が先発し、6回1失点と好投。1番打者の谷春毅内野手が一回先頭で初球を狙い、左安打で出塁し、先制点につなげ、上羽功晃監督は「谷の初球の安打が火をつけてくれた。打てないチームだなとずっと思っていたが、あのひと振りでチームとして気持ち的に「さあいくぞ」となった」と称えました。 昨秋の京都大会で8対5と苦戦した久御山を退け、次戦は5月の京都大会初戦で10対0と完勝した京都明徳と当たり、上羽監督は「向こうは「絶対勝ったろう」とくる。初戦を見ていても勢いがあった。勢いを出させないよう雑なプレーをせず、丁寧にいって我慢比べをして勝ちたい」と気を引き締めたわけです。