作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(636)」 | ロロモ文庫

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日本全県味巡り大分編(1)

大分県についておさらいをする山岡。「大分県は九州の北東部に位置する。県境にそれぞれ山地が連なり、この山地の間に盆地や段丘地がある。海の方を見ると、佐賀関あたりからリアス式海岸が続いて、豊後水道に面している」「ぬ。随分変化に富んだ地形だな」「大分は歴史も古い。縄文遺跡や古墳も数多くあり、古代になると大和朝廷との結びつきが強くなり、寺院などの仏教遺跡がたくさん残っている。中世にキリシタン大名として有名な大友宗麟がこのあたりを支配し、秀吉によって大友氏が滅ぼされた後、江戸時代は中津藩、杵築藩など8大名の小藩に分割支配された。このあたりが大分県としてまとまったのは明治になってからだ」「ぬう。土地も変化に富んでるが、8大名が分割したんじゃ、地域ごとに文化も多様だろうな」

日田市に案内される山岡たち。「日田市は三隅川、花月川、大山川などの合流する地域に開けた水郷地帯だが、その三隅川のほとりにある料理屋に連れていってやる。三隅川は鮎は美味しいので有名だ」「ぬ。鮎についてはどこの地方の人も鮎が一番と言い張るな」「そして日田名物たらおさを食ってもらう」

料理屋でたらおさを出される山岡たち。「ぬう。なんだか奇妙な形をしてるな」「歯ブラシのお化けみたいだ」「たらおさのたらは魚のタラ。おさは胃と書く」「ぬ。これはタラの胃?とても胃袋に見えない」「胃も入っているが、それだけではない、これはタラのエラから消化器全体を乾かしたものだ」「ぬう。歯ブラシのように突起が並んだ部分がエラで、エラにつながる部分が胃や腸というわけか」「エラや消化器は普通捨てるものだ。それを乾燥させて食べるなんて、すごい生活の知恵だ」