四つ数えろ | ロロモ文庫

ロロモ文庫

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<フォレスト博士事故死。著名な科学者でチーズ製造も>という新聞記事を読む私立探偵のレアドン。そこに現れた美貌の依頼人は新聞記事を見て卒倒する。(こんな美女は初めて見た)美女にキスをするレアドン。(これは現実だろうか。それを確かめる方法は一つだけある。だがマーロウは言った。依頼人との恋は禁物)「マーロウがなんだ」美女のオッパイをもむレアドン。(確かに現実だ)

眼をさます美女。「何を」「バストを直す。倒れたから形が崩れた」「劇的な登場でごめんなさい。新聞の見出しが見えて」「名前は?」「ジュリエット・フォレスト」「チーズ屋の娘か」「チーズは趣味。科学者よ」

父は殺されたと言うジュリエット。「なぜ事故でないと」「事故の前、とても様子が変だったの。何かの陰謀にあったのよ」「1日10ドル。あとは必要経費で」「前金200ドルでいいかしら」「祖母殺しでもやる」「その必要はないわ」「実の兄を飛行機から突き落したことがある。父上の書類はどこに」「ダウンタウンの事務所」

フォレスト博士の事務所に行き、キティという女からの手紙を発見するレアドンは机の裏に貼ってある「カルロッタの友」と「カルロッタの敵」と書かれたリストを見つける。しかし始末屋に襲われたレアドンは肩を撃たれて、リストを奪われてしまう。意識朦朧でジュリエットの家に行くレアドン。「ジュリエットを」「どなたです」「探偵だ。撃たれた。抱きとめてくれ」「執事の仕事ではありません」気を失って倒れるレアドン。

ジュリエットはレアドンの傷口から歯で弾を抜き取る。「どこで覚えた」「キャンプ。蛇に噛まれた時のだけど応用が利くわ。うわごとでキティやスイードが敵のリストにあったと」「知人か」「キティは母が死んだ後、父がつきあっていた相手。スイードはキティの恋人」「どこにいる」「最後に会ったのはサンタ・バーバラ。男が給油所で働き、キティはクラブ歌手とか」「早速出かける。後で連絡を」「外出中なら、うちの執事か家政婦に伝言を」

家政婦と聞いてジュリエットの首を絞めるレアドン。「やめて」「すまん」「どうしたの」「7歳の時、父が家政なんとかと逃げた。母は自殺した。それ以来、家政なんとかと言う言葉を聞くと凶暴になる」「可哀そうに。二度と言わないわ」

サンタ・バーバラに行ったレアドンは映画製作者になりすましてキティと接触する。「君はカルロッタの友達とか」顔色を変えるキティ。翌日レストランに行くキティを尾行するレアドン。(彼女は俺に気づくと妙なことをした。ブローチを外して料理の皿に隠したのだ)保健所の人間を装ってブローチを回収し、中から人名に線の引かれたリストを見つけるレアドン。(EOC。カルロッタの敵か。残った名はスイードだけ。一刻も早く逢わなくては)レアドンはスイードのアパートに行くが、両肩を撃たれてしまう。

また弾をジュリエットの歯で抜いてもらうレアドン。「キティはとっくに高飛びしたろう」「スイードと父を殺したのは同一人物?」「父上は殺されたと決まったわけじゃない。だが陰謀があるのは事実だ。俺一人の手に余る事件だ」

マーロウに電話するレアドン。「マーロウだ。どうした」「助けがいる。すぐ来てくれ」やってきたマーロウにブローチに入っていたリストを渡すレアドン。「多分全員死んでる。確かめろ」

父の机にあったとメモをレアドンに渡すジュリエット。「NYTAG-216」「ニューヨークの車のナンバーでは?」「いい線だが違う。NYTはニューヨークタイムズ、AGは8月」「216は」「8月2日の1ページ6段目」そこには<エッセン号、船主はネフ>と書かれてあった。「エッセン号は南米航路のドイツ客船だ」

マーロウに電話するレアドン。「ネフを知ってるか。南米航路の船会社の社長だ。教えてくれ。何?よし、金髪を一人調達しよう」ネフは金髪に弱いそうだとジュリエットに言うレアドン。「女スパイが必要だ」「私が髪を染めてスパイになるわ」「依頼人に死なれちゃ金が入らない」「私はただの依頼人でしかないの」「そう言わば飯の種だ」「ひどいわ。そんな言い方」(嘘だ。彼女のためならただでも働く。美しい二つのおっぱいのためなら。だが彼女を危険にさらすわけにいかない)

レアドンは金髪美女に変装してネフの家に行き、エッセン号の最終航海の乗客名簿を入手する。(敵のリストと全く同じだ。船長の名に覚えがある。コーディ・ジャレット)コーディがマザコンで刑務所にいることを突き止めるレアドン。(彼は最終航海の乗客が消された訳を知ってるのか)

コーディの母に変装してコーディと面会するレアドン。「ママ」「知らせがある。母親に会ってるふりを。先月工作室で事故にあったそうだが、カルロッタの友が背後に」「なるほど」「事故じゃない。また起こるかも。他の囚人と一緒じゃ危ない。俺に考えがある」

(所長に頼み込んで潜入し、コーディを見張った。だが彼は脱獄を図り、俺は銃で脅され、トランクに詰め込まれた。奴は友で俺はその敵だったのだ。俺は車の中で長い間揺られた。5時間後、普通のトイレに行くことをあきらめた)コーディに苦しいと訴えるレアドン。「じゃあ空気を入れてやる」トランクに向かって発砲するコーディ。また弾をジュリエットの歯で抜いてもらうレアドン。ジュリエットはレアドンに愛を打ち明けようとするが、レアドンが昔の彼女に「恋してる。真剣に」と言うのを自分ではなく、昔の彼女に言っていると勘違いして、レアドンに調査を打ち切りにすると言って失踪する。

失意のレアドンに電話するマーロウ。「南米のペルーにパイタという町がある。その近くに何があるか地図で調べろ」「カルロッタ島。女の名前でなく地名だったのか」カルロッタ島に行き、島唯一のクラブに行ったレアドンはそこにキティがいるのを確認する。警官のカルロスに手を貸してくれと頼むレアドン。「ここは事件が多い。一触即発。火薬樽です」「発火源を突き止めろ」「あのデブに気をつけて。キティは連中の仲間です」「連中とは誰だ」「連中しか知りません。ライスという男がいます。キティと恋仲です。殺し屋です」(歌っているキティに俺のことを気づかせたい。5ペサドリア銅貨を投げた。音で彼女はこちらを見た。投資の効果は大きかった。翌日、汗っかきの太った魚がかかった)

レアドンに君のことを知っていると言うデブ。「僕は誰だ」「一万ドルを集める男」「君は誰だ」「君に一万ドルを渡す男だ」レアドンの部屋を尋ねるキティ。「あなたの事がわかったわ。何者で何故ここに来たか」「陰謀を潰す。なぜ殺し屋と恋仲に。納得できん」「人を愛するのに相手も理由もないわ」カルロスから連絡を受けるレアドン。「今日着いた飛行機の客が全員ドイツ語を。ライスも来てた。今日の日付の指示書と箱を受け取った」キティに睡眠薬入りのワインを飲まされるレアドン。

(気が付くと目の前に見知らぬ顔があった。すぐに一味の大物ライスと知れた)「これで片がつく。お前は自然死する」「俺は自然死する男じゃない」ライスに向かって発砲するレアドン。逃走するライスを追うレアドンとカルロス。狙撃されたカルロスに大丈夫かと聞くレアドン。「心配するな。女房が弾を吸い出してくれる。早くライスを追え」ライスを射殺して、最終指令と書いたメモを見つけるレアドン。

指令に書かれた倉庫に行くレアドン。(なんとジュリエットがいる。父親も生きていた。ナチの制服姿の執事と話している。読めてきた。彼女に踊らされていたのだ。だがまだ遅くない)地下室に乱入し、ジュリエットに「よくも俺をコケにしたな」と言うレアドンに、「彼女はコケにしていない」と言う執事。「私だ。執事という劣等人種に仕え、欺いてやったのだ」私は裏切ってないと言うジュリエット。「なぜこの島に」「マーロウよ。チーズの匂いで父を見つけて」

計画実行の時が来たと言う執事。「お前は何者だ」「フォンクルック元帥」「ヒトラーの特殊兵器部隊の隊長か。全て読めたぞ。博士を懐柔し同胞を集めたな」「総統の軍隊の精鋭ばかりだ」「博士は岩や木を腐敗させる強力なチーズ菌を作った。その菌で合衆国壊滅を図った。博士は菌の製造法を不用意に」「チーズの促成製造法を飢餓救済に役立てようともちかけ」「だが博士は悪事を見抜き」「博士は一味のリストを」「FBIに持ち込もうと」「そこで事故死に見せかけて誘拐してここへ」「近くの島で実験中に」「客船の乗客に島の残骸を目撃され」「乗客を敵としてツアーを廃止させ」「友が乗客を残らず消した」

すでにアメリカ国内に死のチーズ工場は設置済みだと言うフォンクルック。「そして次の戦争に勝つ。次の次も。スイッチを入れればアメリカは崩壊」「スイッチは入れさせん」「動くな」ナチ親衛隊に手錠をかけられるレアドン。お前はタフな男だと笑うフォンクルック。「敵でなければ執事として雇ってやるのに」私を雇ってくださらないと言うジュリエット。「新体制下で私も働きたいわ。ハイナマカフラウとして」「ハイナマカフラウか。いいだろう。つまりわしの家政婦だ」

家政婦と聞いて凶暴化したレアドンは、手錠を引きちぎって、フォンクルックとナチ親衛隊をぶちのめす。「ジュリエット」「愛してるわ」濃厚キスを交わすレアドンとジュリエット。「何をする」「ボーヤを直すの。さっき大暴れして形が崩れたから」「崩れているのは大暴れのせいでない」さらに濃厚キスを交わすレアドンとジュリエットなのであった。