杉作J太郎「ボンクラ映画魂」たで始まる俳優ベスト10(4) | ロロモ文庫

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杉作J太郎「ボンクラ映画魂」は実録ヤクザ路線映画から特撮子供テレビ番組まで東映製作作品に出演した俳優たちを愛情込めて紹介している一冊でありまして、この本にロロモに与えた影響は計り知れないほどの大きさはありませんが、かなりの影響を与えていることは間違いなく、特撮子供テレビ番組はともかく、ここで紹介されている映画はレンタルやCSなどでかなり見ているわけです。

10位は<「仁義の墓場」で渡哲也の弟分、「やくざの墓場 くちなしの花」では渡哲也を脅迫した>と紹介した檀喧太

9位は<高校を出て、大映の試験で受けようかなと思っていたところ、先に資生堂男性化粧品MG5のモデルとしてデビューしたと言われている。「ロボット8ちゃん」では、8ちゃんの生みの親、青井博士を演じた>と紹介した団次郎

8位は<「トラック野郎 故郷特急便」のクライマックス、大阪梅田コマ劇場の歌謡ショー、その司会者として登場。長い下積みの果てにやっと大舞台に立った小野川結花(石川さゆり)の晴れ舞台に花を添えた>と紹介した玉置宏

7位は<おびただしい数の東映京都作品に出演。「伊賀野カバ丸」では京都撮影所を見学している観光客を演じた。目の前でカバ丸と敵対する悪者が対決していたのだが、その乱闘を見て、ガイドの女の子に尋ねた。「何の撮影ですか」「伊賀野カバ丸です」「やっぱり映画は喜劇やね」喜劇というよりも、事象としてはクラインの壺。SFである>と紹介したタンクロー

6位は<ヌボーッとしたムードで、スクリーンをホンワカさせる大男。優しい顔つきゆえ、町のお巡りさんを演じたりすると妙にハマった。「不良番長 口から出まかせ」では、梅宮辰夫率いるカポネ団に対抗して登場する曽根晴美をボスとする恐怖の殺戮チーム。そのメンバーを演じたが、コードネームはゴリラのゴロ。「バトルフィーバーJ」では、女装して女子寮に潜入もした>と紹介した団巌

5位は<浪曲の玉川一門が生んだ人気者。渋い喉と軽妙なヤクザっぽいテイストは東映ワールドにピッタンコ。山城新伍とコンビを組んで、惚れた藤純子のために命を投げた若衆。「不良番長 やらずぶったくり」の貧乏紳士。常に男のボンクラ魂を激しく刺激するアバウトなキャラクターであった>と紹介した玉川良一

4位は<全国のちびっ子に愛された史上最弱のロボットヒーロー。それが「がんばれ!!ロボコン」のロボコンだ。「ローボコン、0点!」ロボコンがどれほど頑張ろうと、毎回、ロボコンの採点は0点である。そしてこの番組には由利徹が毎回巡査役で登場していた。毎回毎回0点と由利徹。さすがが東映。大人子供を問わず、いい仕事をしてますね。なお、ロボコンに入っていたのは、後に勝プロ製作「警視ーK」にレギュラー出演するこの男であった>と紹介した谷崎弘一

3位は<講談界の大ベテラン。常軌を逸した顔面、常軌を逸したヒゲ、常軌を逸したテンションで、1960年代から1970年代のテレビバラエティを席巻した。その後は本業の公団に邁進されていたはずだが、1980年代中盤、突如「宇宙刑事シャイダー」にベレー帽をかぶってゲスト出演。悪の組織フーマに狙われる画家を演じた>と紹介した田辺一鶴

2位は<1960年代後半から1970年代にかけて大々的に売り出した日本屈指の二枚目スター。「新網走番外地」シリーズの頃から一枚で名前が出た。「非情学園ワル」シリーズでは「ちゃちいぜ」の決め台詞がかっこいい主人公、不良高校生の氷室洋二を好演。「聖獣学園」で、たこ八郎とともに修道院にカチコミかけたのを忘れられない。岩谷隆広と改名して、テレビ司会業に進出。「スター誕生!」の司会をしたり、山田邦子とコンビで12チャンネルのモノマネ番組の司会をしたりと活躍。「風雲たけし城!」では「突っ込め!」と視聴者軍団を指揮した>と紹介した谷隼人

1位は<「網走番外地」から「緋牡丹博徒」から「組織暴力」から「ポルノ時代劇 忘八武士道」から「こちら葛飾区亀有公園前派出所」まで。そして同時に「スパイキャッチャーJ3」から「キイハンター」から「スーパーポリス」まで。とにかく出て出て出まくったが、それだけの意味があった。とにかくこの人がスクリーンに登場すると、アンパンにヘソができたような気になるから不思議だ、それは出番の長短に関係ない。「仁義なき戦い 代理戦争」ではセリフもなく立ったり座ったりするだけ。「総長の首」では人探しを依頼されて「西だな」と語るだけの占い師。それでも彼が登場するだけで、なんだか満ち足りた気分になってくる。一流の商品になる。人徳だろうか。品格だろうか>と紹介した丹波哲郎となるわけです。