作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(524)」 | ロロモ文庫

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よもぎの春

結婚に踏み切れない向井と陽子に沖縄風の牛のもつ鍋を作る山岡。「十分煮えたら醤油と少量の味噌で味を整えて、よもぎを入れる。このよもぎの風味が牛の内臓の風味をひときわ引き立てる」「もつ鍋だけあってこってりしているが、このよもぎが生臭さを消して、気品さえ感じる味になっている」「よもぎのおかげで内臓料理とは思えない鮮やかですがすがしい味わいだわ」

「次はよもぎ団子だ」「ああ、このすがすがしい香り。鮮やかな味わい」「この味を味わうと目に浮かぶ。煌めく陽光、吹き渡る涼しい風、清らかな川の流れ、草原の輝き」「ぬうう。よもぎの鮮やかで清新な香りと味がお前たちの心に春の日を差し込んだわけだ。だから結婚しろ」「わかり」「ました」