ウルトラマン 第39話 | ロロモ文庫

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さらばウルトラマン

パリ本部からの緊急指令を伝えるフジ。「円盤らしき飛行物体の地球侵入はグリニッジ標準時間0時24分と判明した。各国支部とも防衛体制を密にせよ。ただし円盤群の飛来目的はいまだ不明である」呟くムラマツ。「グリニッジ標準時間0時24分というと日本では9時24分。あと40分しかないぞ」
ムラマツに語る岩本。「目標は地球の二大国だと思うね」「侵略だとおっしゃるんですか」「間違いないね。空飛ぶ円盤は1930年以来頻繁に地球に現れている。あれは偵察に来てたんだ。だが今度の場合、スケールから言っても単なる偵察ではない」「では地球総攻撃」「敵は40年間もそのチャンスを狙っていた」
大気圏に突入する円盤群。「北緯28度東経155度10分。無数の飛行物体を確認」「ハワイ北東500キロの地点だ」「キャップ。ミサイルを撃ち込みましょう。先手必勝。このまま手をこまねいて見てる場合ではありません」「僕もアラシと同意見です。たとえ目標がどこの国であろうと、結局地球全体の敗北につながるんです。出撃しましょう」「待て。こういう地球全体の運命が関わることはパリの総本部が命令を下すことになっている。勝手な行動は許されん」「しかしキャップ」「二人とも冷静になれ」

日本に向かう円盤群。パリ本部からの指令を読むフジ。「円盤群は日本科特隊支部及びウルトラマンを撃滅した後、各国を襲うものと思われる。日本支部の健闘を祈る」出動準備と叫ぶムラマツ。「さっきイデが言ったように我々の敗北は地球全体の敗北につながることになる。日本支部の生命をかけて戦ってもらいたい。フジ君は連絡員として本部に残ってくれ。出動」しまったと呟く岩本。「昨日完成した新兵器を持っていってもらうんだった」「博士。まだ間に合うと思います」「うん」

ビートル1号に騎乗するムラマツとハヤタ。ビートル2号に騎乗するアラシ。ビートル3号に騎乗するイデ。円盤群を攻撃するビートル3機。戻ってきた岩本に聞くフジ。「新兵器は間に合いましたか。あっ」フジの首を絞め、フジを失神させ、計器類を破壊する岩本。大型円盤は群れから離れたとハヤタに言うムラマツ。「ハヤタ。追うんだ」大型円盤を見失ってしまうムラマツとハヤタ。「どこに行ったんでしょう」「逃げ足の速いやつだ」ムラマツに連絡するイデ。「円盤は全て始末しました」「イデ。アラシ。よくやった」「キャップ。大型の円盤はどうしました」「残念ながら見失ってしまった。しばらく探索を続ける。君たちは本部に帰ってよろしい」

本部に戻り、倒れているフジにしっかりしろと言うアラシとイデ。「本部ではあちこちで火災が発生している。何があったんだ」「犯人は岩本博士よ」「なに」逃げる岩本を追うアラシにどうしたと聞くムラマツとハヤタ。「岩本博士の様子がおかしいんです。来てください」本部前の中庭で岩本に飛び掛かり、殴り倒すアラシ。宇宙人の姿になる岩本。宇宙人にマルス133を浴びせるハヤタ。「ゼットン。ゼットン」と呟いて消える宇宙人。

ううむと呻るムラマツ。「本部にはすでに宇宙人が侵入していたのか」「岩本博士に化けて、通信機や動力源を滅茶苦茶に破壊していたんですよ」「キャップ。宇宙人が断末魔に「ゼットン」とか言ってましたね。一体何のことでしょう」そこに大型円盤が現れ、その中から現れるゼットン。マルス133は歯が立たないと言うハヤタ。ムラマツに連絡する岩本。「救助を頼む」「どこにいるんです」「本部の中だ」「え」ハヤタとアラシに博士を頼むと言うムラマツ、「私はマルス133でできるだけやってみる」ゼットンが本部に接近するのを見て、ウルトラマンに変身するハヤタ。

岩本を救出するアラシ。叫ぶフジ。「ウルトラマン。頑張って」ゼットンにカラータイマーを破壊されて倒れるウルトラマン。叫ぶフジ。「ウルトラマン。死んじゃダメ。立つのよ。起き上がって。あなたが死んだら地球はどうなるの」がんばれよと呟くアラシ。立つんだと呟くイデ。アラシに完成したばかりの新兵器を渡す岩本。「試作品だからこれ一発しかない。仕損じるんじゃないぞ」新兵器でゼットンを斃すアラシ。あれを見たまえと空を指差す岩本。「あれは」「ウルトラマン」「ウルトラマンが二人?」「いや、光の国の使いだよ」

赤い玉になりウルトラマンを吸収する光の国の使い。「ウルトラマン。目を開け。私はM78星雲の宇宙警備隊員ゾフィー。さあ私と一緒に光の国に帰ろう」「ゾフィー。私の身体は私だけのものではない。私が帰ってしまったら一人の地球人が死んでしまうのだ」「ウルトラマン。お前はもう十分地球のためにつくした。地球人は許してくれるだろう」「ハヤタは立派な人間だ。犠牲にはできない。私は地球に残る」「地球の平和は人間の手でつかみとることにある。ウルトラマン。いつまでも地球にいてはいかん」「ゾフィー。それならば私の命はハヤタにあげて、地球を去りたい」「お前は死んでもいいのか」「かまわん。私はもう2万年も生きている。地球人の命は非常に短い。それにハヤタはまだ若い。彼は犠牲にはできない」「そんなに地球人が好きになったのか。よろしい。私は命を二つ持ってきた。その一つはハヤタにやろう」「ありがとう。ゾフィー」「じゃあハヤタと君の身体を分離するぞ」

舞い上がる赤い玉。「不思議な赤い玉ね」「仲間を迎えに来たんだ」「じゃあ、もうウルトラマンは」「二度と我々の前に姿を現すことはないんだ」「地球の平和は我々科学特捜隊の手で守り抜いていこう」赤い玉の中から現れ、赤い玉を押しながら空を飛ぶウルトラマン。「ハヤタ。どこに行ってたんだ。ウルトラマンが地球を去るぞ」「キャップ。あれですよ。あの赤い玉ですよ。僕が竜が森で衝突して。そうすると今までどうなってたのかな」叫ぶフジ。「ウルトラマン。さようなら」地球のために戦ったウルトラマンは光の国に戻るのであった。