変身忍者嵐 第47話 | ロロモ文庫

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さらば嵐!妖怪城に死す!!

妖怪城で呟くサタン。「我はサタン、大魔王。地の悪、空の呪い、全てはサタン。永遠の呪い、不滅の悪の下に開けよ魔法陣。眠りし悪に命の炎を。サタンの名の下に再び出でよ」魔法陣から現れる悪魔道人。「お呼びですかな。サタン様」「悪魔道人。他の妖怪たちはどうした。なぜ魔法陣から連れてこぬ」「お言葉ですが、魔法陣の中で五体健全なのはこの悪魔道人だけ。嵐のガンビームを受けたものは二度と復活できぬと思われます」「ならばお前の力で手足を作れ」「その手足にする相手とは」

ツムジの知らせを聞いて妖怪城に向かうタツマキと伊賀五人衆の前に現れる悪魔道人。「待っておったぞ」魔弾を浴びて倒れるタツマキと伊賀五人衆。「わが魔弾を受けた者は道人の手足となるのだ」「道人様。なんなりとご命令くだされ」ハヤテの前に現れるタツマキと伊賀五人衆。「久しぶりだな、タツマキ」「いやいや。ツムジからの鳩の知らせを受けて、飛んでまいりました。そしてすでに妖怪城への道を見つけましたでござる。これよりはそれがしが御案内を」ツムジとカゲリとツユハとイタチ小僧を捕らえる悪魔道人。

十字架の前までハヤテを案内するタツマキ。「これは」「ハヤテ。貴様のために用意してやったものよ」「悪魔道人か」現れる悪魔道人。「妖怪城へは行かさぬ。その十字架にかかって死ぬのだ」「俺が捕まるかな」「捕まるとも。俺には人質が」そこに現れる魔弾を浴びたツムジとカゲリとツユハとイタチ小僧。「ハヤテ。道人様の命令に従うのじゃ」「タツマキ。何をする」

伊賀五人衆により十字架に磔にされるハヤテ。「ハヤテ。お前に呪いの火をかける。その火がお前を焼き尽くし、その灰が全世界に散る時、再び妖怪どもが全世界で立ちがるのだ」「悪魔道人。それをお前がやるのか」「わしではない。大魔王サタン様。準備が整いましたぞ」現れるサタン。「サタンに逆らう愚か者の最後だ。燃えよ。地獄の炎。憎しみと呪いを込めて、人柱を焼き尽くせ」密教の呪文を唱えるハヤテ。炎の中から現れる嵐。「嵐見参」「貴様」「サタン。俺の体の中には兄・月の輪の命の炎が燃えているのだ。聞け、サタン。妖怪城へ行く道はただ一つ。お前の円盤だ。だからお前をおびき寄せた」「そこまで見抜いていたのか。しかし妖怪城へは行かせん。道人、防げ」

ガンビームを受けて斃れる悪魔道人。呪いがとけるタツマキたち。「あ。円盤が逃げていく」「待て、サタン。今度こそ逃がしはせん」ハイジャンプで円盤の中に入り、サタンと対峙する嵐。「全ての悪の源、大魔王サタン。お前の最後だ。正義の光線、ガンビーム」「大魔王サタンがガンビームなど受け付けぬ。わしの魔術を受けてみよ」「この刀には魔術よけの秘法が備わっている。なんだと」サタンの首を斬る嵐。妖原子球の中に入るサタンの首。「ふふふ。サタンは死なぬ」「サタンの魔力は全てこの妖原子球か。これを破壊すればサタンは死ぬ。ようし、私の命と引き換えに」

動揺するサタンの首。「やめろ、嵐。お前の超能力と妖原子球の力が衝突すれば、この円盤は爆発し、誘導を受けた妖怪城も爆発する」「それが本望だ。平和と正義のために私の命は問題ではない」「やめろ。狂ったか、嵐」「狂ってはおらん。母上、嵐は死にます。今一目お会いしたかった。行くぞ、サタン」妖原子球に抱きつく嵐。爆発する円盤。爆発する妖怪城。「ハヤテ」「母上」変身能力を失ったハヤテはシノブと抱き合うのであった。