変身忍者嵐 第41話 | ロロモ文庫

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母のない子と嵐の母!!

カラスの死骸に群がる村人たちを見て、満足げに笑うジャワラ。「俺様の力によって、この野里村は完全に野獣どもの村となった。これからも次々と田や畑を破壊して行き、日本中をこの野里村のように野獣の村にしてやるわ」

呟くハヤテ。(この鈴は一体何を意味しているのだ。妖怪城とどう関係があるというのだ。とにかく妖怪を探すのだ。妖怪を求めていけば、必ず妖怪に会えるはずだ)茶屋で一服するハヤテ。「いらっしゃいませ」「あっ」茶屋娘がカゲリとツユハなのに驚くハヤテ。息子の六助にそんなにおにぎりを食べたら胸につかえますよと注意する母の楓。茶碗の底のメッセージを読むハヤテ。「野里村に怪人出没。サタンの手の者か」

黒犬をいじめる村人にやめろと言うハヤテ。「やめられるか。この犬は俺達の飯時を狙って、飯をかっさらっていく泥棒犬なんだよ」「……」「この犬は親なしのはぐれ犬。こんな目にあって当然だ」「その親なしはぐれ犬。俺に売ってはくれないか」「なんだと」「親がいればこの犬もこんな悲しい仕打ちを受けずに済んだのに。俺が買った。いいな」「へへへ」

黒犬を抱き上げるハヤテに危ないと言うカゲリ。黒犬から離れるハヤテ。大爆発する黒犬。爆風をまともに受けて倒れる楓と六助。くそうと呟き走り去る村人。あとを追うカゲリとツユハ。気を失っている楓にしっかりしろと言うハヤテに「さわるな」と怒鳴る六助。「なに」「お前が母さんをやったんだ」化け物が向こうの方に逃げて行ったとカゲリとツユハに言う玄庵。「ツユハ、お待ち。追ってもムダだ」「……」「あなたはお医者様ですね。怪我人がいます。来ておくれ」

楓を診る玄庵。「これはひどい出血じゃ」ハヤテをにらむ六助。「母さんが死んだらお前も殺してやる」六助に悪いのはハヤテじゃないと言うカゲリとツユハ。「サタンだよ」「そうだよ。サタンの一味だよ」「違わい。こいつだい」ふふふとほくそ笑む玄庵。(この女を殺して六助にハヤテを殺すように仕向けてやる)楓に毒薬を飲ませる玄庵。うううと呻く楓。「お願いがございます。六助を薩摩藩の江戸屋敷まで」「お父さんのところまでですね」「はい。六助を」「ご安心ください。このハヤテ、命に代えて御子息を江戸までお届けします」お守り袋を六助に渡して事切れる楓。

殺してやるとハヤテに刀を振り回す六助。なぜ黙ってるとハヤテに聞くカゲリ。「弁解するんだ。俺じゃないって言うんだ」ハヤテさんをいじめるなと六助に言うツユハ。「カゲリ。ツユハ。消えてくれ」「なんだって」「俺はこの子の思うとおりのことをしてやりたい。母を探している今の俺には母を失ったこの子の気持ちが痛いようにわかるんだ」「でも」「うせろ」「ちぇ。甘いよ、ハヤテは。ツユハ、行こう」泣きじゃくる六助に江戸に行こうと言うハヤテ。わしも行くと言う玄庵。「その子は足を怪我しておる」

ハヤテの持っている鈴を見て、その鈴が欲しいと言う六助。「ああ。これは」「ハヤテ。さっき言ったことはウソか。俺の言うことはなんでも聞くって言っただろ」「仕方がない。この鈴は大事なものだが、やるわけにはいかんが、江戸に着くまでの間、持っていていいぞ」楓のお守り袋を崖下に落としてしまう六助。「ハヤテ。とってこい」「そんな。自分で落としておいて」「取ってこい」やむなく崖下に降りるハヤテ。今こそハヤテを殺して母親の仇を打てと岩を持ってくる玄庵。「奴はこのまま逃げるぞ。奴は卑怯者だ」岩を蹴る六助。うわああと叫び谷底に転落するハヤテ。

奴は逃げたと六助に言う玄庵。「じゃあ、お守り袋は」「この谷底では探し出すのはとても無理。あとはわしが江戸まで送っていってあげる」ふふふとほくそ笑む玄庵。(ハヤテも死んだ。あとはこのガキを殺してサタンの鈴を手に入れるだけよ」ジャワラになる玄庵。「化け物」「母親のように死にたくなかったら、おとなしくするんだ」「それじゃ母さんを殺したのはお前か」「つべこべ言わず、ハヤテから預かった鈴を出すのだ」

そこに現れるハヤテ。「貴様、生きていたのか」「貴様の思い通りにはさせん」そこに現れるカゲリとツユハ。「この子は私たちにまかせて」「ありがとう」シノブに詫びながら変身忍者嵐に変身するハヤテ。ガンビームでジャワラを斃す嵐。

ハヤテにごめんなさいと謝る六助。カゲリに江戸まで頼むと言うハヤテ。まかしといてと言うツユハ。「行こう。六助ちゃん」そこに現れるイタチ小僧。「へへへ、カゲリ殿が江戸に行くとあらば、それがしがお供も」「こら、イタチ。お前が行くと足手まといだ」「へへへ、ハヤテさん、年甲斐もなくやきもちなんか焼いて。さあ、行きましょう」イタチ小僧におぶられて、カゲリとツユハとともに江戸に向かう六助。ハヤテは新たなサタンの鈴を拾うのであった。