変身忍者嵐 第37話 | ロロモ文庫

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バラバラ妖怪!死の船がよぶ!!

「ツムジ。これが有名な高山峠の夜泣き石じゃ」「そういえばおいらのお腹もグーグー鳴き出した」「そうか。それじゃなおなら日の暮れぬうちに月光院に着かねばならぬな」「月光院って?」「うん。戸沢白雲斎様の孫娘さくら様と尼僧姿の美しいくノ一が大魔神像の噂を聞き出してくれた」「もう少し歩かねばならんぞ。ツムジ」「まあ仕方ないや」

月光院の寺男の常吉を襲うバラーラ。「おのれ妖怪」「俺の毒を受けた者は高熱に苦しみ、ゆっくり死んでいくのだ」「うわああ」常吉を殺し、常吉になりすますバラーラ。「月光院に入り、ハヤテたちを待ち伏せてやる」常吉にどうしたのと聞くさくら。「悲鳴が聞こえたけど」「山犬でございますだ。あっちに」「そうだったの」さくらの前に現れるハヤテたち。「さくらさんですね。ハヤテです」「お待ちしておりました」

忍者大秘巻天の巻を月光院に見せるハヤテ。そこに現れるバラーラ。「ポルトガルのバラバラ妖怪バラーラだ。天の巻はもらった」体をバラバラにして天の巻を奪うバラーラ。「ぬかったな、バラーラ」「なに」「それは御仏に捧げるお経を記したもの」「くそう。女にまで謀られたか」「我ら日本の忍者たち。西洋妖怪にむざむざやられはせん」「くそう。必ず天の巻は取る。覚えておれ」姿を消すバラーラ。逃がしたかと悔しがるハヤテ。

化け物がさくら様をさらったと言う常吉に二度とその手はきかんと言い放つハヤテ。「お前はバラーラ」「くそう。見破られたか」バラーラになる常吉。「さくらさんをどこにやった」「返してほしければ天の巻を持って、ポルトガルの船に来い」自分の首を外し、タツマキに投げつけるバラーラ。首筋をバラーラの首に噛まれて倒れるタツマキ。すぐに自分の首を元に戻るバラーラ。「ハヤテ。貴様一人で来るのだぞ」姿を消すバラーラ。

縄に縛られて呟くさくら。「私だって戸沢白雲斎様の孫娘。縄抜けくらい簡単にできないと」なんとか縄抜けするが、バラーラが現れ縄に縛られたふりをするさくら。自分の耳を壁に指すバラーラ。「よし。これで何をしても聞こえる。いいか、おとなしくするんだ」こっそりと脱出しようとするさくらの前に現れる月の輪。「私はあなたの味方だ。さあ早く逃げなさい」「あれ」赤い煙を放出するバラーラの耳。

ふふふと笑うバラーラ。「月の輪がさくらを。バカめ。毒をくらってあの世へ行け」船に向かう洞窟の中で、ハヤテの首筋に噛みつくバラーラの首。うううと呻きながらバラーラの耳を斬る月の輪。左耳が斬られたと呻き、ハヤテに噛みつくのをやめるバラーラの首。「くそう。月の輪め」「月の輪が助けてくれたのか」「ハヤテ。早く天の巻を出さぬと船を爆発するぞ」「仕方がない。だがただでは渡さん。船で受け取るがいい」

船に向かって天の巻を投げるハヤテ。天の巻を受け取る月の輪。天の巻を渡せと月の輪に拳銃を突きつけるバラーラ。背後からバラーラを襲う嵐。爆弾に発砲してしまうバラーラ。さくらを抱えてポルトガル船から脱出するハヤテと月の輪。大爆発するポルトガル船。爆死を免れ、バラバラ攻撃で嵐を追い詰めるバラーラ。嵐にアドバイスする月の輪。「嵐。バラーラの首は目に見えない糸で胴体とつながっている。それを断ち切ればヤツは死ぬ」月の輪のアドバイスに従ってバラーラを斃す嵐。「月の輪。どうして君はいつも俺を助けてくれるんだ」「……」「せめて名を。本当の名前を教えてくれ」「天狗岳の頂上で会おう」「月の輪」