変身忍者嵐 第36話 | ロロモ文庫

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耳をふさげ!地獄の呼び声だ!!

呻く悪魔道人。「サイレンよ。お前の妖術を使って、ハヤテらを幻の塔におびき寄せるのだ。そして天の巻をエサに、ヤツの持つ地の巻を奪い取れ」

イノシシを深追いしすぎてとんだ山の中に迷い込んでしまったと娘のみずきに言う亥ノ吉。「おとう。なんだか気味が悪いところだねえ。きゃあ」「ははは。山鳥じゃねえか。猟師の娘があんなものに驚いてどうするんだ」「おとう、あの声は」「あれはなんだ」幻の塔に入る亥ノ吉とみずき。一心不乱に祈る女。「忍者ハヤテよ。わが呪いの声に乗って、すみやかにこの地へ来たれ」

うううと呻って倒れるハヤテ。「ハヤテ殿。どうなされました」「呼んでる。誰かが俺を」驚いて声をもらす亥ノ吉。しまったと呟く女。「術が破れた。見たな」「何者だ。お前は」サイレンとなる女。「私は南の国から来たサイレン。私の姿を見た者は生かしてはおけん」「みずき。逃げろ。俺に構わず」サイレンに腹を刺されて死ぬ亥ノ吉。崖下に落ちるみずき。

気を失っているみずきにしっかりしろと言うハヤテ。「大丈夫か」「うん」「とにかく近くの家まで運ぼう」事情をみずきから聞くハヤテ。「君たちは山で怪物に襲われたと言ったが」「恐ろしい顔をしたお化けだよ。聞いたこともない変な音を出す。あっ、あの音」耳を抑えて悶えるハヤテ。「またしても俺を呼ぶ」「ハヤテ殿。これは魔法でござるぞ。ごめん」ハヤテのみぞおちを殴り、ハヤテを眠らせるタツマキ。「ツムジ。行くぞ」タツマキとツムジの前に現れるサイレン。「ハヤテはどこにいる」そこに現れる嵐。「現れたな、西洋妖怪め」「私の音波を受けてみろ」「嵐旋風返し」「天の巻が欲しければ、幻の塔に来るがよい」姿を消すサイレン。

亥ノ吉の墓を作り泣くみずきに力を落としてはいかんと言うハヤテ。「悲しみに負けずに生きて行くんだ。おとうの仇は俺が討ってやる」「うん」「タツマキ。この子が見たという塔に行ってみよう。大魔神像の手がかりを探すんだ」「合点」「おいらも行く」「いや。お前はこの子と一緒にあの百姓家で待っててくれ。ツムジ、万一俺達が戻らん場合は、この子を無事に母の家に届けるのがお前の役目だ。わかったな」「はい」

幻の塔に現れたハヤテとタツマキを見てほくそ笑む悪魔道人。「まんまとお前の誘いに乗ってやってきたわ。サイレン、天の巻を持っていけ。これをエサに罠にかけて、ハヤテの持つ地の巻を奪い取るのじゃ」耳を抑えるハヤテ。「あの声だ」「ハヤテ殿。お待ちください」夢遊病者のようにサイレンの元に行くハヤテ。「よく来たな」「あれは」「忍者大秘巻天の巻。欲しければ取ってみるがいい」「おのれ。うわああ」音波を出しながら、ハヤテの腹を刺すサイレン。「うぬ。地の巻がない」下忍たちにタツマキが地の巻を持ってないか探せと命令するサイレン。「ありません」「さては地の巻はあの小僧たちが」

タツマキから地の巻を奪うサイレン。「もうお前たちに用はない。死んでもらう」そこに現れる嵐。「嵐見参」「お前がどうして」「月の輪に助けてもらった。天の巻は我が手にある。地の巻を返せ」「うぬ。取れるものなら取ってみろ」手裏剣で耳を塞ぐ嵐。「もうお前の音は聞こえん」サイレンを斬り、みずきに刀を渡す嵐。サイレンにとどめを刺すみずき。「ううむ、嵐。地の巻は渡さん」空高く地の巻を投げあげるサイレン。地の巻を受け取る悪魔道人。「サイレンよ。安心して地獄の底に去れ」絶叫しながら大爆発するサイレンなのであった。