変身忍者嵐 第34話 | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

謎のにせ嵐出現!!

呻く悪魔道人。「姫路城は徳川幕府にとって、西国の外様大名を見張るために重要な役割を果たし、城主には徳川譜代の大名が選ばれている。その姫路城を乗っ取り、日本を東と西に分けて、じわじわと占領してやる。そのためには姫路城の抜け穴が記してある忍者大秘巻天と地の二巻を揃えなくてはいけない。ハヤテよ、いや嵐よ。この姫路に誘い込んでやるわ」

姫路城主本多忠政の家来たちの前に現れる編笠の武士。「ほかでもない、お前たちの命が欲しいのだが」「貴様。気でも違ったのか」「気など狂っておらん。本気で言っておる。それが証拠にはな」編笠を取る武士。「あ、貴様は」「嵐見参」家来を皆殺しにする嵐。「ふふふ。これで少しは面白くなるな」ううむと呻る本多。「平山たちの死体のそばに、この「嵐見参」と書いた紙があったのか」「よほどの手練れの者と思われます」「ようし。城下の家々、旅籠を残らず調べ、にっくき犯人を取り押さえよ」

怒鳴る嵐。「そこで息をひそめて盗み見るヤツ。姿を出さんか」「姫路の城下を荒らす曲者め」「ははは。見た所伊賀忍者だな」「姫路城の警備に当たる新堂の小次郎だ」「俺は嵐。変身忍者嵐だ」「なに。タツマキが言っていた変身忍者嵐。その嵐がなぜ城下を荒らす」「そんなことはどうでもいい。それよりタツマキは今どこにいるんだ」「お前は嵐のニセモノだな。ひっ捕まえてやる」「どうして俺がニセモノだと」「バカめ。本物ならタツマキの居場所を知らぬはずがない。貴様の正体はなんだ」バラバラになる嵐。その切断面から湧き出る砂から生まれるゴーレム。「死ね、伊賀忍者。砂漠の妖怪ゴーレムの餌食となるのだ。ゴーレムの地獄の砂。ゴーレムの蟻地獄」地獄の砂の中に消えて行く小次郎。

ツムジに水頓の術を訓練しろと命令するタツマキ。忍者の子はつらいよとぼやきながら、ふんどし姿となり、池に入ろうとするツムジ。「わっ。何かがおいらの足を。妖怪だ」瀕死の小次郎を池から引き上げるハヤテとタツマキ。「小次郎。しっかりするんじゃ。タツマキじゃ」「おお、タツマキ」「どうしたんじゃい」「見た。お前から頼まれていた西洋怪人の大魔神像」「どこじゃ」「姫路の城下のはずれの広嶺山。それをお前に知らせようと」事切れる小次郎。

姫路に行くハヤテとタツマキとツムジ。「姫路城ってきれいだなあ」「ツムジ。姫路城にはもう一つの呼び名があるのを知ってるか」「知らない。教えて」「ちょうど白鷺が飛び立つさまに似ているところから、別名白鷺城とも呼ばれているんだ」「なるほど。美しいわけじゃわい」「親父。のんきに眺めてていいのかい」「そうじゃった。ハヤテ殿、小次郎が見たという広嶺山の大魔神像を確かめに参ります」「うむ。気配だけ見届けて、それ以上手を出すな」「はっ」駆けるタツマキを見て、ふふふと笑うゴーレム。「どうやら悪魔道人様の狙い通り」

ううむと呻る本多。「曲者嵐の行方はまだわからぬのか」「まもなく発見の知らせが」そこに撃ち込まれる矢文。「城下の旅籠油屋に宿泊するハヤテこそ、嵐の正体」本多の家来に取り囲まれるハヤテ。「貴様は我らの仲間を殺した」「人違いだ」「貴様の残したこの紙が動かぬ証拠だ」「嵐見参」「一緒に来い」「どういっても信じてもらえぬか。よし。どこにでも行こう。ツムジ、タツマキに連絡を頼む。俺の無実を証言してくれるようにな」

牢屋に入れられるハヤテ。「どうじゃ。潔く罪を認めてしまえ」「タツマキに会えばわかる」そこに現れる牢番の加助。「罪人に食事を持ってまいりました」食事を口にして倒れるハヤテ。はははと笑う加助。「毒を食えば死ぬのは当たり前」「加助。「お前は」ゴーレムに変身する加助。「見よ。ゴーレムの怪力を」大暴れして本多の家来たちを失神させるゴーレム。「さて、忍者大秘巻地の巻を頂戴するか。む、ない。さてはタツマキかツムジに預けたな」「ふふふふ」「誰だ」「ここだ。西洋妖怪め」「ハヤテ。南蛮わたりの馬を殺す毒を食って死なぬのか」「あいにくだったな。忍者はどんな毒を食っても死なぬ訓練がしてあるんだ。俺に罪を着せ、地の巻を奪う計画。失敗だったな」「貴様を殺してやる。地獄の底に落ちて行け」地獄の砂の中に消えて行くハヤテ。

タツマキとツムジの前に現れる嵐。「御無事でしたか」「すべては悪魔道人の手先、西洋怪人の仕業だった」「やはりそうでしたか」「お前に預けた地の巻は無事か」「もちろんでござる。ほれ、この通り」地の巻をタツマキから奪うツムジ。「これ、何をするんじゃ」「親父、嵐さんじゃない。嵐のニセモノだ」「なんじゃと」「本当の嵐と首に巻く布の結び方が逆だ」「まさしく」

ふふふと笑う嵐。「そこまでは気がつかなかったわ」そこに現れる嵐。「嵐見参。ニセ嵐。貴様の正体を暴いてやる」ニセ嵐の首を斬る嵐。首の切断面から湧き出る砂から生まれるゴーレム。「俺の地震攻め」「くそ。子供だましの術を」「ふふふ」「逃がさんぞ、ゴーレム」お堂の中に逃げるゴーレム。追いかけた嵐に網を投げつけるドラキュラとフランケンと狼男。ふふふと笑う悪魔道人。「苦しめ、嵐。わが悪魔の秘法で蘇った妖怪たちよ。嵐を八つ裂きにしてしまえ」