変身忍者嵐 第17話 | ロロモ文庫

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忍者屋敷!怪人ドクダヌキ!!

太鼓を叩きながら、「ポポンポンポコ、指芝居。さあさ皆さん、いらっしゃい」とお囃子を言う人形使いの後をついていく子供たち。指芝居を始めると言う人形使い。「出たなあ、日本征服を狙う血車魔神斎。正義の忍者、嵐見参。行くぞ」「おのれ、猪口才な。嵐め、殺してやる」「魔神斎。嵐、正義の旋風斬りを受けてみよ」「おお、目が回る」「いやあ」「うわああ、無念じゃ」

拍手を贈る子供たち。「かっこいいな、変身忍者嵐って」「俺も嵐みたいになりてえな」「もし本当に変身忍者嵐がいたら、変身術を教えてもらうんだけどな」子供たちに聞く人形使い。「お前たち、そんなに変身術を習いたいか」「当たり前さ」「よし。おじさんが嵐に会わせて、お前たちに変身の術を教えてくれるように頼んでやろうか」「え。本当かい」「さあ、みんな行こう」ふふふと笑う骸骨丸。「血車党が江戸の町を占領するのも、もうまもなくだ」

お寺のお堂に子供たちを連れて行く人形使い。「おじさん、嵐はどこにいるの」「小僧ども。今からお前たちはこの俺の命令通りに動くんだぞ。この化身忍者のドクダヌキ様のな」腹を叩いて、ドクダヌキに変身する人形使い。「タヌキの化け物だ」「じたばたするな。変身術を習いたいと言うから、これから俺様が変身術を教えてやる」子供たちを催眠術にかけるドクダヌキ。「ドクダヌキ様、血車党のために頑張ります」「よしよし、いい子だ。では変身術の前に大切な忍法を教える。俺が手本を示すから練習をするのだ」

ドクダヌキに子供の教育はうまくいってるのかと聞く骸骨丸。「はい。成績は上々です。この上は子供たちを全て血車党に入れ、江戸中を大混乱に陥れましょう」「待て。その前に貴様が教育した子供たちの腕を見ようではないか」「はっ、いつでもお見せします」「よし、ちょうどいい。狙いはまもなく江戸にやってくる。狙いはそいつだ」

やっぱり江戸はいいなあと呟くツムジを見て、すっかりはしゃいでるわと笑うカスミ。はははと笑うタツマキ。「久し振りの江戸じゃからのう。ところでハヤテ殿。血車党は本当にこの江戸の町にいるとお考えか」「おそらくな。何といっても江戸は日本の中心。ここに目をつけぬ血車党ではあるまい」

太鼓を叩きながら、「ポポンポンポコ、指芝居。さあさ皆さん、いらっしゃい」とお囃子を言う人形使いに、おいらにも見せてくれと言うツムジ。「どんな人形を使うんだい」「今日の主人公は正義のちびっ子忍者ツムジだ」「え、江戸を離れてる間においらも有名になったもんだな。おじさん、ツムジはどんな活躍をするんだい」「ちびっ子忍者ツムジ対血車少年忍者の息詰まるような対決よ」「なんだって」「血車少年忍者よ。今こそその腕を試せ」

ツムジを取り囲む血車少年忍者。「忍術学校で習った忍法を受けてみよ」「うわあ、やめろ。親父、ハヤテさん」何をしとるとツムジを叱るタツマキ。「江戸に帰って早々に喧嘩か」「違うよ。こいつら、血車少年忍者なんだ」「なんだと」きっと化身忍者に操られていると言うハヤテにあの人形使いのおじさんが怪しいと言うツムジ。「お前か」「うむ」「待て。逃がさん」

血車少年忍者から逃げるタツマキとツムジ。「どうやらまいたらしいね」「子供が相手じゃ勝手が違ってやりにくいわい」そこに現れる骸骨丸。「子供相手にやりにくければ、この骸骨丸でどうだ」「うむ」逃げてもムダだと言うハヤテに、血車忍法木の葉隠れで姿を消し、血車忍法五輪固めで、五色の輪でハヤテの自由を奪うドクダヌキ。「ハヤテ。貴様の最後だ」

五色の輪をふりほどき、変身忍者嵐に変身するハヤテ。腹を叩きながら血車忍法火炎霧で嵐を攻撃するドクダヌキ。「どうじゃ、嵐」「嵐旋風斬り」タヌキの置物を斬る嵐。「バカめ。俺様の幻を斬ったとて、何になる」このままではお父さんがやられてしまうと呟き、涼風を吹くカスミ。「ドクダヌキ。勝負を預ける」嵐が現れ退散する骸骨丸。

話しあうハヤテたち。「一体どうして子供たちがおいらたちを襲ってきたんだろう」「血車党は子供を集めて、その手先にしようとしてるんだ」「それは一大事。早く手を打たないと大事件になりますぞ」「あの子供たち、どこに行ったんだろう」「探すと言っても手掛かりはないしね」「いや、手掛かりはある」「ほんと?」「だが、それにはツムジの手助けが必要だ」「待ってました。おいら、なんでもやっちゃう」「こいつめ。また調子に乗りおって」「そうよ。いつもそれで失敗するのよ」

ゴミ拾いに変装して人形使いの後をついて行って、子供たちの隠れ場所である寺のお堂を突き止め、催眠術にかかったふりをしてドクダヌキの忍法を習うツムジ。手裏剣の実技には実際の人間を使ってやると言うドクダヌキ。「その人間とは伊賀忍者ツムジ」「畜生。バレてたのか」「こいつを縛り付けろ。まず俺が手本を示す」「助けてくれ」「血車手裏剣」血車手裏剣を吹き矢で落とす嵐。「嵐見参」「教え子ども、嵐と戦え」「罪のない子供たちを手先に使うのか。卑怯者め」「どうじゃ、嵐。手も足も出まい」爆竹を鳴らして血車少年忍者を正気に戻すタツマキ。「どうじゃ、伊賀忍法、雷落とし。ドクダヌキ、貴様の忍法は破れた」「ううむ」お寺のお堂に逃げ込むドクダヌキ。後を追う嵐。「ふふふ。嵐、罠にはまったな。ここは忍者屋敷。二度と生きては出れぬわ」壁から飛び出す槍や落とし穴などの罠を潜り抜けた嵐は、旋風斬りでドクダヌキを斃すのであった。