変身忍者嵐 第6話 | ロロモ文庫

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怪奇!死人ふくろう!!

小坊主の陳念に言い放つ魔神斎。「血車党の秘密を盗み見たものは女子供とて生かしておけぬわ」「うっ」魔神斎に支度は全て整ったと言う骸骨丸。「よし。始めろ。骸骨丸」「土に眠る人間よ。土から蘇り、今一度その身体を役立たせろ」墓地から蘇る三死体。呪いをかける魔神斎。「死後一日目の人間の目と心臓、死後二日の人間の腕とはらわた、死後三日の人間の骨と皮膚」

あんなところに小坊主がとタツマキに言うハヤテ。「首を絞められております」「生きているな」殺さないでくれと叫ぶ陳念。「怪しいものではない。誰にやられたんだ」「骸骨と鎧の化け物だ」「血車党だな」一日も早く化身忍者になりたいのですと魔神斎と骸骨丸に訴える、三死体の目と心臓と腕とはらわたと骨と皮膚を移植された全身包帯の男。「一日も早く、ハヤテを倒したいのです」「血のしたたる真新しい肉を好み、夜の世界を支配するフクロウの魂よ。この男に乗り移れ」誕生した化身忍者死人ふくろうに、お前の身体に流れる死人血液の威力を試せと命令する魔神斎。

ふらふらと倒れる兄の小次郎にしっかりしてと言うこずえ。「心配ない。俺は三日間山にこもって、新しい忍びのわざを工夫していたのだ」「兄さん、まさか、ハヤテさんと戦うつもりでそんな真似を」「馬鹿な。この山彦小次郎は小さい頃からハヤテとは親友だった。戦えるものか。それより俺はハヤテを助けたいと思っているのだ」「兄さん」

川の水を飲んで顔が紫色となって悶え苦しむ村人たちを見て、これは血車党の仕業だと言うハヤテ。「血車党には化身忍者を作る力と、世の中に知られていない不思議な病気を流行らせる術がある」「するとこの村人たちも」呟く骸骨丸。「死人血液の効果は思い通り。ハヤテに邪魔されてはまずい」追っ手が来ると呟き、村人たちをタツマキたちに任せるハヤテ。分身骸骨の術を使う骸骨丸。「ハヤテよ。血車党は今までにない最強の化身忍者を作り上げた。その名は死人ふくろう」闇の世界にハヤテを引きずり込もうとする死人ふくろう。その術を破り、変身忍者嵐に変身するハヤテ。血車忍法・呪い笛で超音波攻撃で嵐を攻撃する死人ふくろう。形勢悪しと忍法・影隠れで姿を消す嵐。

小次郎を尾行するこずえ。村人たちを介抱するカスミやツムジに感謝する陳念。「和尚さんもやられて、俺一人じゃどうにもならなかったぜ」「でも変だな。どうして陳念さんだけ、この恐ろしい病気にかからなかったんだろう」「そりゃあ普段の心がけがいいからさ」「何か特別な物を食べてるからじゃない」「特別って言うと、裏山に生えているヨミガエリクサをすりつぶして食べてるけど」「ヨミガエリクサ?」

この川の水は村人の飲料水になっているとタツマキに言うハヤテ。「では血車党が毒を」「一日も早く薬を調合しないと、国中に広がる」タツマキと寺に戻ったハヤテに久し振りだなと言う小次郎。「お前まで俺を狙って」「勘違いするな。俺は血車党を抜け、幼馴染のお前と戦うつもりなのだ」「なに」兄さんを見失ったと呟くこずえに、この先に行くことはならんと言う骸骨丸。「おとなしく血車の里に帰れ」「いやです。こずえは行きます」こずえを斬り、馬鹿な娘だと呟く骸骨丸。

これがヨミガエリクサだとツムジに言う陳念。「あ、死人だ。南無阿弥陀仏」「陳念さん、そそっかしいね。この人はまだ生きてるよ」血車党はふくろうの森で次の村を狙っているとハヤテに言う小次郎。「今、襲えば不意をつける」「タツマキ、後を頼む」こずえを助けてくれとタツマキとカスミに言うツムジ。「兄さん、ハヤテさん」と呻くこずえ。ふくろうの森に向かうハヤテと小次郎に裏切り者は死んでもらうと言い、下忍たちを襲わせる骸骨丸。待ち伏せられたかと呟く小次郎。血車党の下忍に襲われ、涼風を吹くカスミ。カスミたちが危ないと呟くハヤテに、ここは俺に任せて寺に行けと怒鳴る小次郎。

寺に入ろうとするハヤテの前に現れる小次郎。「小次郎。どうしてここに」「ハヤテ。もう済んだぞ」「なに」これは罠ですとハヤテに言うヨミガエリクサを飲んで回復したこずえ。「兄を追った骸骨丸は私を殺しかけた。兄は」「小次郎。まさか」俺は化身忍者になったという小次郎。「今の名を死人ふくろう」死人ふくろうとなる小次郎。「なぜだ。なぜお前まで化身忍者となった」「俺は貴様を憎んでいた。腕は互角でも身分が違っていた」「小次郎」「くたばれ」変身忍者嵐に変身するハヤテ。呪い笛を刀で反射させて跳ね返し、死人ふくろうを斃す嵐。

小次郎の墓に手を合わせるハヤテたち。「いやあ、村の人たちは陳念殿のヨミガエリクサで元気を取り戻し」「それにこずえさんはお寺の和尚さんが引き取ってくれるって」呟く骸骨丸。(死人ふくろうよ。必ず仇は取ってやるぞ)ハヤテたちは血車党との戦いを覚悟しながら、さらなる旅を続けるのであった。