小学生のころ、近所の山によく遊びに行っていました
長い階段のある神社の奥に石切り場跡があり
沢山の大きな岩が無造作に重なり
ちょっとした洞窟みたいな感じになっていました
ある日友達が「この神社からあっちの神社まで道が続いてるんだよ」
と聞きみんなで隣の神社まで向かいました
一本道で行けるので私は一番に着こうと走って行きました
途中後ろを見るとみんなの姿が見えない
これは
「隠れておどかしてやろう」と思い
隠れる場所を探しました
早く隠れなければ姿を見られるとあせり、道横の土手の後ろに隠れました
そこは1メートルくらいの高さの土手があり土手の向こう側は5メートルくらいの崖になったました
ちょうど土手裏に50センチくらいの足場みたいなところがあり
そこへしゃがみ隠れていました
しばらくすると友達の声が聞こえてきて
私の事にまったく気づいていない
「おっしゃー!」
ここだとばかりに土手を踏み越えようとした瞬間
「ズルッ」
足が滑り中腰の状態で崖の方へ体が傾く
「やばい!落ちる!」
下は切り出した岩がゴロゴロ転がってる場所
落ちたら大怪我するかもしれない
その時景色がすごくゆっくりと見えた
崖下に向かって傾いていく体
何か掴まなきゃと土手を見ると1本の大きな木の根が出ていた
それをグッと掴み助かりました
私の声を聴いた友達が土手から手を出して引き上げてくれました
「あぶねーなー落ちたら骨折れるぞ」
と友達に怒られました
「ようこんなトコ下りたな」
「そこへ足場があって降りれるんじゃ」
「ほいでさっきそっから落ちそうになっての根っ子掴んで助かったわ」と言うと
「根っ子やこねーぞ」
そう言われ足場を見ると何も無い
人の腕ほどあった根っ子が無い
そこは当時新しく整備されたらしく土を固めただけで草も木も生えてませんでした
根っ子があったら隠れた時に絶対掴んでたはず
とても不思議な体験でした