2024/2に訪ねたポルトガルの旅を綴っています。
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さあ、どんどん行きます。トマルをあとにし、再び高速に乗ってファティマという街へ着きました。
この街は、とある伝説があり、そのお伽噺でカトリック教徒の聖地となりました。その伝説はというと、
・1917年、荒れ地だったこの小さな田舎町で3人の子供(ルシア、フランシスコ、ヤシンタ)が羊の番をしていたところ、突然聖母マリアが現れた。
・マリアは子供たちに様々な預言を残した。
・子供たちからその預言を聞いた大人たちは半信半疑だったが、その噂は徐々に広まり人々が集まり始めた。
・マリアが降臨した5ヶ月後、集まった人々の目の前で太陽が急降下し回転を繰り返した。
・この事件はポルトガルのあらゆる新聞で報道された。
・のちにローマ・カトリック教会がファティマでの聖母マリア出現を正式に認めた。
このように、過去の非現実的な事象を奇跡と謳うキリスト教の話は本当に多いですね。まるでオウム真理教の教祖が宙に浮いたと信じる信者のようですが、またそれを事実として仕立て明文化していくのだから、私にとってはキリスト教への猜疑心は深まる一方です。笑 そのポエムは未だ続いており、ガザ侵攻の大虐殺を正当化する米英イなど、まさにコレと同じ狂気です。
旅に戻り、聖母が子供たちに伝えた3つを要約すると、
①多くの人々が罪な生活、傾向によって死後地獄へ導かれている。
②第一次世界大戦はまもなく終わる。しかし人々が悔い改めないなら、さらに大きな戦争が起きる。沢山の人が死に、その多くが地獄に落ちる。その前兆として、ヨーロッパに不気味な光が見えるだろう。
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何だか仏教の伝に酷似しているような。。
③三つめは1960年になったら公開するように言われ「ファティマ第三の秘密」と代々伝えられる。ルシアは教皇庁に伝えたが、1960年が過ぎても教皇庁は公開せず、2000年になって発表に踏み切った。
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尚、三番目の秘密は秘密にするほどのことでもないので、もしご興味ありましたらコチラから。笑
そして現実に戻ると、こうしてファティマはカトリックの聖地となり、「この地に礼拝堂を建てよ」という聖母のお告げによりこのファティマ大聖堂が建立されました。今や、世界中のカトリック信者の巡礼地となったというわけです。
高さ65m、ネオ・クラシック様式のファティマ大聖堂はバジリカ式建築です。
バジリカはキリスト教では特別な高い地位にある聖堂に使われ、古代ローマ時代から用いられてきました。
大聖堂内部はわりとシンプル。白を基調とし、正面からは伺い知れないサイドのステンドグラスなど私は好きなインテリアです。天井のアーチも角度がいいですね。
ファティマ大聖堂と三位一体教会が建つ広場は、約30万人を収容できます。かなり広大です。よっぽど荒地で何もなかったのでしょうね。
聖母が現れた日とその前日に行われる「聖母出現祭」には、訪れた巡礼者で埋め尽くされるそうですよ。この日も結構な人がいました。
大聖堂の左手には、聖母が現れた場所「出現の礼拝堂」があり、巡礼者がろうそくを次々灯して行きます。
祭壇の横には、幼くして亡くなった預言を聞いた子どもたち(フランシスコとヤシンタ)の墓があります。
聖地らしい神聖な空気の漂う地でした。
尚、ここでは一切アズレージョを見つけられず。次の街へ急ぎます。











