さあ、ホテルへ帰ります。来たときと同様、ガイドとドライバーとでセダンに乗り込みます。





レプティス・マグナに感動し、昼食会では感激し、この雲が何故か歓迎の意を表してくれているように見え(へ?爆)、大満足の日でした。





ガイドは道中沿いの街に家があるらしく、途中で降りましたので、慌ててチップを渡しました。何を聞いても丁寧に答えてくれるうえ、それほど知識を有する人でしたのでリスペクトの意も込め渡します。





そこで、こういう場面では一体いくらが妥当なのか悩みます。日本のようにチップの必要ない国など沢山あり、特にリビアなど文化や宗教の違う国は迷います。







チップはサービスに対する気持ちなので、必ずしも払う必要はありません。私の場合、欧米では愛想の悪いウェイターやウエイトレスにチップは決して渡しません。チップが必要だと思い出しもしない。笑





私は団体行動が苦手なので基本的にツアーは乗りませんが、ツアーでしか行けないところは素直に乗ります。シリアでも同様、こういった国のツアーはガイドとドライバーはセットです。先ずは元締め(ツアー会社)にツアー代金を払い、その中から彼らにいくらか給料として支払われる。金額は知る由もない。





今回のレプティスはツアー代95$で、な~んとなくですが、半分は元締め、残りを2人で分けるのではないかと踏んでいます。会社を経営してるだけでも費用はかかりますので、それはしょうがない配分ですよね。





そうなると、チップは時間割りで渡すのか日割がいいのか、はたまた総額の何割か。





今回のレプティス・マグナでは迎えに来てもらってからホテルへ送り届けてもらうまで8時間、1日潰れましたので日割り換算とも考えられる。ツアー料金の1割だと10$なので、それは少ない気がする。





ここで参考にするのが「一人あたりのGDP」。国際クレジットの使えない国では、おおよその物価を知る指標になりますし、いくら両替すればいいかの目安にもなるので私は渡航前に必ず調べます。




リビアの一人あたりのGDPはおよそ7,000$(2024/4現在)ですので、平均月収およそ580$。20日働くとして日割29$。上の計算だとツアー代半額を山分けしたとしてガイドもドライバーも20$以上は貰うと推測し、あと10$渡せば平均日給に余裕で届く。とかそんな感じです。





シリアは7日間ガチガチのツアーでした。レバノン首都の国際空港に着いてピックアップしてもらうところから始まり、シリアへ陸路国境越え、ビザの手配からホテルから全ての移動、世界遺産の入場料やその他諸々。そしてまたレバノンへ国境越えしベイルートのホテルまで送ってもらって全部込みで1,000$でした。






6泊分のホテル代が推定実費350$前後。残り650$のうち350$がツアー会社に渡った(案内してくれたガイドとドライバー以外に、ちょいちょい別のドライバーとガイドが登場した)として、残りの300$を二人で分けると150$。ガソリン(ブラックマーケット。笑)や各観光地の入場料はそこから支払われて持ち出しと思われる。






7日間フルで働いて150$は少ないと思うかもしれませんが、シリアの一人あたりのGDPは戦禍もあってか2021時点で年420$。月収なんと35$(ホントか?)2021以降のシリアの一人あたりのGDPはどのサイト見ても統計ないので今のGDPが分からないですが、治安も改善したのでこれよりは上がってるとは思う。






シリアのツアーは米国人ローレンと2人でした。彼女もツアー代を同額くらい払ってるはずなので、このツアーでガイドとドライバーは300ドルずつ。もし私の読みが遠くなければ、この1週間で両者、平均年収近くまで稼いだことになります。








ツアーの最終日、確認したところ私の手持ちは残り僅か200$。以前両替したUS$がもっとあったと思ってたのだけど。爆






ここでツアー代金の10%となる100$✕2をチップにすると、持ち金なくなりクレジットカードの使えないシリアでは何かあった時にキツイ。結局50$ずつ渡しました。あと、両者の奥様にアクセサリと、これまた持ってるだけで全然使わない新品同様のクロスのペンを差し上げました。crossの方がチップより高かったかも。笑




ローレンのように全くチップを差し上げない人もいますので、これホント気持ちですよね。あげたくなければあげないでいいと私は思っています。気持ちですのでね。上述のように、私は欧米ではあまりあげません。昨日の話ではありませんが、接待やチップを当然として強要するなど言語道断、タクシーでもレストランでも態度悪けりゃあげません。






海外旅行は、その国へお金を落とすのも目的の一つですので、貧国ほどお金を使いますしチップを多く渡します。特に米国に侵攻された国へ行くときは、着けなくなったアクセサリや日本グッズなど持って行き、親切にしてもらうとお礼に渡しています。お金で渡すのもどうかと思うような場面が多々ありますのでね。







米国と敵対した国というのは、何故か人々が親切なことが多い。イラン、イラク、シリア、リビアなどですね。






ツアーのように、日単位でお世話になるとチップという形でお金を渡しやすいです。多く払えば、あちらもこちらも気持ちいい。あちらも尽力した甲斐があるでしょうし、こちらも感謝を伝えられる。






と、私は思っていますが、一般的に皆さんどうされているのかは、よぅ知らないです。笑