レプティス・マグナを観光したあと、トリポリのホテルへ戻る途中にあるドライバー・ファディの実家へお邪魔することになりました。フランス人4人が、リビアの伝統食をいただく別のツアーに参加していたようで、私も誘われ飛び入り参加することになったのです。
既に料理を作り始めていたファディの兄弟たちはじめ、ファディのお父さんであるツアー会社社長のモハメッドと挨拶しました。
広い庭に設営されたテントに驚きました。「もともとリビア人てベドウィンな?」
これ、シリアのパルミラでも同じ設営のカフェに行きましたし、1月のカタールでは国立美術館でこのテントの張り方の説明を映像で眺めていました。同じアラブでムスリムの国ながら、私は中東と北アフリカの文化は違うと勝手に思っていましたが、サハラもアラビアもシリアも砂漠は皆コレなのね。
リビア昼食に参加のフランス人4人のうち、一人の女性はドクター。男性一人と女性一人は医療機器メーカの社員。その仕事関係でリビアへ入国し、仕事休みにこのツアー会社を使って観光地へ出かけたそう。
ここで愚痴っとくとこのフランス人たち、ホント感じ悪かった。一例を挙げると、アフリカ中心に広く医療機器を導入して回り旅行も楽しんでいるようなので、「日本に行ったことはありますか?」と聞いたところ、「日本はないわ。遠いし高いし。」との返事。
※因みに医療器具は日本が世界一、すぐ壊れる仏のマシンなんぞ日本では売れんわ。
なので、「そうですね。フランスからはかなり距離あるし物価高いし蒸し暑いので、絶対に行かないほうがいい。」と言っておきました。今の日本は円安大セール状態。世界中から観光客を集め「行きたい旅行先」は常に世界上位ですけどね。笑
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私は「絶対」という言葉を普段から決して使わないようにしていますが、この時は言った。
そして、もう一人の老齢フランス女性は、医療機器メーカ女性の母親なのだそう。
今日は金曜でムスリムカントリーは休日。だからツアーに参加したのだろうけど、真の目的は仕事よな?
と、ここで急にとある腑に落ちない出来事を思い出しました。
もうかれこれ数十年前のこと。うちの会社に米国IBMフェロー2名が訪問することになったのですよね。あちらからのオファーで。
彼らの要望は、今はもう完全にこの世から消えた、うちの独自OSサーバについてでした。
その頃すでにWindowsなど一般ユースのオープンサーバが台頭して久しく、うちのSEも挙ってオープンへシフトしていましたので、そんな中でオファー受けたうちのハード設計部署は、もはやほとんど居なくなったこの独自OSを隅々分かるSEを探していたらしく、たまたま私が招集された。
サーバ設計のお偉方数名と、海外からの要人対応営業、そしてなぜか私がチョコンと出席することになったのです。
IBMフェローは当時、全世界で数十名しかおらず、うちのお偉方も「真の用件は何か」わりと構え、言ってはいけないこと、言っても差し支えないことを事前に共有し慎重にお迎えしたわけです。
当日、応接室で待っていると、時間通りに現れた2人のフェロー(60代前後と50代前後)に続いて、一人の老齢女性が入ってきた。
当初から訪問客は2人と聞いていたので弊社側「?」この場を設定した営業まで鳩豆。
しかし一緒に入ってきたので、米IBMの方なのだろうと一応みんな挨拶して次々と名刺交換するわけですよ。しかし彼女は名刺など持っていないのです。
「(・・・この人、誰なん?)」
弊社側「???」となる中、営業が伺いましたところ、、、
彼女、、、
なんと、
続く。笑