本来なら3泊する予定が滞在賞味4時間となってしまいました。ここも事前にビザを取ってきていますので、一瞬捨てようか迷うも、参りました190ヶ国目エリトリア。





の~んびりとした雰囲気。首都アスマラの街の中心部までバスがあるとのことで乗ったら、切符を売る友人ブース(右)がありました。街まで30分くらい揺られて20円です。




バスを降りて、目についたところに入りました。




エリトリア正教会の「Enda Mariam Orthodox Cathedral」




エチオピアのラリベラ正教会と同様に、白装束を着た人々がどなたかの話しを聞き入っていました。




エチオピアはキリスト教徒:ムスリムは7:3で、エリトリアは6:3:1。1は土着のアンナ教。




アンナ教の寺院はどれか分からなかったです。




こちらは「Khulafa al-Rashidun Mosque」




ここはセントジョセフ教会。建物がいちいち綺麗です。




Kidane Mihret Catholic Church




鮮やかな色ですよね。




エリトリアは、アフリカでは珍しくイタリア領だったのですよ。元々はエチオピア帝国の領土だった海岸部を、イタリアが植民地政策によって1890年に分離させました。なので、イタリアが残っています。





これまでご紹介してきたアフリカの街とは、だいぶ趣が違うと思いませんか。




こちらは「CINEMA ASMARA」映画館兼カフェ




ここもカフェ兼映画館。




洒落た外観の映画館も多いのです。





こんな建物があちこちに点在し、古さも相まって、まるでリアル・ニュー・シネマ・パラダイスの世界です。




こちらはオデオン。ここは廃館かな。




映画音楽のショップも。




また、歩いていると「カフェ」の看板をよく見ます。




アスマラカフェ。




ここはジャズバー。





内装撮らせてもらいました。





とにかくエクステリアが可愛い。




アスマラビール。




薬局も何故か古き良きお洒落。




国立美術館。入場フリーですが写真は不可。数十年前の原始人の頭蓋骨を展示していましたよ。エチオピアの首都アディスアベバにある美術館収蔵の頭蓋骨も物議を醸してますが、ここのも本物なんかいな。





こんな可愛らしいエリトリアですが、1960年から1991年までの30年間エチオピアからの独立戦争を経て、共産主義的政策に基く独裁国家です。





その独裁っぷりがなかなか酷く、一般国民は18歳になると政府支配下の農民か兵士を含む低賃金又は無賃労働の奴隷的公務員となることが55歳まで義務付けられているのだとか。





これを嫌気して国外に出る人も絶えず、実際、街を歩いている人も極端に少ないように感じる。





また、人口の約80パーセントが生産性の低い農業と牧畜に従事するも、耕地はエリトリアの面積の2パーセントに過ぎず、食料の約70パーセントを輸入や人道援助に頼っています。エチオピアから独立こそしたものの自立できていない状況。無能が独裁トップに立つと国民は大変ですね。






実際に来てみた感想としては、全てにおいて時代遅れ感否めません。空港やホテルでさえネット繋がらず、ネットカフェが専らインターネットの手段。





そんなだから、この古き良きイタリアが残っているとも言える。そして独裁らしく治安は良い。笑







当初はここに3泊予定で、他都市もアチコチ巡ることにしていました。しかし、外人が地方都市を一人でアチコチ行くには許可証が必要で、到着したらまずはそれを発行してもらうことからスタートでした。ある意味、ディレイで日帰りになり、図らずしてアスマラだけになったのは良かったかも。笑








独裁が過ぎるからか人々は猜疑心、警戒心が強いように感じられ、ジブチとは対象的に殆ど挨拶はありません。賞味4時間しか滞在していないので何とも言えませんが。。英語も殆ど通じない。でも可愛らしい街ではありました。