この旅では、この後ダマスカスへ戻り、サラーフッディーン(以降サラフディン)の廟を訪ねます。彼は、12世紀から13世紀にかけてエジプト、シリア、イエメンに至る地域を支配したイスラム王朝アイユーブ朝の創始者です。エルサレムを1187年に奪回し、さらに十字軍を倒したことで、イスラム世界の英雄とされています。あちこちで像を見ます。因みに現イラクのティクリート出身。

 

 

Ayyubids1189.png
 

 

エルサレムは古来から何かと紛争が起きる土地ですよね、それはキリスト以前(紀元前)から。キリスト以降も長期にわたり十字軍、イスラム勢力によって奪えば奪われまた奪いと、とにかくこの土地をめぐる戦争は絶えなかった、そして今も。

 

 

 


 

 

シリアを巡っているうちに、現在のガザやシリア・イランに対するイスラエルの攻撃は、「十字軍vsイスラム」が未だ継続しているだけなのだと思うようになってきました。

 




 

宗教間、国間の諍いは何千年経っても絶えることがありませんね。何度も何度も同じ過ちを繰り返すあたり、人間の精神的な進化の頭打ち、限界なのかとも思えます。人間も所詮動物。







そして連日、イランの報復攻撃で欧米メディアは沸いています。イスラエルはイランの報復攻撃に対し報復攻撃をするのだとか?無謀ですね。せっかく手加減してくれたんだからもう止めとけって。欧米はイランとその後ろの脅威を分かっているので腰が引けてます。まぁぁ、イスラエル単独でやれるなら頑張れば?その先に自滅しか見えないけど。







中東各国、本気でイスラエルを諫められるのはイランを置いてほかにありませんので、イランには大いに期待していますよ。


 





そこでオサライ。







【イランとイスラエルの戦力】

イランの人口8855万人。

・イスラエルに届くミサイルを数千発保有。

・陸軍65万人

・革命防衛隊10万人。 

・計75万人

イスラエル人口995万人。

・全軍で17万人。

この数の差で圧倒的不利なのは自明。イスラエルはNATO非加盟なので、ウク同様、基本的にNATOは援軍しません。米国がもしイスラエルに援軍したらプーチンさん出ると言ってるので、米国どころかNATOが立っても刃が立たないでしょう。







更にオサライ







【世界の極超音速弾道ミサイルtop5】


1. Avangard – Mach  27 ( 32,200 km/h) Russia

2. DF-41- Mach 25 (30,600 km/h) China

3. AguniV – Mach 24 (29,654 km/h) India

3. Trident 2- Mach 24 ( 29,654 km/h) US

5. RS-28 Sarmat – Mach 20.64 ( 25,500 km/h) Russia


other

Fataha2  Mach 14 Iran






ほとんどBRICs。笑






イランのファタハでさえ、西の迎撃機は捉えられません。今回の報復攻撃でイランが「加減した」と言ってるのはファタハ2を使わなかったということなのではないでしょうか。いくつかファタハが混ざっていたとの報道もありますが、イランの発表はないので真偽不明。これによってイスラエルのみならず、周辺各国への抑止力になったのは確かでしょう。サウジはどう思ったかな?笑







何れにせよイランらしい余裕ある大人の対応だったと思います。以前書きましたが、日本はロシア中国イランとガッツリ外交関係良くしとけとしたのは、オイルのみならずコレがあるからです。欧米にいくら尻尾を振っても彼らはなんの役にも立ちませんよ。吸い取られるだけ。日本はBRICsに加盟すべき。でないと欧米とともに沈みます。欧米覇権は既に終わっているのですよ。



 

 


 

ところで、イランの報復攻撃について昨日、また突っ込みどころ満載の面白動画が出ていたので見てみましょう。

 

 

 

 

英キャメロン外相:

「イランのやったことは無謀で危険なことだ。全世界の人たちがそう思うだろう。これらの国々の人々は不思議に思っていた。イランの正体とは何なのか?今回、それは白黒はっきりした。」

 

女性ジャーナリスト:

「もし敵対する国が我々の領事館を破壊したら、イギリスはどうするのでしょうか? 」

 

英キャメロン外相:

「ウゴウゴウゴ。我々は、、、ウゴウゴ、非常に強力な、、、ウゴ、、行動を取るだろう。 」

 

 

 

 

 

 

 

このマヌケが外相だなんて、イギリスもお気の毒です。EUも全体的に末期ですね。まぁ、日本も自民党という無能集団を抱えておりますので、私が言えた立場ではありませんが。



 
 
 
 


 

さて、シリアの長旅は、かなりの距離を車で移動しました。このため何度もガソリンを補給しています。

 

 

 



 

 

シリアにガソリン・スタンドはありますが、開店休業状態ですかね、車が入っているのを見たことがありません。みなさん、ガソリンは専ら道端のブラックマーケットで購入。ガソリンスタンドの1/3~1/5の値段なのだとか。

 
 
 


 
 
この入れ方、初めて見た。笑 面白すぎる。ストーブに灯油追加かよ!(一定世代以上にしか分からないだろけど)動画ではよく聞こえませんが、この時この闇スタッフに「こんにちは、元気?」「ブラックマーケットだから(動画)撮っちゃダメよ」と笑いながら言われました。爆 ユーモア抜群!
 
 

 

 

この闇オイルも産油国ならではですかね、シリアのオイルは非常に質が良いそうですよ。しかし、シリア領内で採れるオイルの1/3~1/4は、北東地域で米国に盗油されているので、残念なことにシリア本国の供給減により価格も上がってしまったのだとか。米国の悪事はこの辺りの人なら誰もが知るところ。こんなこと許されるのか?自分ちのシェールで賄えよ!このコソ泥が!







そして、イランのあれで更に原油高騰。せめて日本は早いとこ為替介入してくれ。。