先ほどアレッポに到着し、街の崩壊ぶりに唖然としているうちに、もう陽もほぼ地平線に落ちました。アレッポで一番はじめに訪れたモスクです。




ドームの色が独特な緑だと思いました。ミナレットも立派です。崩れている小ドームは地震の影響です。




下の地図の上方に「ガズィアンテプ」とありますね。ここは考古学的にとても重要な地ですが、一年前、この近くを震源とした大地震がありました。遺跡も多く崩れたと聞きます。





震源地がトルコでしたので、日本はトルコばかりフォーカスしていましたが、この地震ではアレッポに至るまでシリア側も甚大な被害を受けました。アチコチ崩れているので、原因が地震なのかトルコ軍やテロリストによる破壊なのか、もはや分かりません。このモスクも戦争により崩壊しましたが、修繕が終わっています。終わった直後の地震だったとか。





こちらは、現在修繕中の大モスク。滑らかで上品。美しいですね。マーブルではなくライムストーンだそう。




崩壊したライムストーンの中から、使用できるものは削って平らにし再使用。デザインも美しいですね。




少し教会っぽいですよね。元はキリスト教会だったものをモスクに転用しています。




2024/3時点は工事中で、敷地内も入れません。




さて、今日はここでドライバーとガイドによるツアーは終了。ドライバーは自宅に帰れるので嬉しそう。イラク同様、着けなくなったアクセサリーを持ってきていた事を思い出しました。「このオッチャン達にあげてもな。。」とショルダーに入れっぱなしだったので、帰り際に「これ奥さんに!」と託けました。




ホテルへ向かいます。昨日のラタキアのホテルがあまりにも酷く、ローレンと二人して別々にツアー元へクレーム入れたので、元締めが自ら5つ星を取ってくれました。




ラマダン中のため、アチコチにお飾り。可愛らしいですね。



「ホテルって本来こうだよね。」という良いホテル。普通にお湯が出て、普通に電気がついて、普通にWiFiが繋がる。部屋は普通に清潔で、何不自由ない。




さて、これ以降はフリーですので、ホテルに荷物をおいてすぐに一人で出かけます。やっぱり単独行動は楽です。







自分の足で歩かないと、どこに何があるのか把握できず、その地へ行った気がしないのですよね。今回は要所々々を車でピンポイントに訪ねたので、地図が頭に入っておらず一体自分がどの辺にいるのかサッパリ分からない。これ、場所を常々把握していたい私にはツラかった。








先ほど車から見えて気になっていたモスクへ着きました。Al-Rahman Mosque。





これ、かなり珍しいですよ。6本のミナレット。6本というのも珍しいですが、狭い範囲に整列したように並んでいるのを私は見たことない。




ミナレットは大概どこも広間隔に2つや4つ、4つの場合はモスクを囲うように隅にありますよね。




私の知る限り、ウズベキスタンのココが最狭かな?


6本はイスタンブルのブルー・モスクくらいしか記憶ない。

因みにサウジのメッカは13本、メディナは10本です。まぁ、聖地ですのでね。ムスリムでないと近付けず、私は実物は見たことないです。
(私の日本人の友人2人、ニカブ着けて昨年シレーっと潜入成功しています。爆 道徳的にどうな?とは思いますが羨まし。笑)







モスクに「ミナレットが何本必要」といった決まりはありませんが、聖地を超える数のミナレットを建設することはできません。ミナレットの本数によってモスクの格が表れるという考え方もありますのでね。








ここも修復されたのか、新たに建設されたのか、建物は新しい。




色使いもモスクには珍しいオレンジ基調。




シリア人の設計者も(シリア人の設計か知らんけど)、なかなか現代的でファンキーだなと。




外観とは裏腹に館内は厳かです。周辺は思いのほかキリスト教会も多く、アザーンの流れる向こうで教会の鐘がガンガン鳴るなどして、これはこれで情緒かなと。笑





外に出たところ、、、






この手の国に来ると必ず遭遇するのですが、このモスクの前でも地元のキャッキャした女子学生たち(日本で言う高校生くらい?)に囲まれ質問攻めに遭いました。ホント純粋で可愛い。そして囲み取材の後(爆)は撮影会。代わる代わる女子たちとセルフィーを撮りました。最後「シリアに来てくれてありがとう!」と口々に言われたのが印象的でした。。涙






そこから一気にホテル反対側にある中規模なスークへ。と言っても、散歩してたら着いただけなのですが、活気あっていい感じ。




綿飴の小さい版に木の実か何か乗ってるスイーツが店頭で売られていたので、 一つ買ってみた。思いのほか甘い。半分も食べれず。




段々と店を仕舞い始めました。シリアはキリスト教徒も多く、ラマダン中にも関わらず昼間から食事をしている人を見ます。キリスト教徒なのですかね。イラクイランやアラビア半島とはやはり違うんだな。私はイランもイラクも、ここシリアもたまたま訪ねたのがラマダン時期でした。爆 来年は時期を調べておかねば。そういえば一昨日、今年のラマダンは終わりましたね。Eid Mubarak.




陽が完全に落ちると迷子になるので(常々太陽の位置で方角と対象物への行き方を確認)、私も今日はここまで。





シリアは全体的に治安良いです。良いというのは、一般のシリア人にスリや強盗などがおらず、夜でも歩けるという意味での治安ですが、ひとたびテロリストに遭遇したらアウトかも。まぁでも、よっぽど変なとこ行かない限り確率はゼロに近いと思いますが。





明日は、朝から世界一の大きさと古さを誇るスークと城を目指します。