2014年のGWに訪ねた南米周遊の旅を綴っています。
*********************************
ペルーの首都リマから高速バスで南東へ下ること4時間余り、パラカスに到着しました。
既に陽は暮れていましたが、街中は電気が煌々と照り多くの人出があります。ここに来るまで「パラカス」という街の名前は知りませんでしたが、わりと有名な観光地なよう。
荷物はないのでホテルにチェックイン後すぐさま外へ出ると、小さくボロいホテルの1Fに簡易な旅行代理店を発見。
「明日、ナスカの地上絵を観に行きたいのですが。。」
と聞くと、スペイン語とも英語とも取れる中間語を話す男子が、
「ツアーはないけど、セスナの予約ならするよ。」とのこと。
「いくらなの?」と聞くと、「276ドル」。
「朝の早いセスナある?」と聞くと「分からない。ちょっと聞いてみる」と言って電話で確認する彼。
「ピスコは一番早いセスナは10時だって。」
「セスナはどれくらいでピスコの空港に戻ってくるの?」と聞くと、
「2時間弱だ。」
「でも風に左右されやすいから、出発自体すごく遅れることもある。」
「それは行ってみないと分からない。」
なるほど。
「どうする?申し込む?」
「今、ナスカのツアーは人気ないんだ。」
「だからセスナの数も少ないと思う。」
「君、何人?コリアン?」
「日本人」
「アハ。」
「日本人だけはナスカの地上絵が好きなんだよね。」
「何で?」
カフェで出会った日本人女性も言っていました。ナスカの地上絵は人気なく、挙って来るのは日本人ばかりなのだとか。
そういえば、ナスカの地上絵を最初に発見したのは、たまたま海外出張帰りだった日本人なのですよね。そして、現在(2024)に至るまでナスカでは新たな地上絵が発見されており、それを熱心に探しているのは日本人チーム。
日本人だけが反応するというのもオカシナ話です。てか日本人以外はコレをスゴイと思わないの?地上にいたら全く分からないのに、上空から見下ろすと明らかに故意に絵が描かれているんだよ?こんな興味深いことある?
そこで男子が、
「パラカスはこのツアーが有名だよ。」
「観光客は皆これを観にパラカスへ来る。」
クリアファイルをパラパラとめくり、海洋生物のいる島を紹介してくれました。
「へーー、面白そうじゃん!」
「いくら?」
「15ドル」
安っ!
「何時に出発なの?」
「朝の7時にここに集合だよ。」
「8時のボートに乗って10時には帰ってくる。」
10時戻りじゃ、ナスカ地上絵の朝いちセスナには間に合わない。でも多分、セスナは10時だけじゃないだろう(飽くまで憶測)。海洋生物、面白そうだし先ずはこれを見てから考えるか!
早速申し込み、ナスカの地上絵は一先ず保留。
そしてその男子と何故かパラカスの海岸沿いを散歩することになりました。彼は12人兄弟の末っ子で、家族30人くらいで住んでるらしい。多分、歳は15,6。学校行かずにこれらの仕事で家族の生計を補助してるそう。
ペルーは観光事業に大変な力を注いでいて、私はこのあとに続く南米各国のどの国よりペルーが楽しくて快適でした。観光収入も歳入のかなりの部分を占めると思われますが、まだまだ庶民は貧困。コロナ禍、観光客が来なくてどうしてただろな。。
仕事に戻ると言うので「また明日!」とサヨナラし、夕飯は波音の聴こえるカフェに入りました。ペルービール。2本目。爆
エビのスープ。