2022年GWに訪ねたイラクの旅を綴っています。現地で書いたものに写真と文章を大幅に追加しています。


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強風が吹き荒れ、視界もほぼなくなるほどの砂嵐となり、私は外へ出ないまま、あれよあれよとチェックアウト時間(10pm)に。

 
 
 
 
 
 
飛行機、飛ぶんかいな?
 
 
 
 
 
 
しかし、度々flightradarをチェックするも、私の乗る予定の機体は出発地ISTを予定通りテイク・オフし、バグダッドの国際空港へ向かっている。離着陸できないほどの嵐なら出発地待機のはず。
 
 
 
 
 
 
とりあえずまぁ、空港へ行こう。
 
 
 
 
 
 
レストランへ行って魂コーヒーの爺ちゃんに挨拶し(言葉は通じない。爆)、ホテルをチェックアウト後、頼んでたタクシーに乗り込みます。
 
 
 
 
 
 
街の中心部を走るも、ラマダンの終わったバグダッドに開いてる店はなく、人出の全くないシーンと静まり返った街は猛烈な風の音だけがビュービュー。
 
 
 
 
 
 
そして、バグダッドの国際空港が見えてきました。さすがの厳重警備です。
 
 
 
 
 
 
空港に到着する手前のチェックポイントには、百人近い軍人と警察が空港へ向かう車から荷物から人から何から全て金属探知機で検査し、更に鼻の利きそうな強面の 軍犬二頭が隅から隅までチェックしています。
 
 
 
 
 
 
私は女性専用の小屋へ行き、荷物とボディチェック。
 
 
 
 
 
 
そして空港施設前でタクシーとサヨナラしたあとも、スーツケースを2回チェック。もちろん私も荷物とともにボディと手荷物の中身チェック。
 
 
 
 
 
 
あら。空港施設の入口はバビロニアのイシュタル門じゃないですか!取って付けたような感じがなんとも言えませんが、懐かしい!笑
 
 
旅の最初の方にバビロニア遺跡を訪ね、その後も濃い毎日でしたので、だいぶ前のことのように感じられます。
 

 

 

 
 
 
 
 
 
イシュタル門をくぐって空港施設内に入りました。そこでも荷物チェック。
 
 
ようやっとカウンターでスーツケースを預け、最後の荷物検査のあとイミグレへ向かいます。
 
 
「あぁ、私はここを去るんだな」「イラクを去らねばならない日がとうとう来てしまったのだな」と思ったら、若干ウルウル。こんなに楽しい旅はホント何年ぶりだったろう?夢のようなイラク旅でした。
 
 
40年近く前。松任谷由実(ユーミン)のアルバムに入っていた「BABYLON」という単語を目にしてから、ずーーっと行ってみたかったイラク。
 
バビロニア遺跡を見下ろすフセイン宮殿のある丘の上より)
 
 
 
 
 
 
8,000年の時を超えた文明のゆりかご、バビロニア遺跡は素晴らしかった。そして、モスクや寺院も美しく敬虔なムスリムたちにも心洗われました。
 
 
 
 
 
 
が、それより何より、日本人も仰天のイラク人のホスピタリティにただただ感動した旅でした。目が合えばニコリ挨拶、バスに乗れば乗車賃を払ってくれてクッキーくれて、立ち話すれば夕食くれて、分からないことを聞けば全力で調べて教えてくれる。とにかく協力的で楽天的で、心豊かなイラク人の素晴らしさを発見したことがこの旅一番の収穫だったように思います。
  
 
 
 
 
 
 
さよならイラク。
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、イラク一人旅にお付き合いいただきました皆様!旅はこれにて終了です。
 
 
 
 
 
 
 
前回は現地から簡素に書いており、抜け漏れや表現不足があったため、改めて隈なく書きたいとずっと思っていました。世界で一番行きたい国だったこともあり、出来事や記憶全てを記録する勢いで綴りました。
 
 
 
 
 
 
 
このため異例の足掛け4ヶ月かかってしまい、「もうイラクは飽きた!」「1記事が長げーよ!」との声が聞こえてきそうでしたが(笑)、皆様が読んでくれるおかげで書く意欲も湧くもので、本当にいつもいつも読んでいただいてありがとうございます!
 
 
 
 
 
 
イラク旅、終了です! 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
因みにフライトは30分遅れでバグダッド国際空港をテイクオフしました。イラクはその後も風が一層強まり、次便は16hディレイ。そのまた次の日から数日にわたりイラク全土で全便欠航が続いたようです。そして更に2週間後、イラクに留まらずイラン、シリア、アラビア半島のペルシャ湾岸地域まで火星化(砂嵐)し、かなりの被害が出ている様子を度々ニュースで見ました。イラクが名残惜しく、最後の方は延泊も考えましたが、どうやら予定通りこの日に飛んで正解だったようです。