2022年GWに訪ねたイラクの旅を綴っています。現地で書いたものに写真と文章を大幅に追加しています。


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昨日の不運の続きです。この日、バグダッドは昼間の気温が高く、外を歩き回る気になれない45℃。風がないので体感はもっと上。それでも時間がもったいないと思い、
 
 
 
 
 
④ホテル近所を散歩していると警察に呼び止められる
 
 
 
 
 
イラク軍や警察は、ここまで書いてきたようにどの人もかなりフレンドリーなのですが、この日はホテル近くを散歩していたときに止められ、パスポートの提示を求められた。
 
 
 
 
 
 
初日から数日、バグダッド内をあちこち移動しまくっているなかで、警察や軍人と雑談こそしてもパスポートの提示など求められたことがなかった。ホテルの近所を散歩するくらいでは当然不携帯。
 
 
 
 
 
「ホテルにある」と言ったら、「持ってきて」
 
 
 
 
 
イラク警察にもこんな無愛想なのいるんだ?ここまでがラッキーだったのか?それともこの人だけか?こっちも何だか気分悪くなり、そっちの方面にあるモニュメントを観に行くのはやめて無言で引き返す。
 
 
 
 
 
⑤ポケットに入れていたキャッシュを丸ごと落とす。
 
 
 
 
 
ホテルを素通りし、反対方向にある少し遠くのコンビニへ散歩がてら行く。泊まってるホテルは500mlのミネラルウォーターが一本しか置いてない。初日から泊まっていたホテルは多いと8本も置いてあった。その他のホテルも2L2本とか。
 
 
 
 
 
 
ベッドといいミネラルウォーターといい、なんかこのホテルはセコイ。決して宿泊費が安い訳では無い。なのでコンビニで2L2本を買って帰ったところ、ボケットに入れてたキャッシュがまるごとないことに、部屋へ着いてから気付く。
 
 
 
 
 
落とす要素がないので、もしかしたらコンビニのキャッシャー台に置きっぱなしかも?
 
 
 
 
 
それなら、あのコンビニへ行けば預かってくれているだろう。イラク人は日本人並みなので、ネコババするような人はほとんど居なそう。
 
 
 
 
 
と、そこへ向かって歩いていたら、ちょうど中間地点の道端に、ゴソッとそのまま私のキャッシュが落ちてた。笑 暑くて人通りが殆どなかったのが幸いしたか?誰も気付かなかったよう。てか何で落ちたんや。
 
 
イラクはホテル以外、まだほとんど国際クレジットを使える環境にありませんので、現金は貴重です。クレカなら気にしない値段も、現金だと引き締めてチビチビ。
 
 
 
 
 
 
なので、たかだか5,000円分でも丸々損失だと痛かったです。見つかってよかった。ストックはまだあるけどね。
 
 
 
 
 
 
⑥その後、ホテルの屋上にある眺めのいいレストランへ夕飯を食べに行ったら、空室から椅子を持ってくるほどの大盛況。満席で入れず。ティグリス川サイドのライトアップが綺麗そうで楽しみにしてた。これだけ人がいるってことは、それなり美味しかっただろうし。
 
 
 
 
 
 
⑦仕方なく、ホテル近くのシシカバブ屋へ行ったらボラれる
(これでこんなにしないだろ!という額を請求される)
 
 
ホテルからすぐのティグリス川ほとりへ行くと、広いオープンなレストランが。
 
 
でも、微妙に満席。
 
 
ティグリス川とは反対方向へ出てみると、昼間は何屋かさえ分からなかったシャッター街が全部オープしてる。
 
 
歩いていたら呼び止められたので、この屋台で食べることに。
 
 
まぁ、美味しかったんですけど他店の3倍はした。現金は貴重なんやけど、、笑
 
 
 
 
 
⑧そして、夜。
 
 
 
 
 
なんかベッドのスプリングがヘタってキシキシ音がする。シーツが毛玉だらけでゴワゴワ。冷房つけたら寒いし、止めたらクソ暑い。温度調節が効かない。
 
 
 
 
 
そして、寝返り打ったらベッドから落ちる。ナニコノホソイベッド。爆
 
 
 
 
 
そんなこんなでほとんど眠れず朝を迎えました。
 
 
 
 
 
それ以上になーんか。
 
 
 
 
 
 
なーんかイヤーな感じがしたのですよね、コノホテル。
 
 
 
 
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たまーにこうツイてない日があります。凶が圧倒的に強い日。次から次へと嫌なことが起こる。大概はちょっと旅に疲れてきた頃ですかね。旅の最初から最後まで気を抜かず、モチベーションをコンスタントに配分し保っていないと隙をつかれる。常に勘のアンテナを研ぎ澄ませ張っておかないと、判断を誤ったり惰性に流されて面倒なことになる。
 
 
 
 
 
 
今日はバンのエンストから始まり、怠惰なタクシードライバー、無愛想な警察にボル気満々の屋台レストランと、立て続けに遭遇して一日中イライラしてたような気がします。写真もこの日だけやけに少ない。しかし、それを引き寄せてしまっているのは自分。勘を鈍らせたのは私自身。イライラしたら負けです。
 
 
 
 
 
 
これ仕事でもそう。自分に全く関係ないところから火の粉が降って来ると「なんで私が火消しを?」と成りがちですが、どんなに遠い対岸の火事でも火の粉が降るのはどこか自分に抜かりがある。計り知らぬところに隙がある。その結果、巡り巡って不運を招いてる。と考えて、文句言わず黙々と進めることにしています。愚痴言っても仕事量が減るわけじゃなし。でも、振り返ってマズかった振る舞いは反省する。
 
 
 
 
 
 
今回のこの不運は、ナーシリーヤへ行こうと思っていたところを躊躇したのが最大の敗因と分析する。引受人が居ようが居まいが飛び込めば良かったと思いました。私の場合、守りに入ると碌なことない。常に攻めていないと。そして、バクダッドに戻ったなら戻ったでホテルに違和感あったなら遠慮せずにすぐ変えるべきだった。このホテルをナジャフで選び予約した瞬間から厄は始まっていたと推測する。
 
   
 
 
 
 
 
旅先の一日一日はとても貴重ですよね。なので、こういう時は環境でもなんでもすぐに変え、とっとと気持ちも切り替え立て直さないといつまでも引きずります。そういう意味で、私のするような行き当たりばったりの一人旅は自分自身の挑戦であり戦いでもあります。そして、全ての不運の原因は自分にあることを肝に銘じています。このため常々、自分の気持ちに素直に正直でいることを心がけています。
 
 
 
 
 
 
 
まぁでも、元凶となったこのホテルに関しては、そんなこと知る由もない衝撃事実が帰国後に判明しました(次の記事にて)。