2022年GWに訪ねたイラクの旅を綴っています。現地で書いたものに写真と文章を大幅に追加しています。


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バン(バス)を降りて目的地近くまで歩いて来たと思ったとき、モスクの前でイラク軍が警備していたので、ここが遺跡の入り口なのか?と思い、
 
 
 
「ここは、Bab Baghdad Al Wastanyですか?」と聞くと、ここではなく更に向こうの大きな幹線道路を渡った先でした。
 
 
 
 
 
 
そちらの方向を見ると片鱗らしいものが見えたので、おお!あれか!と思い、歩いていこうとしたら、
 
 
 
 
 
 
 
①優しい成分でできたバケツを持ったオッチャンがモスクから出てきて、「Al Wastany?道路を渡った向こう側だけど、入り口は更にぐるりと回って先の先だから、とても歩いて行けないよ!」と。
 
 
 
 
 
 
 
そして、「僕、タクシー呼んでてこれから嫁と家に帰るので、通り道だから一緒に乗ってきな!」と奥様と共にご一緒させてもらいました。そして、遺跡入口の前で、
 
 
 
 
 
 
 
「ここ、真っすぐ中に入って行ったらチケット売ってるから!」
 
 
 
 
 
 
と看板の出ているところで降り、中へ歩いていきました。すると簡易なボックスから警察が出てきたので、

 
 
 
 
 
「チケット売場はここですか?」
 
 
 
 
 
 
と聞くと、La(No)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何かゴチャゴチャとアラビア語で言ってるのですが分からない。どうも、ここからは入れないと言っているよう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さっきのオッチャン、ここがENTRYって言ってたよな?看板もあるし?
 
 
 
 
 
少し戻ると家の軒先で4人のイケメンがカードゲームをしていました。一人の肩の上に鶏がとまってる。思わず吹いてしまった。笑。彼らに、
 
 
 
 
 
「Al Wastanyに入ろうとしたら、警察に止められたのだけど、ここは入り口じゃないの?」
 
 
 
 
 
と聞くと、英語の分かる②優しい成分でできてるイケメンが「ここが入り口だから、一緒に言って聞いてあげる」
 
 
 
 
 
そして、彼が色々と警察に掛け合ってくれたのですが、明確な返答もなく追い返されたのです。
 
 
 
 
 
「ごめん、ちょっとよく分からないけど、今は入れないそうなんだ。」
 
 
 
 
 
ガックリ。
 
 
 
 
 
さっき優しい成分①とタクシーで来たとき、走ってる途中に砦の全貌が見える場所があったので、「写真だけでもあそこで撮ろう」と歩いていき、柵の外から写真を撮っていると、電柱の電線を直していた何人かの男性が、「あそこから中に入れるよ!」と声をかけてくれました。
 
 
 
 
 
 
 
そして、そのうちの一人、③優しい成分でできてるイケオジが、金網の破けている場所を教えてくれました。笑
 
 
一緒に入っていき、砦へ登って行こうとしたところ、、
 
 
またしても警備の警察に見つかって追い返される。爆
 
 
素敵な砦ですよね。バグダッドの街中に唯一遺っている中世の遺産なのですよ。
 
 
中世アッバース朝の首都だったバグダッドは、他にも城やら宮殿やらたっっっくさんの美しい建造物がありましたが、モンゴル始め歴代極悪暴君たちに尽く破壊されてしまいました。 
 
 
電柱のある場所に戻ると、同じく電線を直していた④優しい成分でできている別のイケオジがわざわざAl Wastanyの誰かに電話してくれました。泣
 
 
どうやら今日は3pmにオープンらしい。まだ10am。5時間もこの何もないとこで待っておれず、街の中心部へ戻ることに。
 
 
 
 
 
それにしてもイラク人、ホント親切だと思いませんか。たかだか30分ほど歩いただけで、4人も親切な人に遭遇しました。男性は、基本的には優しい成分でできていますよね。女性が冷たいわけではなく、ただ、道を聞いても女性は左脳的だったり、何かをするにも融通が利かなかったりで、道や何かを尋ねる時は断然男性です。
 
 
 
 
 
 
 
そして、これほど親切なイラクの人々を、米国ユダヤとその一派はテロリスト呼ばわりし、メディアを使って世界各国にその感情を植え付け、最初から「ない」と分かっていた大量破壊兵器を(原油欲しさに)でっち上げイラク戦争に持ち込み、地元民間人含め百万人も殺害したのですよ。
 
 
 
 
 
 
米国植民地である忠犬日本は、ろくにそれらの調査もせず追随。一端を担う形に。ホント未だに悔しい思いです。
 
 
 
 
 
 
以前にも書きましたが、あの戦争で日本が米国側に着いたとき、イラク人はとても驚き、悲しい気持ちになったそうです。尊敬していた「あの日本がまさか敵側に着くとは。」と。