2019年のGWに訪ねたアフリカ旅を綴っています。
シオラレオネからガンビアへ飛びました。
ガンビアはこのように、横長細くアフリカ大陸の最小国です。人口も少ない。しかし国際空港がメッチャクチャ広くて、なんと!米国NASAの代替飛行場にもなっているのですよ!ロケットを飛ばせるのです!すごいですね~。
陽のあるうちに到着予定でしたが、またしても夜になった。3時間ディレイにもかかわらず、ホテルのオーナーは空港で温かく出迎えてくれました。旧イギリス領で公用語は英語!もう英語が通じるってだけでホッとし、色々と車の中で話しました。最後、オーナーの話にエライ感銘を受けます。到着しそのまま就寝。ここも2泊(丸一日)します。
朝ごはんをホテルのレストランでいただきます。
清々しいのですが、意外や意外、大西洋から吹く風でちょっと肌寒い!
食事後に大西洋まで散歩。長袖を羽織ってる!ビーサンだけどね。
引きが強そうで泳ぐのは憚れる感じ。そもそもアフリカ大陸は汚水を海へ垂れ流しの国が多く、泳ぐ気はしない。
しかし誰もおらんな。
人はいないけど牛はいる。
牛のほうが多いビーチとか。笑
さて、散歩を終えて首都バンジュルの街へ出てみたいと思います。バス(バン)を拾おうとしたら、仕事上がりのレセプション兄さんが、街の近くまで乗せてってくれることになりました。
途中、もっすごい数の車を並べた中古車屋が何度も出てくる。聞いたら、ショップはメーカーごとに分かれており、メッチャクチャ安いのだとか。もちろん日本車も山のように並んでましたよ。
更に行くと、中国語の掲げられた大きな建設現場。庁舎かなんかが新しくなるらしい。ホント、中国のアフリカ進出は凄いなと思いますよ。大きな工事現場、ほとんど中国語。
レセプション兄さんに「あれ、なんて書いてあるの?」と聞かれ、「日本語と中国語は微妙に違うので読めない。」と返事。笑
雰囲気的に、中国のこれらの所業を住民たちは快く思ってないことは伝わりました。
「僕はここで曲がるから!このまままっすぐ行くとバンジュルの街だよ。」と途中で降ろされ、レセプション兄さんがバス(バン)を拾ってくれました。「終点で降りれば中心地だから」
このホテル従業員は親切な人ばかりだ。いつも使ってる予約サイト「expedia」や「booking」でガンビアのホテル検索をしていたとき、このホテルは既に満室になっていました。しかし私は何故かこのホテルに執着し、直接連絡して本当に満室なのか確認までして予約を取り付けたのですよね。後から考えたら不思議だなと思いました。
このゲートがどうも、首都バンジュルの入口のようだ。
終点でバンを降りて歩いていくと、教会が見えてきた。可愛らしいですよね。でも窓は割れ、中はボロボロ。使われてないよう。
街中を歩いてると、
この店に何が売ってるのか、ひと目でわかるようにペイントされてます。
ドアや壁に売り物が描かれているのですよ、可愛い!
牛乳屋?
トマト缶かなぁ?笑
床屋。
シーフードレストラン?
何?笑
他にも可愛いペインティングいっぱい!こちらにはもっと詳しく載せとります。
ガンビアへ行った時の旅ログ
ここでも、これらの写真を撮っていたら、何人かに文句言われました。だから、「おめーらなんか撮ってねーよ!うっせーな。」笑 あ、すみません、彼らにはツライ記憶がDNAに刻まれていますので、応戦してはいけません。
ここからフェリーに乗って、向こう岸へ渡れるよう。
チケット買って並んでたのですが、
急に気が変わって、チケットを買おうとしている地元の姉さんにそのチケットをあげて引き上げた。
バンジュルからバスに乗ってセネガンビアという街へやってきました。
バンジュルは商業地ですが、セネガンビアはリゾート地です。
観光客が多いので、アフリカンクラフトの店なんかも充実してる。
お値段ちょい高め。
西アフリカの旧フランス領の国は、暑くて不衛生で言葉通じずほんと苦労するのですが、ガンビアは違う。
みんなオシャレ。ここに限らず、イギリス領だった国は国民の身なりが綺麗です。ガンビアの真南にあのビサウ、そしてあのギニアがあるにも関わらず、ボッロボロの服を着ているような人は見かけなかったです。それどころか、街にゴミが落ちてない!これ驚き。
野良牛は多いけどね。笑 ここ一応幹線道路です。角が立派よね、痩せこけてるけど。野良牛があちこちで闊歩しているため、突進されたときの逃げ場を常に意識しながら歩いてます。笑
フランス植民地となっていた国は貧国が多いのですが、ガンビアはずっとイギリス領だったため、やっぱりちょっと周辺国とは違います。人々もどこか親切で温かいです。
ガンビアはイスラム教徒が多数を占めます。「国教」とはしていませんが、モスクはもっすごいアチコチで見ます。
あ、バオバブだ!初めて見ても、バオバブの木には親しみを感じる。なぜだろう。
海に出てみた。
昔ながらの地引網かな?
どれくらい捕れるんだろ?
うおおお!
美味しそう。これらの魚は、この大西洋沿いに数あるセネガンビアのレストランへ納入するそうです。新鮮さがウリだと言ってました。
海岸線のビーチをずーーーーーっと歩いてホテルへ戻ってきました。
色々と考え事しながら、4〜5時間歩いたんじゃないかな。暑くてヘトヘト。
着いたら夕方になっていました。大西洋に沈む夕陽がなんとも美しい静かな海です。ここ、アフリカンリゾートとしては満点ですわ、最高です。すごーくリラックスできました。明日からまた戦いが始まる。
明日はメチャクチャ早いフライトなのですよ。3:30amにホテルを出発します。オーナーにその旨を伝え、申し訳ないけど車を出してもらうことになりました。
なので、今日は日没と同時に就寝です。
zzz...zzz...
朝。
ホテルオーナーの運転で空港へ向かいます。オーナーはとても良い感じの人で、一昨日は飛行機が3時間ディレイで着いても温かく空港で迎えてくれました。
また、1人の宿泊だったからか滞在中も何かと気にしてくれ、当初予定の部屋から「明日から空くから」と良い眺めの部屋に変えてくれたり、早朝3:30AMの空港へも嫌な顔一つせず快諾してくれました。
このホテル以外にも、地元でレストランなど様々ビジネス展開しているやり手の小さい黒人のオッサンです。
まだ真っ暗な早朝、空港へ送ってもらう道すがら、「こんなに朝が早いのに、車を出してもらってありがとうございます。」と伝えると、ちょっとビックリしたような様子で、「あなたの宗教はなんですか。」と聞かれたのです。
私は無宗教だと伝えると、彼は「僕はイスラム教なんだ。イスラムの教えにこんなのがある」と話を始めたのです。
「人には与え続けよ。」
「与えて与えて与えて、たまに少しだけ頂く。」
「イスラム教では、そう教えている。」
「どんなことがあっても、人には与えるんだ。」
「win-winでなくていい。」
「自分が負けていても、人には与える。」
「それはどんなに小さなことでも構わないんだ。」
「自分のできる範囲で少しでも人の役に立つ。」
「人に親切にする。」
「そして、自分のできる範囲を広げて(与えて)いく。」
「そうすることで、ほんの少しずつ頂けるようになる。」
「返ってこないことももちろんある。」
「それでも気にしない。」
「与えることで相手がハッピーになる。」
「それを続けていくと周りの人の未来が明るくなる。」
「そうしているうちに自分もハッピーになるんだ。」
「そう(与えて)していくことで段々と成功の道を歩む。」
「真理を知り、行動に移すことが重要なんだ。」
「だから、君は朝早く車を出してもらってなど気にしなくていい。」
「それを僕は喜んで引き受ける。」
・・・
そして、
「あなたは多くの国へ行って色々な経験をしている。」
「あなたほど多くの国へ行き、様々な経験をした人は世界でも少ないだろう。」
「それは、あなたにしかできないことなんだ。」
「あなたに与えられた使命かもしれない。」
「それを周りに伝えていくことでも、あなたは人に何かを与えることになる。」
「どんな形でもいい。」
「周りに与え続けることが重要なんだ」
・・・
小さなアフリカ人のオジサンの話に感動し、私、助手席でウルウル。涙
朝から、なんて素敵な話をしてくれるんだ。。泣
国も人種も宗教も育ちも環境も違っても、こうやって個人レベルでは素敵な人が沢山いる。そんな人に出会える旅はやはり素晴らしい。
私は、日本でガンビアのホテルを取ろうとしたとき、表向き満室となっているにも関わらず、何故かわざわざメールしてまでこのホテルの予約を取り付けたのですよね。
きっと私は、彼のこの言葉を聞くためにここへ呼ばれたのではないかと思いました。旅先でこんな真理を説いてくれる人にこれまで出会ったことない。この彼の言葉を忘れないように生きようと、このとき思ったのです。
本当に小さい国だけど改めてガンビア、良い国でした。
ガンビアへ行った時の旅ログ
泊まったホテル
ガンビアはこの旅で一番リラックスしました。
オススメスーツケース
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