2018年11月に訪ねたパレスティナの旅を綴っています。








朝、ゲストハウスの横にあるレストラン兼レセプションで、








「ベツレヘムへのバスでの行き方を教えてください。」








と聞くと、








「LRT(トラム)でダマスカス門まで行って、231のバスです。パスポート持ちましたか?」








へ?何で国を跨ぐわけでもないのにパスポート?








「持ってませんが、必要?」








「はい。必ず。」








??








まぁいいや。そう言うなら持っていこう。クルディスタンの例もあるし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




部屋まで取りに帰りました。後ほど、レセプションの彼女に感謝することに。









ダマスカス門までトラムで行き、ローカルバスに乗り換えます。





車窓から見たエルサレム旧市街の城壁を外から。





勇ましいな。





揺られること50分。キリストの生まれたとされる街、ベツレヘムに到着しました。





ローカルバスは、旧市街から程遠い場所に停まります。





徒歩で行きました。30分くらいかな。





旧市街の中心部まで、ショップが立ち並びます。





キリストの産まれた街ですが、ここもパレスチナ。





ムスリムの多い印象です。向こうにモスクのミナレットが見えてますね。





キリスト教会もあちこちに点在しており、





あっちで教会の鐘が鳴ったと思ったら、





こっちのモスクからアザーンが流れるなど、街は音による宗教合戦の様相。笑





さあ、キリストの産まれた洞穴のある聖誕教会に着きました。





ここは、聖墳墓教会と同様に、キリストの生まれた洞穴のあった場所に、後年になって教会が建てられています。ここから入るんか!





教会内の様子です。





キリストが生まれたとされる洞穴を見学するため、狭い教会内で長蛇の列。





ここもやはり一時間半待ちだそうで、私はパス。





ディズニーのアトラクション待ち行列のよう。そういえばディズニーランドももう、30年以上は行ってないなぁ。今後も行かないだろけど。笑

 





一般的には、「わざわざパレスティナまで訪ね、世界的に超絶有名なキリストの産まれた洞穴の目前まで来てるなら、90分くらい並べばええやん?」なのかな?





どんなことだったら私は並ぶのか?考えたところ、、





ない、、何もない。ここ数十年、何時間も立って並んだ覚えがない!スーパーのレジ待ち2分が限度!空港チェックイン10分が限度だ!並ぶところには基本、行かない!





まぁ、そんなことはどうでもいいんすけど、





キリストパワーは凄いですねー、





どこへ行っても観光客だらけ。





こちらは、マリアが幼いキリストを連れて立ち寄ったとされるミルク・グロット教会です。





生まれたばかりのキリストがヘロデに殺されそうになり、エジプトへ逃れる際に身を隠した教会といわれています。





マリアの母乳が滴り落ちたとき、岩が乳白色に染まったとされ、この教会の壁は乳白色に統一されています。





・・・





段々とキリスト疲れしてきました。





何かお伽話ばかりなのですよね。





荒唐無稽というか非現実的というか、


 


「洞穴で出産」まではまだ分かる。





でも、生まれた夜に太陽のごとく明るい星(ベツレヘムの星)が何十日も輝いてたとか、母乳が落ちたら岩が全て乳白色になったとか、キリストが磔刑の3日後に蘇ったとか。その他諸々、





ありえないでしょう。





論理の範疇を超えた幻想や物語を、まるで事実かのように共有し、端から見ると子供向け作り話を世界何十億もの大人が熱狂するこの違和感を私は拭えない。





その新約聖書の元で2000年に渡って戦争・侵略・略奪を繰り返し、世界中を征服して奴隷化・植民地化。殺戮ジェノサイドで数千万人を殺害し、生き残った地元の人々でさえ信仰する土着宗教を改宗させてきた。





私には、キリスト生誕こそが世界秩序崩壊の元凶としか思えんわ。なので私、キリスト教徒でもない日本人がクリスマスを祝うのを見ると理解に苦しむのですよ。ある意味、ヘロデは正しかったんちゃうの?笑 





はぁ。。もうキリストはお腹いっぱい。疑問ばかりが募る。エルサレムに帰ろ。





午後になると、旧市街は狭い車道に大きな観光バスが何台も並び、立ち往生するほど。とにかく凄い観光客の数です。





観光客とは別に、ここはパレスティナ人(アラブ人)が多いので、イスラエル軍との衝突は度々あるようです。クリスマスも近く、色々と盛りあがるのでしょうね!危





混雑した旧市街を抜けローカルバスに乗り、後部の窓側に座って車窓の風景を楽しんでいます。なだらかな丘と緑の平原の風景。





でもここ中東なんだよなー、と思いながらボーッと外を眺めていると、





バスは、日本でいう高速道路の料金所のようなところに向かっていきました。








「あれ?行きに、こんなとこ通ったっけ?」









で、外側の斜め前方をよーく見ると、一台ずつ仕切られた道路幅の一段高くなった縁に、








ライフル持った完全装備のゴツイ軍人がズッラーーーッと何十人も並んでる。








!!!!








「おいおいおいおい、何、この物々しい雰囲気は?」








そして、バスは彼らが並んでる目の前で停まりドアオープン。








すると、イスラエルの軍人が








ドゥワーーーッ








「おいおい、もっすごい勢いで乗ってくるよ。」








軍人がライフル銃を構えて次々に乗車してきたのです。








「・・・(マジか。なんなん?何事よ?)」








何人かの軍人が前方の乗車口でライフル銃を乗客に向けて構え、何人かの軍人が乗客一人一人の身分証やパスポートを確認し始めました。








たかだか身分証明のためにコレかよ!大袈裟過ぎるだろ!








行きにパスポートチェックはなかった。朝、レストランの女性が「パスポート、、」と言ってくれなかったら、私は持って行かず、そうなると私は一体ここからどこへ連れて行かれ、どんな拷問を受けたのだろうか。








それとも、あの場で射殺か?笑








てか、銃口をこっちに向けるなよ!!クソめ!








ライフルやめなはれや。せめて小銃にしなさいな。十分でしょ、こんな狭いローカルバスの中で、丸腰の一般乗客相手に何をビビってんの。








てか、もしあの乗客の中にハマス(ムスリム同胞団)でも紛れ込んでた日にゃ、バスの中で銃撃戦とかになったわけ?








それ完全に乗客全員死亡じゃん。








もうホントさー。やめようよ。








そもそもここは、イスラエルじゃなくてパレスチナですよ。人の土地を奪っておきながら、テロに怯え武装してビクビク生きるなんて、どうかしてますわ、本末転倒じゃん。








そういえば昔々、半世紀ほど前、「テルアビブ空港乱射事件」というテロがありまして。実行犯は日本人3人。テルアビブの国際空港に着き、スーツケースの中から取り出した小銃で無差別に乱射したらしい。26人死亡、73人が重軽傷。

 




無差別テロはホントよろしくありません。でも、イスラエルのパレスティナ人に対する迫害の様子を見ていたら、彼ら(日本人テロ実行部隊)の気持ちが分かりましたわ。平和主義な私でさえ「パレスティナ人を守らねば」という気になりましたよ。








だって、イスラエルのやってること本当に酷いですからね。著しく人道に反しています。








中東はじめ、周辺のイスラム教の国から現在もなお敵視されるイスラエル。そして国内外で今もなお爆撃・空爆を繰り返すイスラエル軍。ホントマジ正気じゃないわ。









来年3月、成田-テルアビブ直行便できるらしい。