2018年11月に訪ねたパレスティナの旅を綴っています。
朝、エルサレムからイスラエルの首都テルアビブへ移動します。大型のガラガラバスに乗って移動。美しい山々の風景ですね。
その国へ行ったら必ず首都には行くようにしていますので、イスラエルもテルアビブに寄りました。
周りに乗客もおらず、バスの運転手は英語が通じず、Googleのオフラインマップのバス番号(数字)だけを頼りに乗ったら、全く逆方向だった。笑
地中海沿い(バスターミナルより西)にホテルを取っているのに、私の脳内方位磁石ではどんどん陸側、東側へ向かっているような気がして途中下車。道路反対側のバス停へ行き、同じ色(数字)のバスに乗ってホテル近くのバス停まで行くことができました。
パレスティナは自治区扱いです。
私が一人ここでああだこうだ言っても、ひっくり返ることでもありません、残念ですけどね。
テルアビブは平和です。エルサレムやベツレヘムは、あちこちで軍人の集団、警察の集団を見ましたが、
テルアビブでは、たまたまか知らんけど全く見なかった。のんびりしています。
そして完全にプロテクトされている感じがしました。
エルサレムと違い、欧米や日本のように一般的な都会なのですよね。古き良きというものもなく、作られた都会。
どんな味なんだろう。
これ日本円で50円。イスラエルは物価高いのですが、これは安いし小腹にいいわ。
この旅、エルサレムに興奮しすぎてか興味深すぎてか、よく考えたらあんまり食事を摂ってない!笑
日本でもどこでもそうなのですけど、なにか興味深いことに集中すると食べるの忘れるのですよね。
でもね。集中してなかったり暇だったり退屈だったりすると、食べてばっかり。爆
さっき食べたのにまたレストランへ。
食べて再び散策していると、驚くものに出会いました。
これからこの近辺で宗教的なイベントがあるようなのですが、これ、もしかして、、、
「これは、何に使うのですか?どのように使うのですか?」と聞いたところ、
頭にこうやって着けて使うのですって。この中に聖句が入っており、頭と腕に着けて祈祷するそう。テフィリンといって、「祈り」を意味するヘブライ語なのだとか。
一方、日本の山伏の着ける頭襟(ときん)。天狗も着けてますよね。
古来より頭にこんなもん着ける慣習ある民族、世界で他にあるだろか?帽子や頭巾じゃないですからねぇ。中国の皇帝が着けていた冕冠ともちょっと違う。やっぱりそういうことなのですよね。
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再び登場。何度も書きますが現代のユダヤ人ではなく、古代イスラエル人ですのでそこはお間違いのないよう。
そういえば、イラクへ行ったときもアラブ語と日本語で同じ発音、同じ意味の物があった。そういうのって、ただの偶然なのかな。
さあ、日程的には短かったですが、大変濃かったエルサレムの旅は終わり、日本へ帰国します。
が、
ここからが少し難関。
イスラエルのベン・グリオン国際空港は、世界で一番、入出国審査が厳しいといわれています。確かに、一風変わった質問とやり取りが出国時にありました。ここイスラエルまで146ヵ国、今日までに184ヵ国巡ってますが、この手のやりとりは他の国ではなかったです。
入国時は簡単で、
・どこから来たか
・イスラエルのどこへ行くか
・イスラエルで誰か(友人等)と会う予定があるか
・イスラエルへ着く前に、誰かに物を渡されてないか
・グループで来たのか、一人で来たのか
と、こんなものでしたが、出国の際は出国審査とは別にチェックイン前のセキュリティチェックポイントがあるのです。
出国時のチェックポイントで聞かれたことは、
・イスラエルに何日滞在したのか
・イスラエルで訪ねた街をすべて言って
・それらの街に友人はいるか、会ったか
・イスラエルでどんなものを食べたのか、誰と食べたか
・言語はいくつ話せるか、ヘブライ語を話せるか
・あなたの宗教は
・ユダヤ教をどう思うか
・そのスカーフはどこで買ったのか(着けていた)
・いつ買ったのか
・いくらだったか
・なぜそのデザインのものを選んだのか
最後スカーフに関しては、他にもエライ突っ込まれました。これは質問の回答をいちいち確認しているというよりは、一連の会話の中に矛盾がないか、また、話している間の表情や目の動きをジーっと見ていて、嘘をついてないかチェックしてる様子が伺えました。
何でこんな疑われなあかんの?失礼だろ!
しかし、ここで少しでも怪しいと思われると、別室での凄まじい質問責めに遭うようです。あと、ビザスタンプの多いパスポートは要注意で、中でも中東地域のものが多いとこれまた別室行き。ここで連れて行かれたら最後、予約していたフライトは地上で見送ることになるようです。日本人の友人に1人、お見送りした知り合いがいます。一体、何をシクったのだろうか。笑
チェックポイントの質問者(軍人)にも個人差あるので、別室行きを免れるには比較的フレンドリーそうな優しい表情の女性を選んで並ぶと良いかも知れません。あと、嘘をつかないようにせんと、すぐ見破られます。笑
ツアコン付きのツアーで行くと、チェックポイントはパスできそうな感じでした。お年寄り中国人団体客がいて、彼らは免除されているように見えました。
一人一人のこの入念な質疑のため、空港施設に入ったら長蛇の列。時間帯にもよるのでしょうが、早めに行かれることをオススメします。尚、ファースト・ビジネスクラスやマイレージのゴールド以上の人は、このチェックポイントも優先レーンあり、待ち時間はありませんでした。エルサレムを予定される方のご参考に!
出国審査は2〜3の質問で終わり、私は無事出国。今回のフライトは、行きLH(Lufthanza)、帰りLO(Lot Porland)でした。
LOはこのときまで国内線しか乗ったことなく、初めての国際線。
この機内食が美味しかった!Vealを頼んだのですが、味もさながら、よくぞ機内食でこの肉厚をここまで柔らかく、しかも素材の旨さを引き出したなと感心しました。
さて、今回の旅は色々と感情振り幅の大きな旅でした。宗教心の薄弱な者が、宗教の聖地ど真ん中へ挑みましたので、その世界の理解に乏しく、私の偏見にお気を悪くされた方がいらっしゃるかも知れません。
何年か経ってこのブログを読み返したとき、「あのときはこのように思っていた」「今はこう考えられる」と何か精神的な成長があるといいなと感じながら今の純粋な本音で書きました。
皆様、いつも最後まで長いブログを読んで頂き、ありがとうございます!!
パレスティナ問題の平和的解決と難民の一日でも早い帰国を祈ります。
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