2013年の年末年始に訪ねたアジア旅を綴っています。






昨日の続き、カトマンドゥ市内にある世界遺産を、レンタルした原チャリで巡っています。







 

世界遺産④バクタプル

 

お次はバクタプルへ参りました。ここもダルバール広場というのですよ。段々と同じ建築に見えてきた。





映画「リトル・ブッダ」の撮影地です。私の敬愛する坂本龍一さんが全曲担当しています。





バクタプル入場料は中国含め周辺国は100ルピー(当時およそ100円)ですが、その他の国は1,500ルピー(当時1,500円)です。




 

物価の安い国、自国通貨の弱い国は、世界遺産や観光地に外国人価格を設定しますよね。円安が進みすっかり弱くなった日本も、そろそろ外国人価格を設定して良いと思います。




 

先日、イタリア人の友人が日本へ仕事で来たら、あまりの物価の安さに言葉を失ってました。円安なうえ、EUの物価上昇はハンパないですからね!

 





なんかスゴイ人がいる。仙人か?




 

バクタブルはカトマン中心部から離れているせいか観光客も少なく、ダルバール意外にも広場がいくつかあり、お土産物屋さんも充実してて街歩き楽しいですよ。

注※膝が曲がってるように見えますが、ジーパンの膝が出てるだけです。

どうでもいいわっ!笑




 

世界遺産⑤ボダナート

 

ボダナートはネパール最大の仏塔で、世界でも有数のチベット仏教の聖地です。

 

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ブータンでもご紹介した通りで、時計回りにみんなくるくる回ってます。

 


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仏塔を囲うように建物が立ち並び、ここもショップが軒を連ねています。





この周辺には多くのチベット人が住んでいるようですよ。





マニ車もありますね。





この一角だけでなく、街全体に古い建物がひしめいており、それを見てるだけでも昔の生活を窺い知ることができます。




 

 だいぶ横道それてナガルコットへ
 

 

ここからカトマンドゥのリングロードを大きく外れ、東へ1時間以上、原チャリをブッ飛ばしてナガルコットという山へ向かいます。途中、托鉢の子供僧侶たちに遭遇。






ね?全員エイジアンでしょ?





インド・ネパール系は先ずこんなことしない!




 

高台に到着!ヒマラヤ山脈の美しい眺めです。ここも高さ2,100メートルあるのですよ。

 




 

よく原チャリで来たと思いますが、カトマン自体が標高1,400メートルありますので、ただただ、なだらかに上がるのみ。

 




 

ヒマラヤ山脈はインド大陸がユーラシア大陸にぶつかって隆起していますので、今でも数センチずつ高くなっているのですよね。






あと1,000年もすれば、エベレストは10,000メートル突破しているかも?登るなら今のうち?(ムリ)




 

それにしても、遠く2,100mからでも見上げるほど高いとは、やはり8千メートル級は凄い!頂きに雪を冠して、まるで空に浮いてるよう。

 

 

 

 

写真では伝わりづらいですが大迫力なのです。

 

 

 
 

世界最高峰を有するヒマラヤ山脈を、こんなふうに眺めることができるなんてちょっと幸せ。

 

 

 

 

しかしここが太古の昔は海底だったとは。地球ホント凄いですよね。空気も澄んでとても気持ちいいです。

 


 

 

カトマンドゥ市内は盆地で、空気が淀みやすいためか、原チャリを借りるとき店の人が「空気悪いから」とマスクを何枚かくれました。運転してるときにずっと着けていたら、ホテルへ戻ったとき黒くなってましたよ。






 

さあ、カトマンへ戻ります。



 

世界遺産⑥チャング・ナラヤン

 

ここも世界遺産。チャング・ナラヤン。うーん、益々どれも同じに見えてきた。





 

こちらはヒンドゥ寺院なのですよ。もはや、仏教寺院なのかヒンドゥなのか分からん。笑 ナラヤン神を祀っています。そういえば昨夜、焚火で会ったイケメンは名字がナラヤンだったな。






そして、カトマン最後の世界遺産。私の一番、感銘を受けたパシュパテイナートへ。




 

世界遺産⑦パシュパティナート

 

パシュパティナートは、ネパール最大ヒンドゥーのシバ寺院で、ネパリのみならずインドからも多くの信者が訪れます。





ヒンドゥらしく、牛が沢山いましたわ。




 

そしてさすが聖地。寺院の礼拝堂の中に異教徒は入れません。なのに、この一角へ入るのに外国人は入場料を払うのですよ。なんでやねん。






この寺院は、カトマンドゥを流れるバグマティ川岸にあります。




 

バクマティはガンジス川の支流。






対岸の儀式を多くの人々が見守っています。ここは何をする場所かというと、




火葬ガートなのです。




 

死体を焼く前にバグマティ川で清めます。





 

インドのバラナシも同じですが、鼓笛隊などの演奏が始まると火がつけられ、ここで荼毘に付されます。遺灰は聖河であるこのバグマティ川に流されます。






ヒンドゥー教はご存知の通り、輪廻転生の死生観なので、死後はお墓をもたず神聖な川に遺灰を流します。




焼き場は6基あり、多い日は全ての台から煙が上がっています。家族や関係者はその後ろで見守り、関係者以外は川の反対側からその様子を見届けます。魂が天へ昇っていくように見えます。



 

 

私は多分、もう人生の半分を生きましたので、今後、身体や細胞的には老いていくばかりの毎日です。私もいつかは必ずこの日が来る。 今後の半生をどう生きていくかということを、ここで深く考えさせられましてね。






対岸から見るこの死者の火葬はすごく神聖な気分になり、心洗われるといいますか、原点を振り返ると言いますか、日々毎日を心して生きなくてはと考えさせられ、潜在的に感じていた何かを顕在化させる極極希少な経験となりました。




 

自分が生きている奇跡に感動し、生命を育む地球に感動しました。そして同時に、生かしてくれている何かと、課せれた何かに応えられていないように思う自責の念に苛まれもしました。






みなさま、それぞれ思うところありますよね。私も「もっと精一杯、生きなあかんのやないか。」と感じさせられました。人の死を見ることは、自分の生を考え直す良い機会になるのですね。物凄く回想しますし、未来のことも考える。私は、カトマンドゥに住んでいたら、多分毎日ここへ来るだろうな。とホントにすごいすごい感銘を受けました。今日を振り返り、それ以前の人生を振り返り、未来を創造するのに最適な場所と思います。





生あるものは必ず死がありますが、人の一生が終わり灰になる場面に立ち会える。一つの人生が幕を下ろし土(ここでは川)に還る場に居合わせることのできるというのは、これホント貴重な体験です。






ボーーッと、ずーーっとここでこの様子を見ていたかったですが、だいぶ陽も傾いてきて、








寒ぶっ。







 

原チャリでホテルに戻ります。









 

このあとプチハプニング。










人の死をいつでも垣間見れる場所は大事。

オススメのスーツケース。