プライアからのフライトが遅れに遅れ6時間遅れ。全く時間がなくなったどころか、ほとんどトランジットの余裕もない感じに。
着いたら夜だったので、ギニアビサウでは入国はせず、乗り換えだけにしようと思っていたのです。
が、ここからハプニング。
大概の国は空港で国際線トランジットの場合、入国せずにトランジットエリアの待合スペースやラウンジ、搭乗エリアなどで待つものですが、この国の唯一の国際空港玄関。
そんなものがなかった。
米国も、国際トランジットで入国必要でしたっけね?確か入国せずにトランスファーできる州もあると聞いたような気もします。どこなんだろ?
米国は思惑ありやってるのでしょうが、この国、そういった効率的な配慮が感じ。
このため、トランジットの人も必ず入国する必要あることが、着いてから分かったのです。
しかも、入国に際しビザ代75ユーロ。
そして、イミグレ窓口は一つしかなく長蛇の列。
おいおい、入国手続きをしている間に私の乗る飛行機が出てしまうよ。
そういえば私、ユーロの現金もうないや。USドルも20ドル。あとは日本円で10,000円。確か、この頃10,000円じゃ75ユーロに至らなかったと記憶している。
まあ、国際空港なので当然クレカ使えるでしょと思っていたのです。
とにかく、何はおいても次のフライトに間に合わないと困るので、近くにいたスタッフにその旨を伝えたのですが、
英語通じなーい。
並んでる客に英語で話しかけまくり、一人だけちょっと分かる兄さんがいたので、改めてスタッフを捕まえ通訳してもらうと別の個室部屋へ案内されたのです。
そこは3人のスペイン人が、やはり急ぎでのビザ発行を待っていました。対応しているのは、こちらの焦りを全く気にせずのんびりゆっくりとした動作のお爺さん。
この爺さん、雰囲気的になーんかイヤな感じ。
私はユーロキャッシュが全くなかったので、まずはクレカが使えるか確認したところ、
またしても英語通じなーい。
「英語の話せる人はいませんか?」と聞くと、「I can speak English」と英語で言うのですよ。しかし私が話し始めると「75€」としか言わない。
こりゃダメだ。
さっきの兄さんを探し、もっかいお願いして通訳してもらうと、クレカは使えないことが分かった。
どこかに現金を引き出せるATMないか確認してもらったところ、国際クレジットカードの使えるATMは空港にはない。
日本円で10,000円あるが、これで75ユーロに両替できるか聞いたところ、日本円自体を扱ってない。
なにこれ?
ゲームオーバーじゃん。
入国も出国もできない。
進退両難、立往生。
言葉を失っていると、その兄さんが事情を説明してくれ始めました。
「彼女はただのトランジットで、ギニアビサウに入国する必要はなく、すぐに次のフライトでギニアへ向かうんだ」てな具合のことを、だいぶ長いこと説得してくれたのですよね。
さすがの爺さんも、しぶしぶ私のパスポートにビザスタンプを押してくれたのです。
兄さん、、感謝します。ホントにありがとう。心底ありがとう。
助かった〜。
すぐに入国審査を通過しました。
せっかくなので空港建物の外へ出てみたところ、とても一国の空の玄関とは思えない掘っ立て小屋。これじゃ、トランジットエリアもなんもないなと思いました。
そして、速攻で出国審査へ。サラッと抜けて搭乗エリアへ向かうと、もう搭乗が始まっていた。
いやー、ほんとギリギリセーフ。
そしてチケットを見せ、半券を受け取り進もうとしたところ、向こうの方で誰かが叫んでる。
そちらの方向を見ると、さっきの爺さんがこちらへ向かって歩いてきた。
そして、私のところまでやってきて、チケットを切ったスタッフを怒っている。そこへ、イミグレのスタッフもやってくると、その女性にまで怒り始めた。
何となくですが、「なんでよく確認もせずビザを押したんだ」と言ってるように感じる。
?
何でこの爺さんは、既に出国手続きを済ませ搭乗しようとしている他国の人間を引き留めようとするんだ?何で咎めるんだ?咎めて何かあるんか?
するとこの爺さん、私に75ユーロ払えと言い始めた。
はい?
だから、お金ないっつってんの。
てか、さっきの兄さんの話で決着したから、あんた自身が入国ビザを押したんじゃないの?
本来ならスルートランジットのはずが、この空港施設にその概念ないゆえ、経由だけでビザ代を払わらされるだけでもオカシイのに、なにこのガメつさ?
もうなんかね。
ここで受けた印象は、これが白人の男性だったらなんのお咎めもなかっただろうなってこと。とにかく、この爺さんは私のことが気に食わない。黄色、しかも女が一人でこんなに遠くまで旅できることが許せない。
こういう人たまに居ますよね、ただの差別主義者ですが日本人男性にもたまにいます。年齢層高い世代で。
既にビサウを出国している私に彼が何か言う権利もなければ、私は従う義務もないのでシカトを決め込んでいました。
女性スタッフも、「彼女の飛行機が間に合わない」と合いの手を入れてくれて、私に「早く飛行機へ」と言ってくれました。それでも爺さん、ずっと何か文句を言っていた。
もうね。ホント、
うんざり。
あぁ、もう何から何までイライラする。心が荒む。笑
さて、次の国はこの旅の最終国です。度肝抜かれます。
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