2017〜2018年の年末年始に訪ねた東アフリカの旅を綴ります。







113ヶ国目、アフリカ大陸の東南にあるモザンビークという国から旅を始めます。

{92DB5B8E-9E3C-4064-8E61-53766F397037}

モザンビークの入国時、日本のパスポートは空港でアライバルビザを取得できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、ヨーロッパやアジア諸国と同じようにはいきません。







とにかくアフリカ諸国というのは、人的事務作業の要領が悪いうえネットワーク回線のスピードが遅い。

 

 

 

 

 

 



このときも、到着してからの書類記入に始まりビザ代の支払い、さらに顔写真を撮影しビザシートに印刷発行するなど、その度に何十分も待つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうホントね。









非効率。









お金払ってVISAスタンプ「ポンッ」と押しゃ1分で終わるところを、一連のこの簡単な作業で1時間、ひどいと2時間以上かかるのですよ。


 

 

 




ビジネスなどでの長期滞在者ならまだしも、2週間のツーリストビザにそれいる?

 

 

 

 

 

 

 

 

私など滞在24hですよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

ですので、もし首都圏にお住まいで時間があり、観光客の少ないマイナーなアフリカの国へ行かれる場合は、在日大使館でVISAを事前に取得して行った方がストレスないです。


 







私の辞書にある「忍耐」という文字は、アフリカ諸国の入国経験で追記されたようなもんですから。笑

 

 

 

 

 

 

 


そして、やっとVISAシートを発行してもらい、イミグレへ向かおうとしたら、今度はイエローカード(黄熱病)チェックの係員に捕まった。









持ってないと伝えると、あっちのブースでワクチン接種できるので打ってきて欲しいと言われたのです。








私はワクチンの類は一切打たない主義でして、薬も含め体に極力入れないようにしているのですよね。なので小学校低学年頃までに強制接種だったワクチン以降、今日まで一度も打ったことがない。









特に黄熱病に関していえば、現地の人々は生涯有効なワクチンを打っており罹患しない。このため私から現地の人にうつすこともない。私が黄熱病に罹患したら自業自得。そこらへんで野垂れ死にますのでそれでええやん。と散々説明してるのですが、奴も私同様頑固で退かず、ウダウダしつこい。







そこへ、先ほどVISAシートの発行ブースでペンを貸した現地の強面男性が、私の元へペンを返しに来た。








「ペンありがとう。どうしたの?何か揉めてる?大丈夫?」








すると、その係員!








「問題ない。行っていいよ。」








えええ?どっちでもいいんかい!入国できないのかと思ったわ。








思わぬところで合の手が入り、すんなりイミグレ通過。人には親切にしておくものだな。笑

 








さて、モザンビークの首都マプート。



年末年始なので南半球のこちらは夏なのですが、カラっとして空気も爽やか。インド洋の風が気持ちいい。



入国時のイライラもどこへやら。一気にテンション上がります。

 

 

 





モザンビーク人がこれまた素敵なのですよ。一人で歩いていると皆様口々に挨拶してくれて、「どこから来たの?」「モザンビークどう?」と一言二言聞いてくれる、

 

 

 

 

 

 

 

 

その聞き方がまたとにかく優しいし、自分から話しかけておきながら照れたりして可愛い。笑







挨拶は、「私は危険人物ではないですよ。」という自己申告の意味もありますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

私もこのGWにイラクへ行ったとき、エイジアン女性一人でチャドルやヒジャブも着けずに歩き回っていたので、目が合えばこちらから挨拶するようにしていました。不審に思われると後々面倒なのでね。







話は急に飛びますが、この頃、モザンビーク発信の衝撃ニュースが日本で流れていたのですよ。それは、

 

 

 

 

 

 

 

「アルビノ狩りでモザンビーク男性逮捕」

 

 

 

 

 

 

 

 

という内容なのですが、







『モザンビークを含む東アフリカ地域に、アルビノ(先天色素欠乏症)の人々を売買するマーケットがあり、誘拐殺人事件が相次いでいる。』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

アルビノの人々は部位ごとに切り刻まれて売られるそうで、舌や内臓は高値がついて魔術やお守りとして使われるのだとか。







「は?」なニュースですよね。

 

 

 

 

 

 


ほんとかぁ?







この時代において、そんなことホントにあるのか?にわかに信じられないニュースでしたが、マプトにいる限りは皆様、至極常識的で普通(に見える)。

 








しかし、次に訪ねる国では、もしかしたらこれらは真実かも知れないと思わせられる場面がありました。そしてこの事件の根底にあるものが分かったような気がしましたよ。その話は次の国で。








さあ、ホテルに荷物を置いて、早速探索します。



モザンビークは旧ポルトガル領でした。



このため、古い建物にはところどころにアズレージョが施されています。



公用語はポルトガル語。それ以外にも地元の言語も多く話されているようでした。



英語は多少、通じにくいです。



ホテルからマプート駅を目指しています。道中、思いのほか綺麗な建物が多くて驚きです。中国も進出していますね。


 

アフリカ大陸は、1880年頃からほとんどが西欧人によって植民地化され、現地人は奴隷として売られました。モザンビークの人々も漏れなく。


 

時は経ち、アフリカの国のほとんどが独立しましたが、独立戦争に加え、長い間搾取し続けられていきなり国家として独立しても安定せず、あちこちで内戦が勃発しました。


 

モザンビークも、最近まで内戦続きで治安が悪かったのですよ。



落ち着いた今、改めて周りを眺めるとアフリカ大陸東南のインド洋沿いに位置するこの国は、地球の最果て感が半端なく、何かホッとする雰囲気です。

 


さあ、ホテルから一時間ほど歩き、マプート駅に着きました。



この駅舎は、「世界の美しい駅10選」にアフリカで唯一選ばれているのですよ。



そもそも、アフリカ大陸に鉄道を敷くのは、広大さとそれに伴う経済的なことを考えても大変なことだと思いますので、列車駅自体が珍しいですよね。



それをこのように美しく造るのは異例です。

 

 

 

 

 

 

 

 


ホームには、美しい駅に選ばれた他の国の駅のポスターが、等間隔に掛かっていました。


 
インド・ムンバイのチャットラパティ駅や、



トルコ・イスタンブルのシルケシ駅。



我らが日本の金沢駅もアジアで唯一、選ばれています。



他に選ばれた国。

 

 
この列車は当時、隣接する各国を繋いでました。
 
 
ホームのベルが味ありますね。




列車も停まってましたけど、これ運行してるのかなぁ?

 

 
ホームを更に進むと、鉄道博物館もありました。
 
 

駅舎の全貌。


{FA47B986-5704-476A-B9B4-49403800B01E}

駅前の広場には、モザンビークの兵士を称える女性の銅像。



美味しそうな移動式ファストフード。



ココナッツジュース売りの兄さんを見ると、直ぐに買いたくなる。


 
ココナツ飲みながら、インド洋とそのプロムナードで休憩。だいぶ歩いたので疲れた体に染み渡ります。



この辺りはゆっくりと時間が流れて良い感じです。
 
{35ADF7B5-96A1-4667-A0F8-8C883A6D37AB}
 

大陸に来ると、日本にいる時のような浮遊感がないといいますか、地面がどっしりしていて安定感ありますよね。大地から沸き起こる「気」が日本のそれとは明らかに違います。



街は非常にゆったりしていて開放感があってCALM。



そうそう。以前も書きましたが、私は時間と太陽の位置で方角を捉えて目的地へ向かいます。  

 



あともう一つ。感覚的には上空からドローンで写した道や街並みを想像して歩きますよ。

 



地図を確認したり、スマホで場所を確認していると、治安の悪い国では危ないですのでね。どんな国へ行くときも、地図は必ず頭に入れていきます。



と、ここまで歩いてきたところで、道に迷いましてね。爆

 

 

 

 

 

 


ホテルを目指しており、上空の仮想ドローンから見たとしたらこの辺りのはずなのに、風景が違う。

 

 

 

 

 

 

 

おっかしいなぁ。。

 

 

 

 

 

 

 

たまたまEU人を見つけて確認したら、私は一段下の道路を歩いていて、見上げればその崖の上がホテルだった。という。上からばかり見てないで、自分が見上げよ!笑

 



しかし美しい街でした、マプート。

 

 

旧ポルトガル領はどこも地元人が落ち着いているように感じられ、何か安心感があります。マプート中心部の海沿いには高級アパートメントが建ち並び、美しいインド洋を眺められ、これまたいい感じ。治安もいいです。


 

私は、今日までにアフリカの国を43ヶ国訪ねましたが、その中でも1、2位を争うくらいモザンビークを気に入っております。1ヶ月くらい住みたい。








モザンビークへ行ったときのマジメ記事。
世界で最も美しい駅









さて、短い滞在ですが翌朝は次の国へ。








アフリカも旧ポルトガル領は雰囲気いいと思う。

おすすめスーツケース