2022年GWに訪ねたイラクの旅を綴っています。現地で書いたものに写真と文章を大幅に追加しています。


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さぁ、なんとか辿り着きました、グレート・モスクへ入ります。
 
 
 
再びチャドルを借り、今回はカメラだけ預けます。近年再建された新しいモスク。確か戦争かテロかで爆破被害に遭ったと記憶している。

 

 

装飾の美しいモスクでした。この色、好きなのですよね。

 

 
ここまでにはない珍しい色使い。
 
 
モスクには珍しいアール・ヌーヴォーのようなデザイン。文字は全部クーフイー体ですね。
 
 
こちらも。
 
 
女性専用口から中へ入ると、絨毯に掃除機をかける女性一人だけ。お賽銭というかお布施というのか、大量に投げ込まれています。
 
 

広い礼拝室の天井は、大きいドームの周りを小さな複数のドームが囲むなど、これまた珍しい(虫っぽい?笑)素敵なデザインです。

 

 
こちらは別のドーム。ホント珍しいし綺麗です。
 
 

掃除も終わり、私だけになった広い礼拝室は冷房がガンガンかかっていまして、しばし座って休憩タイム。30分ほど涼んでガッツリリセットされました。

 

 

生き返った。モスクの中廊下を散策。

 

 
このモスク、ホント珍し系ですよ、この後も様々なモスクへ参りましたが、イラクではここだけ独特な装飾でした。新進気鋭のモスクデザイン設計者かなんか?
 
 
敷地内には屋根付きのこんな場所が。近くまで行ってみると。。
 
 
なんだろコレ?モスクは新しいし、敷地内の他の建屋も絶賛修復中。なのにここは放置?エライ惹かれる日干しレンガの積み上がった建屋です。
 
 
古代からの建物か何かなのか?すごく気になるのですが、何の説明もなく。
 
 

隅々まで見学し、グレート・モスクをあとにします。こちらはすぐ出たところにある「مسجد صعصعة بن صوحان」(サーサ・ビン・ソハン)モスク。

 

 
小さなモスクなのですが、ドームやミナレットの装飾がこれまた美しい。クーファは、ナジャフに隠れて目立たない街で観光客もほぼ居ませんが、モスクの美しさは引けを取らないです。グランドモスクと同じようなミナレットのシンメトリー幾何学デザイン。素敵ですわ。
 
 
さて、ここに途中から乗ってきたようなミニバスを探して幹線道路に出たいと思います。もう、歩きたくない。
 
 
 
 
 
 
ミニバスに途中で乗ってきた杖をついたお婆ちゃん、運転手に10,000ディナールを渡そうとしたのですが、お釣りないと言われて困っているよう。
 
 
 
 
 
 
おっと、ここは私の出番だ!笑
 
 
 
 
 
 
お婆ちゃんに「私、お金ある」と身振り手振りしてすかさず1,000ディナールを運転手に渡すと、お婆ちゃんにはエライ感謝されました。イラクでは何だかんだとバス代を出し合ってる図。爆
 
 
 
 
 

グレートモスクで休んだら元気になったので、幹線道路脇でミニバスを降りてクーファの細道を探索しました。古い路地裏の道です。アッバスここでも健在!笑

 
 

動画でも言ってますが、街並みに映る家々は、古いレンガにセメントを被せている建物が多く、これ、アッバース時代からこのまんまなんじゃないの?と思うほど古い建物ばかり。

 

 

 

 

 

 

日本のように木造りの家ですと流石にもちませんが、ここは基礎部分の煉瓦はそのまま何百年も使いそうですね。

 

 

 

 

 

 

ここクーファも、イラク戦争のときに米国から「テロリストの巣窟」とかなんとか適当に難癖つけられて市民が多く虐殺され、街のところどころが破壊されたようです。だからグランド・モスク、グレート・モスクはじめ所々に再建された新しいモスクが点在しているのかもしれません。ナジャフに比べて人口が極端に少ない(ナジャフ150万人、クーファ5万人)のも相当数が犠牲となったからかも。こんなん、許されていいの?