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さて、ナジャフからどうやって行こうかなあ?とりあえずタクるかな。と思いながらウロウロ歩いていると、まぁぁ、子供のみならず大人にまで指を差される。「ねぇねぇ、あの人!」みたいな感じで、一緒に歩いてる人に教えたりとかして、相当珍しいでしょうか。
イラクは戦禍が長かったので、なかなか一般の旅行客は訪れなかったでしょうし、首都バグダッドならともかく、このような地方まで来るノンムスリムのアジア人女性はあまりいないのではないかと思われる。
さて、さらにタクシーを探して歩いていると、向こうの方に警備の軍人二人が見えました。そばまで行き、
「こんにちは。英語を話せますか?」
と英語で聞いたところ、またもや一人反応したので、
「クーファに行きたいのですが、この辺りでタクシー拾えるところありますか?」
と聞いたところ、
「ここからクーファ行きのバスが出るよ。」「ここで待ってれば来る。」「この椅子どうぞ。」
譲ってくれた簡易な椅子に座って待っているとすぐに、
「クーファ!クーファ!クーファ!クーファ!」
とオッチャンが大きな声で叫ぶバスがやってきた。笑
間違いなくアレなのですが「あれですか?」と聞くと、そうだというので、停車後すぐに乗りました。
叫んでたバスのオッチャンに「どこから来たの」とアラビア語で聞かれ(何度も聞かれるのでさすがに覚えた)、「ヤバン(Japan)」と応えると、「ヤバニ!ヤバニ!」と叫び始めた。笑
そして、乗ってくる人、乗ってくる人に国を聞かれ、
「ヤバン」
やっぱ珍しいのですよねヤバニ。しかも女性一人ですからね。
そして、ここでも隣に座った男性が私のバス代を出してくれてですね。
な、なんでなん?
もしかしてこれは、イスラム教「六信五行」のザカート(喜捨)や自発的喜捨サダカにあたるのか?と思い、ありがたく払ってもらいました。しかし、サダカやザカートは本来 「浄め」で、施しをすることで自分の罪が浄められるなどの意味もあります。
(なんか、悪いことでもしたん?爆)
また、その根底には 「この世のすべての物は神のもの」「裕福な人は単に神から富を預かっているだけ。」「 その中に貧しい人たちの権利が含まれているので、それを喜捨によって返す」という考えもある。
(私、そんな貧しくはないんけどな?笑)
でも、雰囲気的にはザカートやサダカとはまた違うように思うのですよね。何かエラい歓迎の意が籠もっているように思える。改めてホントにイラクはいい国、いい人たちだなぁと。こういう感じの親切は、数多くのイスラム教の国でもこれまでイランとイラクだけなのですよ。