2022年GWに訪ねたイラクの旅を綴っています。現地で書いていた記事に写真を追加し、大幅に追記しています。

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竜宮城のような異世界から外へ出てきました。現実だ。。笑

 

 

屋根ある通路を通って、お次はこの聖地の本命、イマーム・フサインの廟へ向かいます。

 

 

 

彼がイマーム・フサイン。アリーの次男です。

 

 

こちらはフサインのお墓のある寺院。内部は撮影禁止と言われ、「え?アッバスは良くてフサインはNG?」そして、全てを預けたにも関わらず、中へ入ったらスマホで堂々写真を撮ってた人いた。謎

 

 

カメラはもちろん、スマホを預けてしまったので、中の写真はないのですが、フサイン廟は豪奢でお金かかってるというのが分かります。アッバスの方は華麗。ムハンマドの直系イマームであるフサインと、アリーの息子ではあるもののムハンマドの直系ではないアッバスでは、レベルは違うのだなと感じさせました。

 

 

 

 

 

 

こちらもしばらく眺めたあと出てきました。それにしても暑い。。チャドルを返し、この暑さの中、ホテルへどうやって帰ろうかなぁ。とスークを歩いていたら、

 

 

泊まってるホテルのシャトルをたまたま見つけた。笑 

 

 

 

 

 

 

往路だけかと思ってたら復路は違う場所で待ってくれているのね。シャトルに乗り込むと乗客は私だけ。出発時刻までの10分ほど運転手のオッチャンと話しました。

 

 

 

 

 

 

 

英語を話すドライバーのオッチャンは、アフリカのエチオピア出身。エチオピアからだと出稼ぎ先はUAEやカタール、サウジを想定していましたがイラクにも来るのね?

 

 

 

 

 

 

ミネラルウォーターをくれたので、てっきり彼はムスリムではないと思い聞くと、「僕はラマダン中だから飲まない。」「ツライ。笑」と言いつつ、とてもいい話をしてくれました。

 

 

 

 

 

 

・今はラマダンだから食べ物も水も体に入れない。

・でもそれが、体にとってはものすごくいい。

・アッラーは私達の体も考えて様々な助言をくれる。

・空腹になることで食事の有り難さを知る。

・貧しさを知ることは自分の内面を探る旅なんだ。

 

 

 

 

 

 

ええ話ですな。そして、どこから来たのか聞かれたので日本と伝えると、

 

 

 

 

 

 

・旅行中、ラマダンは免除される。

・ファスティングよりも良い経験だからだ。

・それもアラーの思し召しなんだ。

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

いやほんと、アッラーの仰る通りですわ。さすがよく分かっていらっしゃる。

謎の上から目線。爆

 

 

 

 

 

 

旅は人生を潤すこの上ない良い経験だと思います。地元の様々な人に出会い、色々と目新しい経験をしてこれまでの自分の凝り固まった常識を覆し、目眩く感情が巻き起こり、それを受け入れることで自身の幅も深みも広がる。

 

 

 

 

 

 

一人旅は決して楽ではないので、自分自身とても強くなる。

 

 

 

 

 

 

私がこれまでの経験を持って今30歳だったら、どれだけその後の人生を豊かにできたか。どれだけ思い切ったことに踏み込めたか。。と思います。

 

 

 

 

 

 

日本企業に入社しフルで働いていると、20代、30代など仕事に追われてあっという間に時が過ぎます。何もできない。少なくとも私はできなかった。仕事が超絶忙しくて海外など2年に1回行けるかどうかでした。連休はおろか普段の土日もあまり休めず、自分の同僚SEも自分の人生を捨ててる人は多かった。周りがそれだと私も疑問に思わず、これが普通なのだと思い込んで仕事に時間を捧げてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

その反動かもしれません。今の私の歳でこんな旅の仕方をする女性は世界的に見てもあまりいないでしょうし、歳は関係ないと自身も思っていますが、やはり多感な時期に経験しておいたほうが良いことはあります、色々とね。もちろん歳を重ねてからは、重ねたなりのインスピレーションはあり、決して遅くはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の若い頃は新卒で就職するのが当たり前な風潮あり、結婚せずに就職もしてないと外れた人扱いだった。若いうちこそあちこち旅して見聞を広げるべきなのに、日本の社会システムはそうはなってはいない。若いうちにうんと世界を広げ、誰かに聞いたわけでもテレビで見たわけでもない自ら得る経験を蓄積することは、その後の人生にとってあらゆる意味で大きな糧です。

 

 

 

 

 

 

 

っと、話がそれましたが、アッラーの話を聞いて共感を覚えたので、若い皆様への私の老婆心を述べてみました。

 

 

 

 

 

 

さて、そんな話を聞いていたら時間になり、誰も乗って来ないまま乗客一人で出発しました。

 

 
 
 
 
 
ホテルに到着。まだ陽が高く、当初は遺跡へ行こうと思っていたのですが、暑さに怯えバテて断念。陽が暮れるまで部屋でダラダラ過ごします。
 

 
ほんとマジで暑さを克服しなくては時間を無駄にしてしまう。しかし、暑さを克服する手っ取り早い方法は筋肉を落とすこと。。それはないだろ。爆