2019年6月に訪ねたトルクメニスタンの旅を綴っています。
 
 
 
 
 
2大遺跡の翌朝、マリーの国内空港からアシガバートへフライトです。
 
 
 
 
 
トルクメニスタンはいくつかの地方空港がありますが、私の訪ねた頃は、トルクメニスタン国内フライトは地方 to 地方線がなく、どこへ行くのも必ずアシガバート経由。
 
 
 
 
 
マリーの空港施設。ほのぼの。
 
 
そして、こちらはアシガバートのターミナルです。こちらも本来は撮影禁止。これは機内から撮ったので、流石に監視はないと思われる。
 
 
トルクメニスタン航空の機体です。
 
 
初日に空港へ迎えに来てくれた兄さんが再び迎えてくれました。彼はどうやら、私の申し込んだ旅行会社を経営している女性の旦那のようだ。
 
 
今日は地獄門へ向かいます。連れて行ってくれるドライバーとの待ち合わせにはまだ早いので、旦那がトルクメニスタン最大のマーケット(バザール)Altyn Asyrへ連れて行ってくれました。
 
 
 
 
 
 
これがとにかくだだっ広いマーケットで、何かを買うたびに、そのセクションまで車で移動しないと行けないほどの広さ。
 
 
何から何まで売っています。一つのセクションがこの広さ。この長さが横にも。
 
 
例えばこのセクションは生地のみ。ありとあらゆる膨大な生地がかかっています。
 
 
これ、ブランコなのですけどね。ブランコだけで、これだけの面積を使うのですよ。
 
 
歩きすぎて肉食べたい。。ドライバーがケバブを買ってくれました。左が旦那ドライバー。
 
 
ここも女性用の服の生地を並べてますね。女性は、街なかでは皆様このワンピース(民族衣装)を着用していらっしゃいます、素敵ですよね。
 
 
生地屋は外にも並んでた。屋内あんなに広いのに、入り切らないのですよ。断捨離好きミニマリストとしては、「これ、、一体どうすんねん。。」理解を超えた数です。
 
 
何も買わないのに二時間ほど、話しながら歩き回りました。旦那が疲れたようで、車へ戻ることに。
 
 
 
 
 
 
待ち合わせまでまだ時間が微妙にあったため、軽くアシガバート郊外をドライブしてくれました。先日とは少し光景が違うぞ?
 
 
 
 
 
「あれ、なに?」と聞くと、日本で言う一軒家。永遠と奥にも続いているのですよ。市内中心部のゴージャス・マーブル・レジデンスと違って平屋、簡易素材、全部同じ形、同じ色。
 
 
こっちは2階建てだけど、やはり全部同じ。
 
 
これらは全部、国が建てて国民へ売るそう。外観を変えることはNG。売るのは建物だけ。土地は国のもの。
 
 
 
 
 
 
国民は自分で土地を買えないのか?国民は自分の好きなデザインで家を建てられないのか?家に個性は認められないのか?
 
 
 
 
 
 
みんな平等。みんな同じ。甲乙なし。上下なし。
 
 
 
 
 
 
スゴイですよね。
 
 
 
 
 
因みに、先日ご紹介したマーブルレジデンスは、国会議員や富裕者が住み、一般の人はこういった郊外に建てられた国営の一軒家に住むそう。
 
 
 
 
 
 
なにか衝撃でした。さすが独裁、そして社会主義。
 
 
 
 
 
 
ちょっと考えさせられる郊外ドライブのあと、これから向かう地獄(ダルヴァザ)のドライバーと変わります。
 
 
 
 
 
 
次のドライバーはロシア系の御爺様でした。車は三菱パジェロ。ちなみにさっきのドライバーも三菱でした。何故三菱なのかと聞いたところ、TOYOTAはみんなが乗ってるから三菱がいい。と。ツマラン。笑
 
 
 
 
 
 
さて、アシガバートを抜けて北上します。すぐにカラクム砂漠。この木、根の長さが数百から千メートルに及ぶそうですよ。雨が降らないので、地下湖まで水を求めるのだそう。草木の生命力って凄いよね。
 
 
オアシスだ。ここは唯一、地下から湧き上がり、水も綺麗で魚も豊富なオアシス。ドライバーの御爺様はよく釣りに来るそう。
 
 
彼がドライバーのユリアです。この2年前に定年退職したそう。アシガバートの国際空港で、ボーイング機のメカニックをやっていたのですって。
 
 
エンジニアなので全てがキチッ、キチッとしてて、用意周到。1時間ごとに休憩し、その度にコーヒーとお菓子を用意してくれる。涙 (あ、そうだ、私も一応エンジニアだった。何だこの違いは。笑)
 
 
ひたすらカラクム砂漠を北上します。普段の生活や旅先でもなかなか見ない光景に感動していました。野良ラクダをよく見ます。
 

 
長い旅路でした。5時間近くかかったかな?ダルヴァザに到着。ユリアのパジェロ。
 
 
天然ガスを求めて掘ったのに、水が上がってきちゃったクレーターや、
 
あまりガスの出なかったクレーター。この辺りは3つの堀作跡があります。
 
 
そしていよいよ、地獄門へ。
 
 
 
 
 
 
 
この周辺には見事に何もありません。砂漠がひたすら続くだけ。
 
 
 
 
何もナイのでキャンプです。ユリアが、ここらへんでいいだろう!とアタリをつけて、野っぱらにテントを張ってくれました。
 
 
 
 
 
 
実は私、こんなに旅をしているにも関わらず、海外でベッド以外に寝るのは初めてです。日本でもない。テントなんて小学生以来では?
 
 
 
 
 
 
 
そして私、何故かベッド以外で眠れません。ベッドがあっても、誰か人の気配があるところでは眠れません。
 
 
 
 
 
 
電車、新幹線、飛行機などは到底無理で、フライトはビジネスで座席が180°フラットになっても、周りに誰かいると寝れない。
 
 
 
 
 
あと、ドミトリーもNG。知らない人が同じ部屋で寝るとかナシ。
 
 
 
 
 
過去一度だけ、どうしてもホテルがなくてドミトリーに泊まったことがありましたけど、もう全然ムリでしたね。ルームメートとは仲良くなりましたけど、そういう問題じゃないんだな。ゲストハウスでさえ、何か違和感を覚えます。
 
 
 
 
 
 
私の旅好き友人などは、辺鄙な海外の観光地を訪れては、河原に寝袋で寝たとか、別の友人はビーチで砂上に風呂敷を敷いて寝たとか、はたまた別の友人はジャングルの外のハンモックで寝たとか(いずれも女性)言ってますが、正気の沙汰とは思えない。笑
 
 
 
 
 
私は、頑丈なコンクリで建てられたホテルの、完全個室な広い空間、そしてベッドでないと寝れないです。
 
 
 
 
 
 
よくそんなんで183ヵ国も行ったよね?笑
 
 
 
 
 
 
脱線しました。話は戻って、ここは周りに何もないので、当然トイレも青空です。比較的高く伸びてる草の陰で済ませます。ベッドは上述のように必須ですが、トイレは青空でも全然平気。(ナンノコッチャね?笑)
 
 
 
 
 
 
 
ユリアが夕飯のために火を起こし始めました。私はボーッと見てるだけ。イヤほんと、何も手伝うこともできずスミマセン。でも、私が何かやったら、余計足手まといになると思うので。笑
 
 
私、バーベキューも苦手です。
 
 
 
 
 
 
ダルヴァザは周りにレストランもないですし、ユリアが全部やってくれるので良いですけど、例えば日本の、ちょっと行けばいくらでもレストランがあるようなビーチや湖畔で、何故にバーベキュー?
 
 
 
 
 
女性でバーベキュー好きな人は、実はほとんどいないのでは?と推測する。 少なくとも私の女子友は敬遠する人ばかり。
 
 
 
 
 
もし、バーベキュー女子いらしたらご一報を!
 
 
 
 
 
というわけで、バーベキューも何十年ぶりか。
 
 
 
 
 
 
あ。ガッツリ火が着いた。
 
 
ユリアの奥さんが作ってくれたという、豚とマトンの串刺し。このマトンが滅茶苦茶美味しくてですね。この3倍用意がありましたが、ほとんど私が食べました。ユリアが全部食べていいと言うので遠慮なく。食べる専門です。
 
 
他にもサラダやらトルクのお茶やら沢山用意してくれていました。泣 なんて素晴らしいの。テーブルの上に置いたものもキチッと並んでる。私にこういう感覚ないわ。
 
 
さて。食べ終わった頃、陽が沈みました。いよいよ地獄の扉オープン!
 
 
陽の高いうちは、ただのクレーターしか見えないのですが、陽が暮れると、、、
 
 
炎の色が際立ち始め、地獄の門が出現。なんて美しいんだ。
 
 
うわわ。ホント地獄。笑
 
 
結構、そばに寄ると熱いのですよ。
 
 
あと、音が凄い。ゴオオオオオオオオ。絶え間ない地響き。
 
 
ここは、ガスが噴出しているこのクレーターに誰かが火を投げ入れ、燃え続けること50年。
 

 
大統領はここに観光客が押し寄せることをよく思っておらず、毎年「埋める計画」が立案されるのだとか。
 
 
 
「こんなとこ行くなら、僕自慢の白亜の首都を見て!」って感じでしょうか。笑
 
 
丘の上から。本当に美しいですよね。ここだけで300枚くらい写真を撮りました。
 
 
満月だったのかな?
 
 
見惚れる。ウットリ。
 
 
ユリアはお疲れのようで「僕は先に寝るから、いくらでも見ておいで」と。
 
 
 
 
 
 
一人になったので写真を撮りまくっていたところ、アジア人女性が一人でボーッと、地獄を眺めていたのですよね。
 
 
 
 
 
話しかけたら日本人。私達のテント以外に、それらしい物が見当たらなかったので、今夜はどこで泊まるのか尋ねると、
 
 
 
 
 
 
風呂敷を敷いて寝ると。。
 
 
 
 
 
 
またいた。ツワモノがまたいた。笑
 
 
 
 
 
 
彼女曰く、テントが2つ張ってあったので、その近くになにげに荷物をおいてきた。って。
 
 
 
 
 
 
あ、それ、私達のテントです。
 
 
 
 
 
 
「野良犬や野良ラクダも居るし、危ないので、もしよかったらガッツリ、テントの間で寝ませんか」
 
 
 
 
 
そして、テント、風呂敷、テントの川になって寝たのでした。
 
 
 
 
 
もとい。
 
 
 
 
 
寝てません。やはりベッドじゃないと眠れず、一睡もしないまま朝を迎えたのでした。