2019年11月に訪ねたサウジアラビアの旅を綴っています。






ホテルの朝食。

 

 

賞味期限の印字されている卵を子供ぶりに見ました。昔は日本もこのように印字されていませんでしたか?妙に懐かしく感じてしまいましたわ。

 

 

それにしても卵って、3ヶ月も保ちますのん?

 

 





ホテルの前でタクシーを拾い、30分くらいのAl Masmak Palaceという考古学博物館に来ました。元は宮殿(要塞)です。

 

 

やっとサウジらしい感じになってきた。笑
 

 
サウジの歴史のルーツを遡って観ることのできる博物館です。 
 
 
外観は再建されていますが、屋内で使用されていたドアなどは、その当時(1800年代)のまま。
 
 
なにか非常に温かみを感じる木のドア。要塞らしくシンプルで機能的ですよね。
 
 
使用されてた当時の写真もありました。
 
 
当時のグッズ。
 
 
当時の衣装が妙にカッコよくスタイリッシュ。オシャレですよね。
 
 
現在の男性サウジ人の服装は、白のトーブに頭は赤白千鳥格子のシュマッグが多勢です。こういうの着たらカッチョイイと思いますけど、シャリア(イスラム法)的にはアカンのやろか。
 
 
ここは比較的小さい博物館で、入場はフリーです。
 
 
そこから時計台の方へ向かうと、
 
 

その先に大きなスーク。

 

 

この日は金曜日だったので店はほとんど開いていませんでした。イスラム教の国は金土が休息日(休日)です。

 

 

 

 

 


そのあと、近くにある美術館へ行こうと思ったのですが、オープン時間までに相当時間があったため、ここから車で一時間くらいの世界遺産ディルイーヤへ先に行くことにしました。

 

 

 

 



タクシーの運転手がイエメン人のオモロイおっちゃんで、もうかれこれ20年以上リヤドに住んでいるとのこと。

 

 

 

 

 

 

ところで、イエメンの内戦はサウジとイランの代理戦争といわれて久しいですが、ここに来てようやっと終戦の声が聞こえてきた感じです。

 

 

 

 

 

色々と言われていますけど、結局両者とも軍資金に苦慮していると思われます、特にサウジ。

 

 

 

 

 

 

サウジとイランの大国同士は、これまでの歴史の中でいがみ合いは長かったですが、訪ねて感じたイランとサウジは実はすごく相似していて、似ているからこそ欠点が目に付いてしまうのでは?と思いました。

 

 

 

 



まあ、仲良くしてくださいな。

 

 

 

 



さて、ディルイーヤへ着いたらまさかの臨時休業。せっかく来たのに。

 

 
どうやらこの数日後、ディルイーヤでレースが開催される予定だったようで、特設会場の設営による休業でした。
 
 
 
このカーレースには、サウジ初の女性ドライバーが出場されるとのことで、大いに話題になっていましたが、まさかそれで世界遺産を見学できないとは!
 
 

このあと訪ねる地方都市でも、行く先々で世界遺産に嫌われて、見学したかった場所へほとんど行けなかったのですよ。

 

 

 



仕方がないので、ここは外側の見える部分だけ観て、また一時間かけて先ほどのスーク近くにある国立美術館へ戻ります。

 

 

 

 

 

リヤドの中心部まで来たところでしょうか、信号のない車専用道路にも関わらずいきなり渋滞が始まった。ピクリとも動かない。

 

 

 

 

 

また事故か?(ここまでに既に何度も事故車両を見ていました)

 

 

 

 

 

 

と思ったら、警察が車を止めて道を開けるよう誘導している。

 

 

 

 

 

 

イエメンおっちゃんに「何やってるの?あれ?」

 

 

と聞くと、

 

 

 

 

 

「あぁ、王族が通るんだ」

 

 

 

 

 

あぁ、王族が通るのね。

 

 

 

 

 

 

。。。

 

 

 

 

 

 

はぁ?今なんて?(言った?)

 

 

 

 

 

 

王族が車で一般道を通る度に、警察が出て道路封鎖するのか?

 

 

 

 

 

衝撃!

 

 

 

 

 

20分以上、ピクリとも動きませんでした。しばらくするとその中をトヨタのランクルが何台も我が物顔で通り過ぎました。サウジに限らず中東の王族はランクル好きよね。

 

 

 

 

 

そういえば数年前、ムハンマドパパ、キングサルマンが羽田に降りたとき、首都高湾岸をはじめレインボーブリッジも封鎖しましたよね。

 

 

 

 

 

 

あのとき、夜にも関わらずうちの上空はヘリが何台も飛び、何事かと思いましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

他国でさえ高速を封鎖させるなら、自国では当然か?

 

 

 

 

 

 

世界で一番偉い日本のエンペラーでも、車の移動ではちゃんと赤信号で停まりますけど。

 

 

 

 

 

 

さぁ、国立美術館に到着。イエメンおっちゃんに別れを告げ、日本のガムも進呈。笑

 

 

 
この美術館はかなり大きく広く、展示物も相当数ありました。恐竜の化石から隕石、
 
 
当時の狩りの様子や、何かよくわからないものが描かれた大きな石。
 
 
 
こまい出土品。
 
 
とても貴重な石版伝聞。
 
 
メッカやメディナの模型。
私はムスリムではないので、メッカやメディナは街へ近づくことさえできません。
 
 
なので、この緻密に再現された模型はとても興味深かった。
 
 
昔からあるカーバ聖殿。世界中のムスリムはメッカにあるこの聖殿へ向かって毎日お祈りしていますよ。
 
 
原油採掘装置の小型版。もし、この堀作機械が製作されなかったら、中東はじめイラン、イラクなど産油国のここまでの発展はありえず、逆に戦争も起こらなかったであろうことを考えると感慨深いです。
 
 
この美術館、とにかくサウジに関連するあらゆる物が多岐にわたり幅広く展示されています。
 
 

ここはサウジの歴史を知る上で最適な美術館です。

 

 

あまりにも興味深くて、3時間くらい費やしてしまいました。ここで3時間も費やしてる場合ではなかった。

 

 

 

 

 

 

ここに来たのはもう一つ、大事な目的がありました。これから行く地方都市にある世界遺産は、入場の際に公的なインビテーションが必要で、この美術館に併設する事務所で発行してもらえると聞いたのです。

 

 

 

 



しかし、それがどこにあるのか分からず、美術館の人に聞き、そのビルまで連れて行ってもらいました。図書館を併設するビルの事務所です。

 

 

該当する事務所の小部屋に通され、パスポートを見せ、その事務所の担当者に「インビテーションを明日、メールで送るから」と言われメルアドを伝えました。

 

 

 

 

 

 

が、結局のところ現地ではもちろん、日本に帰国してもそのメールとやらは届かなかったのですよね。笑

 

 

 

 

 


バルクメールに入っているのか?など、何度も何度も確認したのですけどね。彼のメールや電話番号を聞いておけばよかった。かなり慎重に確認事項などを示されたので、すぐにメールが来るものと思って疑いもしなかった。

 

 

 

 

 

その時は手続き済ませて安心し、事務所を出て美術館の庭へ出ようとしたところ、庭が有料!

 

 

美術館チケットの半券があると少し安くなりましたが、庭が有料って!と思い行ってみると、

 

 
なるほど、砂漠のオアシスを美しく演出しているのだな。
 
 
広い敷地に川が流れ、辺りは静か。リヤドは何しろ交通量が多くて、外はどこにいてもうるさいのでね。この静けさはなかなか居心地良く、

 

 
ソファベンチ座ってのんびり。のち、ウトウト。
 
 
昨日今日で既に40Km以上歩き、本格的に疲れてたのかな、その後ウトウト→爆睡。笑 こんなとこで寝るか?笑
 
 
 
 
 
っと、また陽が傾いてきてしまった。
 
 
 
 
 
 
ここは、敷居の高そうな高級料理っぽいレストランが敷地内に点在し、日本食の店も一店舗ありましたが、夜のみ営業のよう。一旦ホテルにタクシーで戻ります。



 

 

 

 
部屋へ戻りシャワー入って、少しだけ寝ようとベッドに横になったら、目覚めたの夜中。
 
 
 
 
 
やってしまった。
 
 
 
 
 
 
この日はリヤド最終日。まだ行きたいところがあったのですが、一年マルチビザをゲットしていたこともあり「また来ればいっか!」と本格的に就寝。
 
 
 
 
 
まさかこの二か月後、Covidが世界中で蔓延し、私のサウジビザが無効にされるなど考えも及びませんでしたわ。