2018年3月に訪ねたパキスタンの旅を綴っています。以前書いた超簡易記事に、写真を大幅に追加し加筆しています。
 
 
 
 
 
イスラマバードからフライトで1時間くらいだったかな。ラホールへ到着。
 
 
 
 
 
ラホールという都市はパキスタンの東端にあります。目と鼻の先にインド。
 
 
 
 
 
そして、人口も旧首都のカラチに次いでパキスタンで2番目に多い都市です。
 
 
 
 
イスラマバードがあまりにも整然としていたので、「パキスタンはインドやバングラと人種は同じでも、中身は違うのだな」と思っていました。
 
 
 
 
 
 
が、ラホール。
 

 
インドだ。笑
イスラマバードと全然違う。笑
 
 
インドのカオスがここにも顕在。
 
 
ラホールは、1526年に起こったムガル帝国の主要な都市でした。当時のデリーやアグラに匹敵し遷都されたこともあった大都市です。
 
 
 
 
 
同じくムガル帝国の首都の置かれたインドのデリーやアグラでも、同じような建築物を見られますが、今となってはヒンドゥとイスラムという後天的な違いがあるため、少し雰囲気が変わるのですよね。
 
 
 
 
 
 
そして、ラホールはパキスタン内の他の遺跡と違い、しっかりと修復、または原形を留め、世界遺産を始め見どころもわんさかです。
 
 
 
 
 
 
ホテルへチェックインし、早速外出。
 
 
 
 
 
ホテルを出たところで一台、オート・リクシャーのドライバーがずっとこっち見てる。
 
(オート・リクシャーは、二輪バイクの後ろに荷台をつけたオート三輪車みたいなものです)
 
 
 
 
彼は目を逸らさないので、私も彼を凝視。笑
 
 
 
 
 
すると彼は「うんうん」とゆっくりうなずいて、リクシャーを降り、こっちに近づいてきた。
 
 
 
 
 
「3時間5,000ルピーで、市内どこでも行くよ」
 
 
 
 
 
5,000ルピーは日本円でおよそ3,000円くらい。『え?安っ!』と思いましたが、イマイチ相場がわからず、きっとこれでも目一杯、吹っかけてるんだろうと思いましたので、
 
 
 
 
 
「高いよ」「5時間1,000ルピーでどう?」
 
 
 
 
 
驚いたジェスチャーだったので、「じゃあいい」って他を探す素振りをすると着いてきた。
 
 
 
 
 
「3時間3,000ルピーで」
 
 
 
 
しかし、今日、私の行きたいところは3時間では回れない。
 
 
 
 
「5時間2,000ルピーでどう?」
 
 
 
 
そこで成立。
 
 
 
 
3時間5,000ルピーが。。この人、分かってんのかな?笑
 
 
 
 
 
やたら安全運転の結構面白いオッチャンで、おどけるポーズがカワイイ。オッチャンとは言ってますが、多分私よりずっと歳下だと思われる。
 
 
 
 
 
ラホールは見どころ多いうえに、一つ一つがワイドで、主要な観光地を回るのに時間がかかります。ここはオートリクシャー大繁盛で、うるさいけれど小回り利きますので、リクシャーのチャーターが便利ですよ。
 
 
 
 
先ずはバードシャーヒー・モスクへ。ムガルの特長は何と言ってもこの赤土(砂)を使った建築ですよね。インドでも同様の建築をご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
 

 
ここは、1671年から2年かけてムガルの第6代君主が建設しました。植物を描いた壁面。色遣いは地味ですが美しい。
 
 
一般的なイスラム教の国で見るブルー使いとは違いますが、これはこれで美しいですよね。ドーム内部の装飾も綺麗に修復されていて惚れ惚れします。
 
 
広く取られた渡り廊下は、仕切りごとの装飾がデザイン性に優れ、向こうを眺めたときのそのシルエットも美しいです。
 
 
街に出るとカオスですが、ここは鳥の鳴き声しかせず自然の空間です。
 
 
ムガル帝国は相当強大な力を持っていたのだな。と思わせる、優雅な建築が点在します。
 
 
向こうに見えているのはフォートです。たまたま横切ったおじいさんがいい味出してる。
 
 
ラホール城と敷地が繋がっていて、世界遺産に登録されています。
 
 
ラホール城内はかなり広大で、ムガルに縁のある様々な建築物があります。
 
 
その他に広大な公園もあり、全て回るのに結構な時間がかかる。
 
 
ラホール城周辺の詳しい記事を書いていますので、もしご興味ありましたら、こちらもどうぞ!
 
 
 
 
 
ちょっと時間を割き過ぎた。次へ向かいます。
 
 
オッチャン。もうちょっとスピード出してくれないかな。こんなノロノロじゃ、5時間で回りきらないよ。笑
 
 
こちらはシャリマー・ガーデン。ここも世界遺産です。
 
 
地上のユートピアを表現するペルシャの楽園として、ムガルの皇帝シャー・ジャハンが1642年に造園しました。
 
 
ここにいるだけで、贅沢な時間を過ごしているような気分になります。こうやって水を張っておくと、気温が下がるのでしょうね。何となく物理的にも涼しい感じがします。
 
 
 
地元の人は20ルピーなのに、外国人が500ルピーという、貧国にありがちな価格設定ですが、まあ、これを維持する必要があるのならしょうがないなと思えるほどシンメトリーで美しい建築物の数々。
 
 
 
 
 
好きなんですよね、この感じ。この公園も、またこれ広大です。
 
 
ムガルだ。
 
 
それにしても暑い。そして乾燥してる。ミネラルウォーターもすぐなくなる。
 
 
 
 
 
警備中の警察に「この辺りにミネラルウォーターを買える店ないですか?」と聞いたところ、右の人がすぐ横にあった警察車両(大型バン)のトランクから、ミネラルウォーターを一本取り出して私にくれました。優しいな。記念にパチリ。
 
 
しかし驚いたのが、ガバーッと開けたそのトランクの中。
 
 
 
 
「コレクターか何かなんですか?」
 
 
 
 
と思うほど、様々な形状のライフル銃が山積みになっていました。
 
 
 
 
 
こんなにあっても足りないほど、過激派との戦闘は凄まじいのだろうか?
 
 
 
 
 
両脇の警察も、ライフルだけは肌身はなさずです。
 
 
 
 
さて、次は川を越えていきます。
 
 
 
 
シャハール・ギール廟のある公園です。
 
 
さっきもらったミネラルウオーターを飲み干したばかりなのに、またちょっとフラフラしてきたか?
 
 
 
 
 
と、そこで数人組の若者に声をかけられました。入り口で購入したらしいカットされたサトウキビを大量に持っていて、「試してみる?」ともらったので食べたら、、、
 
 
うまーーーー!
 
 
 
 
更にいくつかもらって食べたら生き返ったわ。記念にパチリ。
 
 
彼らなんと全員、ラホールにある某大学の教師。ちょっと賢そうでしょ?一番右の男性以外、みんな成り立てホヤホヤ新人教師ですって。私の左側は数学の教師で、今でもやり取りありますが、送ってくれるメッセージが度々、数学パズルのような問題なのですよね。面白いんだけど疲れるわ。笑
 
 
更に進むと、やっと霊廟の入り口です。
 
 
シャハール・ギールです。お花のモチーフが可愛いと思いませんか。なかなかによく植物を描くのだなと感心します。
 
 
外に出たらヤンチャたち。撮ってと言うので。
 
 
次にやってきたのは、ワズィール・ハーンのモスク。
 
 
もはや、イスラムモスクというよりヒンドゥ要素のほうが色濃いですよね。
 
 
モスクや廟は裸足ならないと入れないので、石の上は足裏が熱くて焼ける。このため、この黒いシートを敷いてくれています。同じNIKONを持っていた男性が、私の写真を何十枚も撮って送ってくれました。
 
 
ここに来て5時間経ってしまいました。ドライバーのオッチャンは別の用事があって帰らなくてはならないそう。
 
 
 
 
別のリクシャー捕まえて美術館へ向かいます。
 
 
 
 
ラホール美術館です。
 
 
ここはもう、ラホール来たら外せません。パキスタンの歴史が詰まっています。建物自体も重要な建築ですよ。
 

 
思ったより広くはなかったですが、仏教、ヒンドゥ、イスラムと万遍なく展示されています。
 
 
館内が混雑していました。
 
 
個人的にはかなり興味深い「小物」が多くてですね。
 
 
ここでも時間がかかり過ぎた。
 
 
ここでは詳細を省きますが、もし他の展示品もご覧になりたい方は、しつこいですが下記へ!
 
 
 
 
 
旧市街へ戻ります。こういう乗り方のリクシャーもあるのね?
 
 
ちょっと欲しいものがあって散策しつつ探しているのですが、探し当てられる気がしません。笑
 
 
六人乗りバイク。結構よく見る。笑
 
 
歩いても歩いても人、人、人。
 

 
ロバ?
 
 
これは山羊?耳どうしたの?
 
 
野菜売り。
 
 
魚売り。こんな暑い中、氷も敷かずに外へ放置していて大丈夫なのか。と日本人なら誰もが思うはず。
 
 
列車は一日数本。
 
 
ロバ待ち。
 
 
世界第6位、そしてパキスタン第2位の都市は、ほんと人だらけ。
 
 
リンゴ売ってます。
 
 
イチゴどう?

 
車道を走らされる牛。これ、インド人が見たら激オコですよ。(インドでは牛は神聖な動物として崇め)
 
 
パキスタン女性はオシャレで、生地屋はどこも大繁盛。
 
 
可愛いよね。
 
 
結局、欲しかったものを諦めました。
 
 
野菜、すっごい安いんだろな。
 
 
猿もいる。
 
 
入り乱れているね。
 
 
ほんと、干支の動物が虎と龍以外、そこら中にいる感じ。笑
 
 
疲れてきたのでリクシャー拾って帰りたいのですが、どうも私のホテル周辺はその地域に入れるリクシャーが限られているようで、近くまでしか行ってもらえなさそう。ってことは、さっきのおっちゃんは選ばれし者だったのか?笑
 
 
何度も声をかけますが、ほとんど断られる。
 
 
歩いて帰れない距離じゃないのですが、陽は暮れるだろう。
 
 
と、そこでバイクの兄さんが声をかけてくれて、「後ろで良ければ乗せてくよ!」

 
300ルピーでホテル近くまで行ってくれるというので、乗せてもらいました。
 
 
ホテル近くまで来て目に入った店に、私の欲しいものがありそうだったので、そこでおろしてもらいました。助かった。
 
 
結局そこにもなかったんだけど。皆さん、食べていくために色んな物を作りますよね。
 
 
生命力に溢れている。
 
 
ホテルに向かって歩いているのですが、近いと思ってたのに結構歩く。
 
 
鶏。そろそろ今晩のおかずになりそうな雰囲気ね。
 
 
歩いていたら「写真撮ってー!」
 
 
結構ね。着いてきちゃうんですよ。で、何度も写真を撮る羽目になる。笑
 
 
まあ、でも、いい笑顔ですよね。元気そうで何より。
 
 
ラホールはこれでもかなり詰め込みましたが、まだまだ見どころは沢山あり、とても回りきれませんでした。
 
 
 
 
今度、時間のある時に来てゆっくり滞在したいと思います。
 
 
 
 
 
明日もフライト!
 
 
 
 
 ラホールの見どころ