地球の陸地を一人旅〜現在192ヶ国〜

地球の陸地を一人旅〜現在192ヶ国〜

行ったことのない国を中心に一人旅しています。

2019年11月に訪ねたサウジアラビアの旅を綴っています。



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イスラム教を国教とする国は数多かれど、サウジは飛び抜けて珍しい文化や習慣があり、私にとってはかなり興味深いものでした。

 

 

 

 

 

 

ここで、帰国後のエピソードの1つをご紹介。

 

 

 

 

 

 

サウジのハイルからジェダへ向かうフライトでは、ハイル大学の教師が隣席で仲良くなりました。

 

 

 




彼はジェダに住んでおり週初にハイルへ飛び、週末にジェダに戻る生活をもう何年も続けているとのことでした。彼から聞くサウジ独自の文化エピソードは、私からしてみると目から鱗でとても楽しいものでした。






 

SNSを交換し、帰国後もしばらくやり取りがあったと記憶しています。その中に「そんなこと生まれて初めて言われた」と驚く依頼があったのです。

 

 

 

 

 

 

それは、教師である彼の友人が、「X(旧twitter)のアカウントを誤って削除してしまい復元したい」というものでした。

 

 

 

 

 

 

機内で会話していた際に何の仕事をしているのか聞かれ、「IT系のエンジニアです」と言ったのを覚えていたのだと思われます。しかし、今はエンジニアも幅広く、あいにく私はそっちの方ではない。






でも、当時Xはアカウントを削除しても30日以内なら復活できるのは世界共通だったはずなので、「どういう状況でそのアカウントを失ったのか。削除したのはいつ?」と聞いたところ、もう一度詳しく聞いてみるとのことで、この話は一旦途切れました。







しばらくして再びこの件で返信あり、アカ削除してからすでに半年は経ってるとのこと。







Xアカウント削除など、 マズイことを書いて運営側からBANされない限り故意にしかできないもの。 半年も経っていたらユーザサイドからの復元は無理。






何かよっぽどのことでもあるのだろうと思い「確認はするけど、復元の可能性はほぼゼロに近い」と伝えたところ、







「アカウントを復元してくれたら10,000リヤル(40万円)あげると伝えてくれ」と言われたらしい。







 ひょえ~

 

 

 

 

 


こういった発想はなかった。 日本の場合、これくらいの話は知っていたら教えてあげるし知らなかったらそれまで。知人を通したとしても、そこに金銭の授受は発生しないですよね。知人なら食事をご馳走するなどはあるかもしれませんが。







王族系でもない限り、一般のサウジ人にとって10,000リヤルは決して端金ではありません。サウジアラビア国民の平均月収は10,000リアルです。数字だけ見ると日本の平均的な会社員と大きく変わりません。






「そこまでして。。」と思う反面、 この数字には少しカラクリがあるのです。






サウジ人は働いて得たお給料に⁠所得税等がかかりません。額面がそのまま手取りになります。しかも、国営の病院や学校はすべて無料。ガソリン代が格安。 物価も安いので、給料がほとんど手元に残るのですよね。







日本のように「将来の病気や老後のため」「子供の学費のため」と必死に貯金をする必要もなく、手元にあるお金は全部使っていいという超ポジティブな金銭感覚です。







因みに、外国人の出稼ぎ労働者の月収は15万円ほどだそう。







一方で、砂漠の歴史から生まれた「人脈」の文化もあり、遊牧民時代のサウジアラビアでは厳しい環境を生き抜くために助け合いが命綱でした。







困った時に助けてくれた人にはお金や物でお返しをし、敬意や誠意を示しす。「自分の頼みを聞いてくれるなら対価を払うのが当然」というトレードオフの感覚が非常に強く、恩を売る・買うという価値観が根付いているようです。


 

 



私は、1万リアル払うと言われて実はドン引きしましたが、これらは彼らの「おもてなし精神」や「相手を気遣うマナー」の延長線上にあるというエピソードでした。