詩は血相を変え、
“眉間にしわを寄せたまま”行きました。
ですが、『事情を聴いた瞬間』、
俯いてしまいました……
律「うまぐ……ヒッ。いがながっだ…!! 何で…!!」
柚子「私のせいで、ごめんなさい。迷惑掛け過ぎよね…。
私がもっと……」
律は、柚子の服を引っ張り、
強く否定しました。
律「ゆっぢんは、わるぐない!! ひっどづも!!
だがら、自分をぜめないで!!! ボグは……ズッ…。
“ゆっぢんにすぐわれだがら、いぎでる”の!!
ゆっぢんがいながっだら……
ボグは、『ごの世に居ない』よ!!
だがら、じじんもっで!!!(´;д;`)ウッ…」
柚子には、“不良とつるんで、
痛めつけてる”という悪い噂が流れていました。
ですが、語られたのは、
『全く反対のこと』でした。
想像を絶することだったため、詩は耳を塞いでいました。
……
律は、平静を取り戻しましたが、
柚子に、べったりと甘えていました。
柚子は、まんざらでもない様子でした。
律「にゃあ~~だ!! まだ甘えりゅの!♡」
柚子「他人に、言われるわよ。それでも…」
律「良いの!! ボクのママだから、いいの♪♪」
詩は俯いたまま、
この事(聴いたこと)を胸に仕舞いました。
そして、すごすごと帰って行きました…
……
奏には、「(相性が)合わなかった」とだけ伝えました。
詩はその後、早退しました――