私は、青空 美海(あおぞら みみ)。
少し前まで、ダンサーを、夢見ていました。
ですが、ある出来事によって、打ち砕かれました。
それは、春の柔らかな日差しの…
温もりがある日でした――
その日は、チラシを持って、ある場所へ向かいました…
そう。ダンサーになるための登竜門:スタジオへ行きました!
そこは、
1LDKのお部屋が、スッポリ入るような大きな場所でした。
私は怖がりなため、
スタジオの雰囲気に、圧倒されてしまいました。
…と、もうひとつ。圧倒されたのが……
ミミ(すっごく広いスタジオ…だよね!
私、ココで踊るのかなあ?
すっごく、自信無い…。だって……
すっごく怖いんだもん!!
広いお部屋は、圧迫されちゃうから嫌!
なのに……。
ここで、踊らなきゃいけないのかなあ……?)
「はい!! 注目です! …ん?
あら~!?? 小粒しか、居ないの~!?
やりたくないわ~~! 誰か、代わってえ~~!!」
そう。インストラクターの、
高条 凛(たかじょう りん)さん。
何でも、アメリカのダンス大会で、
最高記録で優勝されたそうです。
私は、興味が無かったので、あまり覚えていません…。
私はこの時、
凛さんを、白い眼で見ていました。すると、凛さんが…
凛「何! 貴女!! 私に、立て付く気!?
その気なら、ココで踊ってみなさい!! 早く!!!」
凄い剣幕で怒られ、床を指差された私は、
開けた場所で、踊る事になりました――