いちさん初参戦。ワーゲンバスのリアブレーキ調整から再生計画が動き出した日 #-1 | ロックベーシスト 西本圭介

ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

 

今回は少し過去に戻って、ワーゲンバス再生記録。

今ではすっかり毎日のように手伝ってくれているいちさんですが、この日が今回のワーゲンバス再生プロジェクトへの本格的な初参戦でした。

きっかけは、ブレーキ。
 

ここ最近、どうにもワーゲンバスのブレーキフィーリングがおかしかったのです。

特に気になっていたのが、サイドブレーキの引きしろ。

以前より明らかにレバーを大きく引かないと効かなくなっていました。

さらに、フットブレーキのタッチも何となく頼りない。

「古い車だからこんなものかな」

で済ませるには、ブレーキは少々怖いところです。

そこで、たまたま私がエアサスに空気6kg充填して走ったと投稿したら、このエアサスについて装着した経緯や本来充填したい空気圧などを投稿してくれた、それならばとこれまで我が家のワーゲンをずっと見てもらってきたいちさんに来てもらい、一緒に確認してもらうことになりました。
 


原因はリアのドラムブレーキ


 

まずはリアブレーキを確認。

いちさんに助言をもらいながら見ていくと、原因は比較的シンプルでした。

リアのドラムブレーキの調整不足。
 

ブレーキシューが、ドラムへ適切に当たる位置まで出ておらず、そのクリアランスが広がっていました。

要するに、ブレーキを踏んでもシューがドラムに当たるまでの距離が大きくなっていたわけです。

それならサイドブレーキの引きしろが増えるのも納得。
 

そこで、シューの位置を適正なところまで調整。

左右を確認しながら少しずつ詰めていきました。

そして作業後にブレーキを踏んでみると、

おお、全然違う。

ペダルタッチがしっかりしました。

サイドブレーキも、以前のように延々と引かなくても効くようになりました。

実際に走ってみても、かなり乗りやすい。

ブレーキひとつで車の安心感ってここまで変わるんだな、と改めて実感しました。


この車のことを、僕より知っている人

いちさんには、これまで我が家のワーゲンを長く見てもらっています。

なので、

「この車はここが弱い」

「ここは以前こう直した」

「この辺はそろそろ見ておいたほうがいい」

ということを、僕よりよく分かっています。
 

僕自身も工具を触るのは好きですが、古い車は単に部品を交換すれば終わり、という話ではありません。

過去に誰がどんな補修をしたのか。

どこが弱っているのか。
 


 

何が純正で、何が後から付けられたものなのか。

ブレーキ調整が終わったあとも、

「次はどこを直そうか」

という話になりました。

そして最近の投稿に繋がります。

当時は、まだヤフオク出品中でした

この頃、ワーゲンバスはまだヤフオクに出品中(現在進行系)でした。

なので気持ちとしては、

「次のオーナーさんが決まったら、できるだけ良い状態で渡したい」

というのが一番大きかったと思います。
 

自分が気になっているところを放置したまま、

「はい、売れました」

というのは何となく嫌だったんですよね。
 

少なくとも、

自分が分かっている不具合。

自分が気になっている箇所。

そこくらいはできるだけ手を入れておきたい。

そんな気持ちでした。

一方で、

もし売れなかったら?

それはそれで、

自分で少しずつ直しながら乗ればいい。

そう考えていました。


旧車は、直すたびに距離が近くなる

不思議なもので、古い車というのは直せば直すほど手放しにくくなります。

 


 

調子が悪いときは、

「もう売ろうかな」

と思う。

でも、

原因を見つけて、

直して、

ちゃんと走るようになると、

「まだ乗れるな」

と思う。

今回もまさにそれでした。

ブレーキを調整しただけなのに、すごく乗りやすくなった。

それだけで、またこの車への印象が少し変わりました。

 


 

旧車は、乗るだけでは分からないことが多い。

でも、自分で触ってみると、

「ここはこうなっていたのか」

「この症状はここにつながっていたのか」

と少しずつ理解できるようになります。

そうやって一つずつ知っていくこと自体が、楽しさなのかもしれません。


そして、ここから再生が始まった

今になって振り返ると、この日は単なるブレーキ調整の日ではありませんでした。

このあと、

バッテリートレーを作り、

補助席を溶接し、

助手席床の穴を直し、

リブロックで錆穴を塞ぎ、

網戸を張り、

スピーカーまで作り直すことになります。

最初は、

「売る前にちょっと直しておこう」

だったはずなのに、

いつの間にか、

「せっかくだから自分が楽しめる車にしてみよう」

という方向へ変わってきました。
 

その最初のスイッチを押したのが、この日のブレーキ調整だった気がします。

そして何より、いちさん。
 

この日から、妙に登場頻度が増えました(笑)
 

今ではほぼワーゲンバス再生プロジェクトの技術顧問みたいな存在になっています。

本当に助かっています。

ありがとう。


この日の作業

・リアドラムブレーキ調整
・サイドブレーキ引きしろ改善
・ブレーキタッチ改善
・バッテリートレー周辺の今後の補修相談
・プラズマカッター、溶接作業計画スタート


次につながる話

次は外装の錆穴補修がスタートします。
室内で錆穴補修を練習したので、次は外装。
外装は重力との戦いになるので、塞ぐ母材を何ににするのかと、どうやって固定するのかを今もイメージトレーニング中です。

プロ見たく溶接というてもあるでしょうが、私はそんな技術がないので、別の手を考えるし、溶接機を練習するかもしれないし。

次の記事をお楽しみに。