こんにちは過去の栄光にすがっているケースケです。
先日、ロックボーカリストであるジョー・リン・ターナーさんがスキンヘッドにしたということがとても話題になったので、ちょっと小ネタを書きたいと思います。
ジョー・リン・ターナーさんはレインボー、ディープ・パープル、イングヴェイ・マルムスティーンなどのボーカリストとして世界的に有名です。
最近のニュースで幼少期から脱毛症でカツラを付けていたことを告白し、心機一転してスキンヘッドになったビジュアルイメージで話題になっています。
ここを読むメタル好きな人にジョー・リン・ターナーさんのことを説明するのは釈迦に説法ですよね。
そんなジョー・リン・ターナーさんと僕はツアーをした経験があります。
最近、バイクの話題しか書かないので、メタル好きのバイク乗りの人はびっくりかもしれません。
2002年にHughes / Turner Project (ヒューズターナープロジェクト*グレンヒューズ*ジョーリンターナー)のオープニングアクトでKelly SIMONZ's BLIND FAITHのベーシストとしてヨーロッパ11カ国を一ヶ月ツアーしました。
今思うと、嘘のような本当の話しです(汗)
こんなツアーバスに乗ってですね、11カ国を回るのですよ。
2階が寝台車になっていて。
こんな監獄よりも狭いベッドです。
平均のバス移動時間が毎日12時間。
最高移動時間は48時間の時ありました。ドイツ⇒イギリス
この48時間のバス移動は死にました。
一ヶ月も暮らしましたが、二度とやりたくないです(TдT)
ジョー・リン・ターナーさんの歌声を毎日、ステージ横や最前列のフォト撮影エリアで観覧。
神様といっても過言ではない、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ氏の死ぬほど上手いヴォーカルを毎日堪能。
冒頭に[過去の栄光にすがっている]と書きましたが、冗談ではないんです。
僕自身、このツアーで自分のベーシスト人生は燃焼しきったような感覚を持ったことは事実だからです。
だってさ〜
高校生時代にレインボーやディープ・パープル、イングヴェイ・マルムスティーンで聞きまくったジョー・リン・ターナーさんと毎日一緒ですよ。
高校生の頃は夢というよりも現実には起こり得ない事であり、想像もしたこともなかった。
「ああいう人は雑誌とレコードの中の人」って感じでね。
当然、日本人のロックバンドが彼達の前座で抜擢されるなんて当時は不可能なことだと思っていました。
日本人のロックというか様式美系のメタルバンドは海外では勝てないという方程式がありましたからね。
しかし、Kelly SIMONZ's BLIND FAITHは成し遂げました。
僕が凄いのではなくてリーダーのKelly SIMONZさんが凄いのです。
気になる方はググってください。CLICK
もうね、高校生の頃の憧れの人とこんなに一緒だと、嬉しいと同時に達成感というのに行き着いてしまった感じです。
そして、同時にツアーの厳しさをしりました。
一ヶ月間をバスのベッドで寝起きして、シャワーは会場で使えたらラッキー、お湯がでたらラッキー、洗濯物をどうするかを悩む毎日。
新幹線で2~3時間の移動でもきついのに、バスで平均12時間移動を毎日です。
地獄なんてもんじゃありません。
ライブで疲労したあとに機材を機材車に組み込みます。
フルセットの機材をほぼ2日に一回下ろすのです。
エレベータでは無く階段をなん往復もしょっちゅうあります。
そんな過酷なことをやってからバスで毎日寝るのです。
こんな狭いベッドです。
しかもトイレも自由に使えません。
バスのトイレなので、みんなが好き放題使うと、すぐに糞尿が満杯になるからです。
ですから、バスで大便はしないように注意しなければならない。
そんなことを毎日やっていると、2~3日目でノイローゼになりそうになってきました。
正直言うと、初日のバス移動で帰国したくなりました。
これを一ヶ月やるかと思うと、ツアーをしている喜び、大御所と毎日いることよりも、ツアーの厳しさが上回ってしまいました。
もしかすると、こういうツアーを楽しめるタイプの人もいるかもしれません。
しかし、僕はキャンプが嫌い。
金が無くてもホテルに泊まりたいタイプの性格。
このツアーで「俺はツアーには全く向かない」ということがわかりました。
ですので、現在においてもバンドをしない理由の一つはツアーがやりたくないということです。
新幹線移動でホテルだったらまだいいです。
ハイエースでツアー回るとか、絶対無理です。
そして、ジョー・リン・ターナーさん、グレン・ヒューズさんみたいなロック・ヴォーカルの神と毎日いたら、これ以上の何を求めるべきかがわからなくなりました。
だって、日本国内でこの二人のようなレベルのボーカリストに巡り会える確率はかなり低い。
今回、ジョー・リン・ターナーさんがカツラを外したことで、小馬鹿にしたようなツイートも目にしましたが、はっきり言って、そういうふざけたことを言えるような相手ではない。
それくらいボーカリストとしてのレベルが高いというか、比べるものがない。
ちょっとやそっと上手いというレベルでは無いのです。
グレン・ヒューズさんも、死ぬほど歌がうまい。
上手いではなくて、神の領域です。
両氏とも神の領域です。
そういう人を見てしまったら、彼達と一緒に演奏するようなレベルに自分もならないと満足できないって思いました。
しかし、その時の両氏のバックバンドも僕たちと同じ寝台車でほぼ同じ待遇でツアーしたのです。
その時に僕が感じたことは
「ジョー・リン・ターナーさん、グレン・ヒューズさんに認められて、ツアーバンドになったとしても、このバスでツアーするという苦行は変わらないのか........」ということでした。
過去の栄光にすがっていても良いのです。
だって、このレベルの経験は誰でもできる事ではないから。
僕は、一生のうちにこの人達と一緒に行動した一ヶ月があったことで本当に満足です。
ということで、ジョー・リン・ターナーさんの話題を見ながら、20年前のことを思い出しました。
今日はこの辺で!!








