1976 Fender Mustang Bass 久しぶりのメンテナンス | バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

バイク馬鹿 ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

久しぶりのベースネタ。
1976 Fender Mustang Bass 久しぶりのメンテナンス。

1990年代の後半に僕がメインベースにしていたMustang Bass

久しぶりに弾こうと思ったらさ、アームの大切なパーツがパキっ!!

経年劣化だな。

こまった時はバイクでお世話になっている廿日市のハーレーをメインとしたオートバイカスタムショップモミアゲスピード モーターサイクルズ。

http://www.momiagespeed.jp/

バイク屋さんだから、ベースの修理に行っちゃダメだよ(^_^;)

ケーラーのトレモロアームユニットのボルトが折れた。
これはフローティングを固定する為の調整ボルト。
こいつがないと、アームがフローティング状態になり、アームアップが出来ることと引き換えに、チューニングが不安定になる。

これは困ったと、ネジの卸問屋までネジを探しにいったが、アメリカ規格なのでない。
問屋の人から普通の3mmでタップ切り直したほうが汎用性がきいていいよ。とアドバイス。

そこで3mmのネジをかって、モミアゲスピードさんへ。

そのままでタップを切れないので、ボール盤で穴を拡張して。

新しいタップを切ってもらったぜ!!!

これでフローティング調整用のネジは復活したので、久しぶりにメンテナンスして使えるようにしたるで。

もともと弦裏通しだけど、穴を埋めてケーラートレモロ用のザグリを入れている。

ボディとネック以外は全て改造されていて、ピックアップはバルトリーニのミュージックマン用とプレベ用をつけている。

プリアンプはボサというメーカーに改造してもらったので一番元気の良かった時代のボサの回路が入っている。
バッテリーは18V仕様。

ボリュームノブやその他のノブも全て角を削っていて、ステージングで手を切らないように配慮している。
スイッチにもプラスチックのカバーを掛けている。

フィンガーランプはバネで上下できるように自分で改造した。

トレモロ・アームはグラグラしないように、水道用のテープを巻いてねじ込むとカチっとするよ。

指板はスキャロップになっている。
実はベースの元祖であるビーリーシーンよりも先にベースでスキャロップしていたからね。
こいつをスキャロップしたのは1990年代後半だけど、イングヴェイの影響だね。
リッチー・ブラックモアのようにポジションマークがなくなるくらいほり込んでいる。

もちろん自分で加工だよ。

イングヴェイスタイルのベースを弾くときはかなりビブラートをかけるので、そのためにスキャロップしている。

ペグはゲイリー・ウィリス氏に直接やり取りして買ったアイバニーズ製のノブ。
ゲイリーとやりとりして直接買ったのがポイントだ(^^)v

ソフトケースに入れてもチューニングが狂いにくかったり、何かにぶつかっても狂いにくい。
人間工学を考えられているのでノブを回しやすい。

アームを使うので、近代的なペグに交換しているし、ヒップショットDチューナーもついている。

文字通り、木材の部分以外はほぼムスタングベースの原型はとどめていない。

ネックのプレートはケリーサイモンさんと活動していた時代にサポーターの方に作ってもらった。

僕のメインベースのベナベンテは33インチでこのムスタングベースは30インチのショートスケール。

ショートスケールは低音が出ないとよく言われるけど、実はそんなことがなくて、僕のもっているベースの中でもっとも低音の出るベース。

70年代のムスタングベースは再生産のフェンダージャパン製などと比べても、見た目よりかなり重く、僕がもっているプレベよりも重い。

ネックも太く、質量が詰まったネックで、それにバルトリーニのピックアップとボサのプリなので、低音出過ぎなくらい。

ショートスケールなのでスラップ奏法には向かないけど、立ち上がりが速い音なので、ピックでの速弾きなどにも適しているんだ。

久しぶりに分解して清掃して調整したぜ。

なんかムスタングベース君がよろこんでくれている気がするよ!!


本日はこのへんで!