昨日は NOISY CAT主催 の『CAT ROCK ZEST』という3バンドの対バンイベントをうちのライブハウス オクトパスで行いました。
NOISY CATさんは僕よりオネーさまが混ざっている主婦の方が結成したバンドです。
各楽器も始めたばかりなのですが、オクトパスがオープン当初に真っ先にホール見学に来ていただき、練習スタジオ予約はそれから毎週されてきました。
約2ヶ月の特訓の末の昨日のライブ。
恐らく練習で出来たことができなかった。
スタジオ時の音響と違ったので、聞こえ方が違うなど色々な要素で成果が出しきれなかったかもしれません。
ライブというのは、本当に慣れの世界なので、本番を100%とするならば、演奏能力も含めて150%くらいには力をつけておかないと、本番にはいい意味でも悪い意味でも魔物が住んでいますから実力は出しきれないものです。
これまでにプロ・アマ問わず色々な興行を見てきましたが、少し僕からライブハウスでライブをやる場合のアドバイス。
◎対バンの場合はセッティングは簡素にすべし。
ギターリストで多いエフェクターのつなぎ過ぎでハムノイズがジージー言っている人多い。出来たら歪系は電池でとるべし。ワンマンライブでない場合は機材は最小限にして転換などもスマートに行うことが見ている方も気持ち良いし演者も演奏にだけ集中できる。
◎電源タップやシールドは自分の物を持ってきましょう。
マナーとしてアーティストはアンプのインプットまでのケーブル類は持ち込むのが大前提です。当店は電源タップの余裕がありますが、本来はタップも持ち込みです。電源タップ貸してというと怒るライブハウスもありますよ。
◎バミリ用のガムテープはバンドで1個持って歩きましょう。
ライブハウスで借りるのは本来はNGです。またマジックペン、A4の白紙などもバンドで常に持ち歩きましょう。
◎モニターに頼らない。
よくあるモニターとにらめっこして、聞こえませんを連発する人。アンプに自分が近づく。ドラマーに近づく。まずは自分から音のほうに近づきましょう。それでもという場合は納得するまでエンジニアに注文をしてください。後になって聞こえないとか陰口や愚痴を言わない。
◎声量をあげましょう。マイクに近づきましょう。
カラオケとは違い、バンドで声を抜けさせるには声量が必要です。また基本中の基本マイクに近づく、マイクにまっすぐ向かうことも。マイクの頭を握りこまない。
この基本が出来ていないと、マイクの感度を上げる=他の楽器の音をマイク拾いまくる結果になりさらに声が聞こえないということになります。外に声が抜けないのはPAのせいではなくてボーカリストとしての声量が足りないということ、またはそのボーカルには不似合いな大きすぎるバンドの音量ということが言えます。
◎MCのリハーサルもしましょう。
MCは行き当たりばったりでは絶対にできません。しゃべるテーマなども曲と関連付けて考えておきましょう。
とステージ上でのネタは色々とありますが、それ以上に大切とおもったことが集客です。
昨日のライブは本当にすごいお客様でした。
うちのライブハウスの小さいキャパ的なので、300名入ったとか大げさなことはいいません。
でもお客様を集客することは、本当に大切なことだと思いました。
彼女達はまだまだスタートしたばかりのバンドですから、演奏に課題はあります。
でも、お客さんからのエネルギーで演奏のミスなどどうでもいいと思いました。
逆に演奏を失敗してもお客様から「頑張れ~!!」というエールが送られるのです。
これの意味が分かりますか?
音楽は最終的には演奏の上手い下手ではないのです。
彼女達がひたむきに練習をし続けたこと、大好きな曲を演奏したいという思い。
お客さんをたくさん集客してイベントを盛り上げたいという熱意。
そういうことがお客様に感動として伝わるのです。
しかも彼女たちは主催者もしていたのですから、その意気込みにも頭が下がります。
それではパッションさえあれば、演奏や楽器は練習しなくていいかというと、そういうわけではありません。
彼女達も次回は今回よりも上達していなければ、お客様も期待感を下回ってがっかりするでしょうから、彼女たちの戦いは今始まったともいえます。
バンドとして上達する為に個々の技量をあげなくてはならないというハードルも出てくるでしょう。
とにかく、集客をすることが自分たちの成長のためにも本当に大切なことだと思った次第です。
先日もあるバンド君がチケットノルマの1/4もさばけていませんでした。
バンド・メンバー数と集客が一緒でした。
それでプロを目指しているといいます.......
自腹でノルマを払って頂きましたが、このような自腹でライブをしているバンドが他のライブハウスでも散見されると聞きます。
僕は特に広島の若いアーティストに警鐘を鳴らしたいと思います。
良い音楽を続けるには聞いて頂けるファンが必要です。
音楽(ライブをやる)というのは他の趣味と違って、聞き手を巻き込むという性質があります。バイクの改造であれば、自己満足でいいですが、ライブをやるとなると、お客様が必要です。
お客様がいる以上自己満足で楽しくやりたいでは通用しないと僕は考えています。
そんな自己満足のライブを見せられる側は苦痛以外の何もんでもないです。
だから逃げ口上で「僕達は楽しく音楽をやりたいから、集客とかではなくて....」というのは本当にやめてもらいたい。
集客を伴わないライブは学習発表会や公開スタジオ練習と名前を変えて興行していただきたい。
色々な趣旨やイベントの方向性があるので、一概に全てのライブが集客だけ目標という意味ではないですが、非常に大切な要素はいうまでもないでしょう。
こういう話は何十時間でも出来ますが、今回は昨夜のライブを見て、僕自身も初心に帰ってお客様に楽しいんで頂けるライブをする。
お客様に至福の時間を提供することを心に刻みたいと思いました。


